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チベット自治区、”健康飲茶”作業実施計画を発表

チベット自治区の人民政府がお茶に関する政策を発表したようです。

 

先日、チベット自治区人民政府は『より良い”健康飲茶”作業実施計画(2020~2025年)』(以下『計画』と略す)を発表しました。『計画』では、チベットは辺銷茶の主要な販売地域であり、健康茶(訳注:この文章では「国家基準に合致した有害で無いお茶」を意味すると思われる)の普及を推進し、”健康飲茶”の活動をより良く行うことで、各民族の人々の身体の健康、民族団結、人々の心の結集に寄与し、これは民間の生活のプロジェクトであり、民間の人々の心に対するプロジェクトです。

『計画』では各々のレベルの各部署が”健康茶の生産販売”と”健康的な飲茶習慣の育成”の二つのキーポイントをしっかりと押さえ、”茶葉市場の流通監督管理”と”健康的な飲茶普及教育”の2つの環境を整え、健康的な茶を大いに広めて、各民族の人々の健康科学に基づいた飲茶消費習慣をもたらすべきであると強調しています。2020年末には、自治区の健康茶市場のシェアは徐々に拡大し、辺境地域の貧困農牧民でも健康的な茶を飲むことができるようになります。2023年末には、自治区の健康的な茶の生産供給は十分に充足し、各民族の人々が”健康飲茶”の消費理念を基本的に形成する、としています。

『計画』では、各々のレベルの各部署が生産経営というキーポイントをよく捉え、健康茶市場の供給における数量と品質を高め続ける必要があります。さらに茶葉の生産についても重点的なポイントとし、健康茶生産企業の成長をサポートし続けること。健康茶の備蓄というポイントにおいても、健康茶の供給保障と応急管理を行うこと。病気のコントロールという基礎的なポイントを捉えつつ、健康茶の普及とフッ素症の予防を結びつけること。宣伝を行うことによって鍵となる部分を広め、積極的に”健康飲茶”の良好な雰囲気を作ること。組織の指導者はこのことを重要なものと捉え、健康茶の普及と”健康飲茶”の活動において成果を上げること、としています。

 

ここで言う、”健康茶”とはフッ素の含有量などがコントロールされた、きちんとしたお茶のことです(フッ素は多すぎるとフッ素症という病気をもたらします)。
過去記事:品質の悪いお茶はフッ素の含有量が高いことが多い
そうしたものを大いに飲んでもらうことによって、茶の消費量を拡大したいということなのですが、経済的に厳しい人たちもいるので、その人たちの配慮を行え(貧困を脱出させよ)という下知が飛んだということのようです。
いわば、お上からの消費拡大の指示で、最後の一段に書かれているのは、その具体論なのですが「宣伝を積極的にやること」というのに言及しているのが、いかにも中国らしいところです。

なお、冒頭の写真はチベット自治区で唯一茶園がある林芝(ニンティ)市の易貢茶場だそうです。

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