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中国初の茶荘園連盟が浙江省で発足

最近、中国で聞かれるようになってきた言葉が「茶荘園(茶庄园・Tea Manor)」というものです。
フランスのワイナリーのような感覚で、生産と観光を一体化した施設程度の意味合いです。
その動きを進めて行くための組織が浙江省で始まったそうです。

 

7月12日から13日、中国国際茶文化研究会、浙江省農業農村庁、浙江省茶文化研究会が主催し、臨海市羊岩茶廠が開催を引き受けた”茶荘園を発展させ・農村の振興を図る”をテーマとした浙江省茶荘園建設座談会と浙江茶荘園発展連盟の設立イベントが、台州市の臨海羊岩山茶文化園で開催され、浙江省各地の茶荘園発展連盟と茶葉企業聯誼会の茶葉会社の代表100名あまりが参加しました。

この会議で、臨海市政協主席の張招金氏は、浙江省茶荘園建設座談会が臨海市で開催されることは、臨海市の茶旅の融合、緑色発展の方法が良いものと認められたことです。省内の各地のお茶の愛好家、茶商、専門家が一堂に集い、思想を交わして融合することは、浙江省の茶産業、茶荘園の積極的な建設と発展を後押しすることでしょう。同時に、今回の座談会を通じて、茶産業と文化旅行産業がともに融合しながら発展していく創意工夫のある考え方を産み出し、臨海市の茶産業のブランド化と品質化の発展の歩みを早めることに寄与することを願います、と述べました。

茶荘園とは何か

茶荘園は、茶葉の栽培、生産、加工、経営、レジャー、観光、文化、教育などが一体となった生態環境に優れ、風光明媚で、交通の便が良く、一次・二次・三次産業が融合した茶業の新しい業態です。茶荘園は茶業のグレードアップされた新しい生産経営モデルで、その普及と完成には、茶農家の参加が欠かせません。
このため、中国国際茶文化研究会の会長である周国富氏は、茶荘園の将来の発展に対して新しい要望を提出しました。
周国富氏は、「茶荘園の建設は農村の新興を助けるという重大な意義を十分に認識するべきです。茶文化産業と茶の科学技術を統合することによって、茶葉の生産、加工、経営、レジャー、文化旅行と保養、茶の研究学問などが一体となった、生態環境に優れ、茶文化の蓄積が厚く、交通が便利で、一次・二次・三次産業が融合して発展した茶産業の新業態で、茶文化、茶産業、茶の科学技術、茶の教育、茶の旅行が一体となって豊富に含まれたもので、独特の地域の歴史文化と自然生態環境がはっきりと表れ、消費者に深く愛される一定の知名度と経済文化の効益を有した総合体です。様々なスタイルや風格の違い、蓄積の豊富さがあり、特色の鮮明な様々な形の特色ある茶荘園があって、たとえば茶農家とともに茶で豊かになる荘園、休暇レジャーの茶荘園、文化の特色のある茶荘園、科学技術の粋を集めた茶荘園、個人のオーダー茶による茶荘園などなど、茶荘園連盟の作用を十分に発揮して、農村の新興を助け、茶農家を豊かにし、人民の生活をより美しく良くしていくべきです。」

茶連盟の設立

浙江省茶葉集団股份有限公司、臨海市羊岩茶廠、浙江子久文化股份有限公司、浙江安吉宋茗白茶有限公司などの4軒の茶荘園が代表として発言し、浙江省の茶荘園の発展の趨勢と道筋について検討し、茶荘園の建設の成功体験をシェアし、さらに建設的な意見を提案しました。中国国際茶文化研究会、浙江省茶文化研究会は浙江茶荘園発展連盟設立を決定したことを宣言し、これによって浙江茶荘園連盟が正式に設立されました。

連盟の最初のメンバーは42社の茶葉会社で、そのうち11社の茶葉会社が主席機関に推薦され、20社の茶葉会社が理事機関となりました。連盟は第1回として20軒の茶荘園を認可し、その内訳は茶荘園リーダー機関1軒、茶荘園模範機関8軒、茶荘園11軒です。さらに茶荘園の基本条件と浙江茶荘園発展連盟管理弁法を公布しました。会の代表たちは臨海市羊岩茶廠茶荘園を見学しました。羊岩茶廠の”羊岩山”ブランドの茶葉は臨海市の主力ブランドで、全国ブランド価値ランキングでベスト100に入るなど様々な栄誉ある賞を受賞しており、”江南第一勾青茶”と賞されています。

茶葉企業の未来

座談会では、浙江省農業農村庁の副庁長である孫飛翔氏が指導的な講話を行い、今回の会議は茶荘園の建設発展における問題を検討するもので、重要な現実的な意義のあるものですと述べました。孫飛翔氏は、茶葉は我が省の山岳地域の農民が収入を増やすための支柱となる産業の一つで、茶荘園は茶産業の発展の新しいエネルギーとなり、農村の振興において、より重要な作用を発揮してきています。茶荘園の建設とは一次・二次・三次産業の融合をより進め、茶文化、茶産業、茶の科学技術の統合的な発展に有効な方法であり、茶産業が農村振興の主柱産業になる上では助けとなり、省の特色ある茶産業の発展における一筋の道となることでしょう。浙江茶荘園の建設には技術のイノベーション、ブランドの開発と建設、市場の拡大と業界の自律を結集するべきであると強調しました。環境に良いブランド、文化ブランド、科学技術ブランドと農家に恩恵を与えるブランドを打ち立てるべきです。浙江茶荘園発展連盟の設立は、浙江省の茶葉企業を将来に向かわせ、浙江省の茶葉の消費を牽引し、幅広い農家に増収と豊かさをもたらし、省内の共同富裕模範区の建設に貢献する新しいエネルギーとなるでしょう、と話しました。

中国国際茶文化研究会副秘書長の銭建民氏は、全国で茶荘園の建設発展は激しい勢いで進んでおり、浙江省の茶産業の発展における新たな成長モデルとなるために、浙江茶荘園発展連盟を正式に設立しました。これによって茶産業の高品質な発展を促進し、農村振興を行う上での有効なプラットフォームを建設し、さらに浙江省農業農村庁が茶荘園の建設に対してさらなるリーダーシップを発揮し、政策、プロジェクト、資金などの面でサポートを行うことを希望します。さらに連盟のメンバーとなった機関は学習の機会を得たことをよく認識し、会議の精神を貫徹して実行し、それぞれの土地に合った、特色があり、効果のある茶荘園の建設に力を入れ、農村の振興に貢献することを求めます、と述べました。

 

各関係者(共産党幹部)の挨拶が多い記事ではあるのですが、今回の茶荘園という概念が意味することは、なんとなく伝わるかと思います。
最近、宿泊施設などを併設する茶葉工場が増えているのですが、モデルがフランス型のワイナリーであるとすれば、納得のできる話です。
日本の茶園でもこのような試みがあっても良いような気がします。

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