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変わりゆく雲南省鳳慶県の安石村

雲南省臨滄市の鳳慶県は、雲南の紅茶である滇紅の産地です。
その村の1つ、安石村が急激に変わろうとしているようです。

 

盛夏の時期は、ちょうど雲南省鳳慶県のクルミの林が緑を増し、茶園に香りの溢れる季節です。有名な”滇紅”ですが、緑の山林に包まれた鳳山鎮安石村は採りあげる価値があります。この”山の民は糧を山に求める”村は、その土地の特性を活かして、茶葉、クルミ、果樹、油茶などの産業を発展させ、村を美しく、民を豊かに、産業を興すという素晴らしい事を成し遂げました。

かつての荒れ山の斜面は茶園や果樹園に置き換えられた

「安石村はかつては名前を知られることもない小さな山村で、村民は主にジャガイモ、とうもろこしなどの伝統農作物を栽培して生計を立てており、産業構造が単一でした。国家の農地を止め林に戻す政策のあと、私たちは茶葉、クルミを主力産業とし、花卉、果物などを副作物として作って、家庭菜園経済から成長させ、産業の成長と生態の維持という良好なスパイラルを作ろうと思いました」と安石村党総支部書記の陳維菊氏は言います。村の耕作地や水田にはいずれも経済果樹が植えられており、かつての荒れ地だった山の斜面には茶園や果樹がビッシリと植えられていました。

茶葉工場の作業場では機械の音が鳴り止まない

現在、村にはクルミ、茶葉を主とした特色経済林が20000畝あまりあり、2019年には農村常住者の一人当たりの可処分所得は17553元に達し、これは2002年の耕作中止以前の786元の22倍になります。”生態産業”の勃興により、村民の財布はより膨らんでいき、人々の生活環境への要求もどんどん高くなっています。
村にある穏隆名優茶の作業場では、加工機械が休む間もなく動いていて、四方にお茶の香りが漂っていました。作業場の向かいにある斜面では、66歳の李治芬さんが家でゴミ箱を洗っていました。
李治芬さんによると、以前家では豚や牛を飼い、夏場には汚くて臭かったのですが、お茶を植えて収入が入るようになってから、家畜を育てる必要は無くなりました。「14畝の台地茶と100本あまりのクルミの木を植えることで、毎年3万元あまりの収入になり、さらに息子と嫁が出稼ぎに行っているので、暮らし向きはとても良くなりました」。
生活環境と習慣にも点滴のような変化があったといいます。村民たちの家では、分別したゴミ箱を使うようになったのが良い例です。李治芬さんによると、以前は皆、ゴミの処理は家の周りに人目に付かないところに、適当に捨てていました。2018年、村では各世帯に分別するゴミ箱を配布し、これを使用するように要求しました。夜になると、村の街灯が点り、公民館へ歌を歌いに行く道すがら、その日のゴミを持って出かけてゴミ置き場に置いてきて、最終的には村で統一して処理します。
「300㎡の茶文化壁、6つの郷村旅行小公園、茶文化体験センター、ビジターセンター・・・これらを何年にもわたって建設し、安石村の村民の幸福指数はずっと上がり続けているのと同時に、郷村旅行産業もようやく雛形が出来てきました」と鳳山鎮人民代表大会の主席であり、滇紅第一村党委員会書記の施貴華氏は言います。茶樹は安石の人にとっては、異なる時期に異なる使命を持っていて、村民の良好な生活習慣と国家の提唱する理念を一致させ、良い方向に向かって発展しており、素晴らしい青写真は皆を成長の方向に導きます。

美しい青写真が人々を前に動かす

施貴華氏によると、郷村旅行の推進に力を集中させるため、生態資本を人々を豊かにする資本であると捉え、滇紅第一村旅行開発有限公司を地元に設立し、村内の全ての範囲で農家体験園と景観農業を成長させます。毎週末には、以前観光に来た旅行客からの連絡が止まらず、臨滄までの新幹線、高速道路が通れば、ホテルや民宿なども成長していくでしょう。

 

こちらの村では、生活水準の向上にも寄与しているとのことです。
やはり地元政府のトップの政策と優秀さによって、農村の将来は変わるようです。

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