広西チワン族自治区の横州市のジャスミンの収穫が最盛期を迎えています。
世界に10粒のジャスミンがあると、そのうちの6粒は広西チワン族自治区横州産です。
盛夏の時期、横州市校椅鎮の石井村にある中華茉莉花園の花の海では、翠緑と白い花がお互いを引き立て合っています。
日焼け防止の服を纏った花農家がその間を動き回り、そこには労働のよろこびが溢れていました。
近年、横州市はジャスミン(茶)産業の成長を高度に重視し、ジャスミン(茶)産業飛ぶランドの強化に力を入れ続け、ジャスミン(茶)産業の発展を推進し、花農家や茶葉会社たちと”ジャスミン茶”でものがたりをつくり、茶産地、茶工業、茶市場、茶文化、茶旅行などの関連産業も発展を続けようとしています。
2023年、横州市のジャスミン栽培面積は約13.1万畝で、年間10.3万トンのジャスミンを生産し、ジャスミン茶企業は150社あまりに達し、年間のジャスミン茶の産量は8.1万トンです。
毎日午後6時、買い上げられたばかりの新鮮なジャスミンの花が長海茶廠の製茶工場に入ってくると、工場のスタッフは続々とやって来て、ジャスミンの花を均等に地面に薄く広げるように撒き、花茶の薫花の準備をします。
長海茶廠の副工場長の孫志華さんによると、「今年、私たちは4月中旬からジャスミン茶の買い付けを開始し、毎日の買い上げ量はだいたい2万斤です。ミルクティー原料のジャスミン茶の需要が増加したので、私たちの生産量は去年の同時期に比べて、多くなっていて、残業を行うことで生産を追いつかせなければならないほどです。そのようなこともあり、現在ジャスミンの価格は昨年の同時期に比べて40%上がっています」と言います。
花摘みシーズンが始まってから、横州市のジャスミンの平均買い上げ価格は、1kgあたり34元前後を維持しています。
花農家の雷水平さんによると、「我が家ではジャスミンを4畝植えていて、花の価格の状況がとても良いので、管理をしっかりしていれば、1畝の花園から1年で20000元~22000元の収入にはなります」といいます。
好い山と好い水は良いお茶を生み出します。
花茶原料は基礎で、製茶技術は核心で、人材こそが経済を振興させる重要な条件です。
「我が家は製茶、茶の販売に従事していますが、茶葉の品質、等級の判断については、私はあまり説明することが出来ませんでした。今回の一連の専門的な訓練を通じて、私はどのようにして茶葉の良し悪しを分別し、茶葉の品質と等級について判断する基本的な鑑定能力を身につけることが出来ましたし、さらに自信を持ってお客さんに茶葉の品質の鑑定の基本知識を説明できるようになり、お客さんの茶葉の購入を手助け出来るようになりました。今後、我が家の茶葉の商売はきっともっと良くなると信じています」と那陽鎮からやって来た生徒の陳水香さんは興奮したように語ります。
製茶技術訓練クラスでは、生徒たちは横州ジャスミン茶とジャスミンに関連する産業の成長状況、六堡茶の製造技術の新技術などについて十分理解し、ジャスミン茶、六堡茶の製造技術についてさらに直感的な認識を身につけました。
近年、横州市は職業学校における茶葉の生産と加工などの専門の設置に力を入れており、自治区職業教育専門費用700万元を利用して、茶葉の生産と加工、現代農業技術と電子商取引の3つの専門分野の設置を進めています。
このプロジェクトを通じて、茶葉の生産と加工の専門の設備レベルを向上させ、教える側の教育能力と人材の育成の品質を高め、ジャスミン茶と六堡茶の生産、加工とマーケティングについてのより良いサービスを提供し、同時に企業に対してより多くの人材を育成することで、ジャスミン産業の生産の発展と、労働力を就業に近づけるように促しています。
2024年中国ブランド価値評価地域ブランド(地理標志)ベスト100の中に、横州市”横県茉莉花茶””横県茉莉花”の2つの地理標志ブランドがランキングしていて、両者の総合ブランド価値は224.13億元に達します。
そのうち、”横県茉莉花茶”は目を引き、第19位にランクインしており、広西チワン族自治区の地理標志地域ブランドの最高位になっています。
横州市ジャスミン産業サービスセンター副主任の陳永晶氏によると、横州市はジャスミン産業のメリットを十分に発揮して、地域ブランドと特色地理標志産品を打ち出し、産業チェーンを延長して、付加価値を高めることで、地方産業の高品質な発展を促し、農村の高効率な振興を助けていきます、と話しています。
かつては横県と言われていた横州市ですが、ジャスミン産業が大きくなっているようです。
原料花の生産だけではなく、茶葉の生産にも力を入れるようになってきており、イメージがどんどん変わってきています。