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銭塘龍井茶を西湖龍井茶と称して販売した業者、SNSで暴露され検挙

龍井茶は産地が異なると大きく値段も変わることで知られていますが、ネットユーザーの情報提供から、検挙に至った事例があったようです。

 

緑茶の中でもすこぶる有名な西湖龍井は、その色が緑で、香りが馥郁として、味が甘く、形が美しいという”四つの特徴”で知られています。
しかし、異なる産地の龍井茶は価格では非常に大きな差があります。

先月、メディアブロガーの”B太”氏が暴露した杭州西湖龍井産地の問題点について、新しい進展がありました。

記者が注目したのは、国家企業信用情報開示システムが先日発表した杭州の地元の市場監督管理部門が、その対象者であった販売業者である杭州龍井村文化旅游有限公司に対しての処罰決定です。

杭州市市場監督管理局西湖風景名勝区分局は、この企業が商品の性能、機能、品質、販売状況、ユーザー評価、受賞経歴などについて、虚偽あるいは誤解を招く商業宣伝を行ったと認定しています。
問題の販売員は、取引を促進し、販売手数料を獲得し、収入を増やすために、龍井茶を宣伝する過程で、自分が販売した龍井茶は西湖の龍井の中核産地で生産されたものであると主張したとのことです。

市場監督管理部門は当事者から提供された納品書などから、この事案の茶葉が杭州市余杭区の某という茶農家から購入したもので、銭塘龍井であることを確認しました。
『中華人民共和国反不正当競争法』第二〇条第一項の規定により、市場監督管理部門は法令に定める虚偽宣伝の違法行為を停止するために、当事者を行政処分し罰金50万元を課すことを決定しました。

6月、ブロガーの”B太”はSNSメディアに投稿した動画が公衆の注目を集めました。彼は自分が杭州市西湖風景区に遊びに行った際にタクシー運転手によって龍井189号の茶葉店に連れられ、そこで消費した際の経緯を記録し、販売員のセールスによって、1斤3880元の価格の西湖核心産地の”西湖龍井”とされるものを購入しました。しかし、販売店側は茶葉のパッケージに本来貼るべき西湖龍井専用標識を貼っていませんでした。
人々を驚かせたのは、ビデオの中である販売店が、タクシー運転手が客を連れてきて、茶葉を購入すると最高で50%のマージンを得られるというものでした。

6月17日、杭州市市場監督管理局西湖風景名勝区分局は、ブロガー”B太”の”西湖風景区龍井村の某茶葉店で購入した龍井茶”に関しての報告書を発表しました。
報告書によると、初期の操作において、この店(龍井189号)の販売員は6月11日、6月12日、6月13日の連続3回、杭州市余杭区の龍井茶を”西湖(獅峰)龍井”として販売した当事者であり、販売金額は総額で1800元で、虚偽の宣伝の嫌疑があるとしました。現在、この案件についてはさらなる調査中としていました。

 

今回のケースは、SNSで拡散されたことから、当局も素早い動きを見せたようですが、このようなことはよくある話です。
西湖龍井茶などは、きちんと認証シールのあるものを購入しましょう。

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