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古樹の春茶はなぜ高いのか?

プーアル茶の専門サイトが、古樹の春茶が高い理由についてまとめた記事を発表していました。

 

春茶は一年に一度しか無く、多くのお茶愛好家が恋い焦がれる”帰らぬ人”です。
春茶の価格が徐々に発表されるにつれ、お茶の愛好家たちが価格を問い合わせた後に溜め息をつきます「古樹の春茶の価格はどうしてこうもずっと高いままなのか!」と。
また初めてプーアル茶の世界に入ったお茶の愛好家は「なぜ古樹の春茶の価格は秋茶に比べて高いのですか?」と問います。

古樹茶とは何か?

古樹茶とは古樹の生葉を原料とし、特定の工程を経て製造された茶製品のことを指します。プーアル茶、紅茶、単叢茶などで、このため古樹茶というのはどれかのお茶にだけあるというものでは無く、ある種のお茶の代名詞であって、その中でも雲南の古樹茶が比較的もっとも目立つものであり、その古樹茶の多くは大葉種で、お茶として製造すると、内質が豊富で、滋味が強靱で、茶気が十分にあります。

古樹茶とは百年以上生きた喬木のお茶を指し、主には雲南の西双版納、臨滄、普洱およびラオス北部のポンサリー県などにあり、数量は極めて稀少です。
一部の”筋金入り”のお茶愛好家の基準によると、300年以上の樹齢がある茶樹で無いと”古樹”の名は冠せられないといいます。

茶樹のライフサイクルは比較的長く、自然の法則から見ると、百年以上の古茶樹は通常であれば老衰期にあり、このために古樹茶が青年期の茶に比べてより良いかどうかは、今でもまだ未知数のところがあります。
そのために”古樹茶”というのはコンセプトに留まっています。

古樹茶は長い年月を経ているために、根が比較的深く、人による水やりや施肥の必要もありません。
それは必要な水分と栄養は木の根っこによって自ら補給ができるためで、そのために古樹茶は典型的な環境保全型の茶葉で、それに含まれる栄養物質も相対的にやや豊富となります。

 古樹茶の春茶はなぜ高いのか?

1.人による茶摘みコストが高い

雲南の古樹茶の樹形は高くて大きく、分枝も多くあり、柔らかいフレッシュな茶葉の多くは木の末梢部分と枝にあるので、人手による茶摘みに時間と労力がかかります。
高くて大きな一株の古茶樹の茶摘みを終えるには非常に長い時間がかかり、茶摘み作業には一定の危険性が存在し、このために茶摘み人の一日の工賃は百元以上になります。
茶農家が支出する労務費が高くなれば、自ずと茶葉は高く売らざるを得ません
さらに大部分の茶農家では古樹茶に十分栄養を補わせる時間を得るために、一年のうち春と秋の2シーズンのお茶しか摘みません。茶葉の価格が低すぎたら、どうやって一家の生計を立てることができるのでしょうか?

2.全て手作りで製造

1日に1000斤あまり製造する機械での製茶と比較すると、手作りの製茶は劣る部分が多々あります。
炒青の作業での技術水準は高くなくてはならなくて、日干し乾燥の作業は天気によります。もし、不幸にも数日曇りや雨が続くと、茶葉は湿気を吸ってカビを生じ、せっかく作った良いお茶も水の泡になります。
炒青についてもう少しお話ししましょう。炒青は製茶技術の中で最も重要な段階の一つで、炒青の温度には厳しい要件があり、温度が高すぎると茶葉は焦げてしまって、茶の香りの代わりに焦げた香りとなってしまいます。温度が低いと茶葉の香味が出てきません。
茶を炒める職人は摂氏数十度にもなる鉄鍋の中で一時間前後も炒め続けなければならないので、気力と体力の消耗はきわめて大きく、一つの鍋を終わらせると背中は汗でびっしょりとなり、息もひどく切れてしまいます。
ゆっくり作業をするからこそ丁寧に作業ができ、これが茶葉の品質を高めるのですが、茶を炒める職人が1日に炒めることができる茶には限度があります。
この他にも、人の手による揉捻、焦げたはを取り除くなどの工程にも多くの時間を費やす必要があり、時間とは即ちお金であるので、茶葉の価格は当然高くなりますよ。

3. これほど貴重なものは少ないので高くなり、良い名前はさらに誇張される

茶樹はたくさんありますが、古茶樹は少なく、野生型の古茶樹はもっと少なくなります。
古樹の春茶はゴビ砂漠の泉のように、少ないため稀少で貴重なものとなります。
平地に植えられる茶は広く広範囲に栽培され、茶園は一目では見渡せないほどになり、産量は莫大です。古茶樹の茶樹は稀少で、産量も少ないのですが、品質が高いです。
良いお茶は人々がみんな欲しがりますから、80%のお茶愛好家が20%の古樹春茶に目をつけると、古樹春茶は引く手あまたの商品となり、このために価格は需要と供給によって決定されるのです。

4.金メッキを施した銅の瓶ー高価さを装う

ある人が「プーアル茶市場の水はとても深い」と言いました。これは誇張のように聞こえるかもしれませんが、実際にはプーアル茶市場に存在する一部の茶葉の品質と価格が比例しないという問題を反映しているものです。
ある山のお茶の品質が良いとなると、お茶を買いに行く人たちが殺到し、茶葉を得るために茶商たちが大金を惜しまず購入するので、茶葉の価格が値上がってしまうのです。
周囲の山の茶農家も、自分の家の茶葉をより良い値段で売るために、速族と自分の家のお茶の林は名山にあると言うことにして、茶葉の価格はどんどん高くなり、作ったものの価値を超えてしまうという現象が起こります。
金が高いのは稀少だからで、ダイヤモンドが高いのは”変わらぬ愛情の証”という意味を与えられているからです。
茶葉は値段が高ければ高いほど良いわけではなくて、その味わいがその価格に見合っているかどうかが鍵となります。

5.品質が独特である

雲南の古樹茶はその他の樹木と共に森林の中で暮らしており、森林は一つの完成した生態系で、落ち葉と枯れ草が微生物の作用で分解されて植物の生長に必要な栄養素をつくるので、人工的な施肥は必要ありません。
これと同時に、古樹茶の林は自己修復能力がとても強く、病原菌や害虫は森林と土壌で分解され、農薬を撒く必要が無いため、全て天然のエコな飲み物です。
一部の古樹茶は一年中、山あいの薄い霧の中で潤いを与えられながら育ち、その周囲にある花や草木の雰囲気を茶樹が吸収し、茶葉の味わいが独特で抜きん出ていて、価格も平地のお茶とは同等には語れないことを裏付けています。

 

古樹茶が高い理由の多くはコストにある点をまずは指摘しています。
そして、古樹茶は体感的に品質が良いのは間違いないのですが、何が良いのか?については微量元素の影響が大きいためか、科学的に証明するのは難しくなっています。
そのため、古樹=良いとは一概には言えないのですが、やはり体感的な良さが伝わるにつれ、熱狂的なファンが付くようになっています。
しかし、それを見越したマネーゲームの側面があるということも指摘していて、かなりバランスの良い記事だなと思います。

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