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秧塔大白茶が国家級茶樹品種に登録

雲南省普洱市の景谷タイ族イ族自治県原産の秧塔大白茶が国家級茶樹品種として登録されたようです。

 

先日、農業農村部は登録予定の全国非主要農作物品種リストを発表し、雲南省農業科学院茶葉研究所と普洱市景谷タイ族イ族自治県茶葉と特色生物産業発展センターが育種をし共同で選抜育成した茶樹品種”秧塔大白茶”が国家非主要農作物品種登録され、普洱市で初めての国家級無性系茶樹新品種の登録となりました。

秧塔大白茶は景谷秧塔大白茶群体種の中から選抜して育成されたものです。この品種は白茶、紅茶、緑茶の製造に適します。

単芽の白茶として製造すると、外観は全芽で、細長く、産毛の中に緑が隠れ、湯色は嫰黄、明亮で、香気は甘くやや濃郁で、花香が明らかです。滋味は甘く、うまみがあって爽やかで、茶殻は全て芽で、やや太くて大きく、形が整っていて、緑が強くやや全体的に赤みがかっています。
一芽一葉の白茶として製造すると、外観は花びら形で、芽葉が繋がり、産毛に覆われていて、地の色は褐色です。湯色は黄色で微かに赤みがかっていて、明亮です。香気はやや甘い香りがあり、滋味はやや甘く厚みがあり、茶殻はやや柔らかく、茎があって、少し赤くなります。
一芽二葉の白茶として製造すると、外観は黄褐色でやや灰色を帯びており、産毛のある芽が目立ち、葉は平たく広がります。湯色は杏黄明亮で、香気は清香、滋味は清らかで甘くややうまみがあり、茶殻は太くて、やや柔らかく、やや明るいです。

紅茶として製造すると、外観は太く立派で、巻いた形で、産毛が目立ち、黒っぽい褐色です。湯色は橙紅で、やや明るく、滋味はフレッシュで甘みがあり、柔らかい芽の香りがあり、厚みがあります。茶殻は厚みがあって、明るい紅色です。

緑茶として製造すると、外観は太く締まって曲がっていて、産毛があり、褐緑で、湯色は嫰黄明亮で、香気は高く、栗香があり、花香もあります。滋味は厚みがあって、甘くうまみがあり、茶殻は厚く柔らかいです。

この品種の平均の畝あたりの産出量は445.23kgで、国家無性系茶樹品種である”雲抗10号”の平均畝あたり産出量よりも4.61%多くなります。現在、雲南省では20万畝あまり栽培されており、経済効果は顕著です。

この品種が農業農村部の品種登録を勝ち取ったことは、市場への参入証を手にしたことであり、これは景谷県の茶産業の知名度を高め、景谷県が”中国大葉白茶の郷”を打ち出すための品種的な裏付けと科学技術のサポートとなるでしょう。
同時にこれはまた雲南省が今後植え替えていく場合の優良な新品種を提供することになり、さらに農業のグリーンな成長への要請と消費市場の変化に適応することとなり、これによって貧困の打破と農村の振興を助けることに繋がります。

 

今まで「景谷大白茶」とされてきた品種ですが、正式な登録品種名は原産地・民楽鎮大村にある”秧塔”を冠して秧塔大白茶となったようです。
日本語読みとしては、秧塔(おうとう)大白茶(だいはくちゃ)となるでしょうか。
以前ご紹介した以下の記事も参照ください。

雲南白茶の特徴とメリット。福建白茶と比較すると・・・

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