先日、浙江省寧波市の余姚市で、”青茶計画”についてのシンポジウム(研討会)が開催されたそうです。
ただ、このシンポジウムはおそらく日本のみなさんが想像する”青茶”についてのものではありません。
中国茶葉学会、寧波市科学技術協会、寧波市農業農村局が主催した2020中国寧波”青茶計画”全国研討会が9月2日~4日、寧波の余姚市で開催されました。中国工程院院士の陳宗懋氏、中国工程院院士の劉仲華氏、中国茶葉学会理事長で、中国農業科学院茶葉研究所副所長の江用文教授、寧波市科学技術協会副主席の湯丹剣氏、余姚市市委員会副書記の葉枝利氏などの指導者が出席し、開会式で挨拶を述べました。開会式では、寧波市農業農村局副局長の林宇晧氏が司会を務めました。
今回の研討会は茶産業発展の新技術、新製法、新しい思考に焦点を当て、中国茶葉学会科学技術サービスチームの専門家を招いて学術報告を行い、茶樹品種の栽培、グリーン防除、製品加工などの最新技術の成長の方向性について共同で検討を行いました。中国工程院の陳宗懋院士、劉仲華院士、中国農業科学院茶葉所所長、党委員会書記の姜仁華教授などを含む十数名の著名な専門家が招待され、発表を行いました。全国16のサービスステーション、ワークステーションから216名の学者が参加し、今回の研討会は”青茶計画”の人々に対して、オンラインで生放送され、全部で60名あまりの若手の茶の研究者がオンラインで学習を行いました。
ここで述べられている”青茶計画”とは”青茶培養計画”とも呼ばれ、青年世代の茶の担い手を如何に育てるか、という国家プロジェクトです。
青茶というのは、もはや六大分類のお茶の名前ではなく(それは烏龍茶に置き換えられています)、別の意味合いが付与されています。
2014年に従来の”青茶”が”烏龍茶”という言葉に置き換えられ、じきに元に戻るかと思っていましたが、新しい意味合いが付与されている以上、戻ることは無さそうです。