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ホンモノの西湖龍井が苦境に

西湖龍井茶といえば、誰でも知っている中国茶のスーパーブランドですが、それが現在苦境に陥ってるとのことです。いったい、何が起こっているというのでしょうか?

清明到来茶叶市场龙井混战 真正西湖龙井陷困境
http://news.t0001.com/2011/0309/article_121080.html

毎年、新茶の時期は、消費者にとって龍井茶に疑問が多くなる時期です。市場には、「龍井茶」「銭塘龍井」「大佛龍井」「浙江龍井」「越州龍井」「獅峰龍井」などの違った名前が並び、いったいどれが本当の「西湖龍井」なのかわかりません。

西湖龍井は、元々の龍井茶であり、杭州の西湖風景区の龍井村とその周辺のいくつかの山で作られている扁形緑茶の一種で、唐代から今日まで1300年あまりの歴史があります。その加工方法は独特で、精緻であり、品質は優良で「茶中聖品、国の宝」といわれています。新中国建国後は、「国家礼品茶」に選ばれ、今まで唯一の国家によって正式に選ばれた「国家礼品茶」です。カンボジアのシアヌーク首相やイギリスのサッチャー首相、アメリカのニクソン大統領など、あまたの国家元首や国際的に著名な学者と西湖龍井は同様に尊重されてきました。

しかし、改革開放以降、この種の伝承と今までの歴史の栄誉は、茶葉の産業化、大規模化の急速な進展によって、少しずつ”希釈化”してきました。1980年代には、国内の茶葉市場が開かれ、量が少なく価格の高い龍井茶は市場の人気を博したものの、供給が追いつきませんでした。紹興や新昌、嵊州などの珠茶を作っていた産地は、率先して「圓形から扁形へ」の試みを行い、「浙江龍井」を市場に推進してきました。2001年11月に国家標準によって、龍井茶の産区は正式に西湖区、銭塘区、越州区などの三大区域に広がり、浙江省の大部分の茶産地が入ることになりました。その面積は110万畝におよび、その中で西湖龍井の産区はわずかに2万畝に過ぎません。
これらを区別するため、杭州の伝統的な産区の龍井茶は、「西湖龍井」と名前を改めざるを得ませんでした。

新品種と機械製茶の脅威に直面する西湖龍井

同じ「龍井茶」で名前は似ており、形も似ていて、ただ品質によって区別されるだけの2万畝ばかりの茶園は、マーケットの中の100万畝の中に”飲み込まれ”、はなはだしきは「龍井茶」の中にすっかり埋没してしまいました。

特に最近は、新しい龍井茶の産地の新品種の茶樹と機械製茶の普及に伴って、産業としての実力が全面的に向上しています。新品種と伝統品種を比較すると、茶摘みの時期は一般に10日違い、機械製茶と手作業を比較すると、効率は5倍違います。新品種&機械製茶と伝統品種&手作りの間には品質上の一定の差異があります。しかし、消費者にとっては、100万畝の龍井茶の中身も千差万別なので、その中から新品種と在来品種あるいは手作りと機械作りの差を見分けるのはさらに難しくなってきています。

「新品種は市場に出回るのが早いので、良い値段で売ることが出来て、1畝の茶園あたり1万元は収入が多くなる」と龍井村のある茶農は示します。巨大な経済利益の前に、伝統的な方法で製茶をする人はますます少なくなってきています。

本当の龍井を買う

ブランドと商標を確認しましょう

西湖区龍井茶産業協会会長によると、龍井茶は2001年の原産地保護を獲得してから今日まで、伝統龍井茶の法律的な地位は大変曖昧になっており、たとえ、人々のよく知っている「西湖龍井」ですと言ったとしても、商標と法律によって保証されるものではないとされます。厳格に言うと、これは法律の保護を受けられない商品なのです。

市場には、たくさんの西湖龍井茶の包装には、ニセモノ防止と産地認証の標章があり、そこへ苦情を訴えることができますが、より多くの西湖龍井茶の文字には、その標章と管理人がありません。このため、「西湖龍井」ということだけについて言えば、法が及ばず管理できないのです。今の状況は西湖龍井は商標登録の証明をすることが必須であり、その合法的な地位によってのみ管理できるのです。

取材の最後に、商建農会の会長が、市民のために本当の西湖龍井茶を買う方法についての提案をしてくれました。西湖龍井とその他の龍井は形も似ており、味も似ており、茶業の専門家でない限り、一般市民が自分の買った龍井茶がホンモノの西湖龍井かどうかを見分けるのは難しいと言います。そこで、「私たちには2つの判別法があります」と言います。1つめは、茶葉の外装上にある中国地図の形状の「産地保護標章」です。もう1つはブランドです。「御」ブランドや「貢」ブランド、「獅峰牌」などは、杭州市場の昔からのブランドなので、品質も保証できます。

 

需要に追いつかないが為に、他の浙江龍井に押されてしまっているようです。
どうしても本当の西湖龍井が欲しいという場合は、ブランドの名前を信用するしかないということのようです。
それにしても、スーパーブランドでもこの状況ですから、現在の中国茶の市場というのは本当に厳しい競争下にあることだけは間違いないようです。

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