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西湖龍井茶の初摘み、3月12日に決定

杭州市が3月9日に西湖龍井茶のブランド保護についての記者会見を開き、茶摘み時期についても言及しました。

 

今日の午前、市政府新聞弁公室は、西湖龍井茶ブランド保護記者会見を実施し、杭州市農業農村局、杭州市市場監督管理局、杭州市公安局、杭州市気象局などの部門が西湖龍井茶のブランド保護に関する状況を説明しました。

西湖龍井の春茶は3月12日、正式に茶摘みに入る

省、市、区の茶葉と気象の専門家チームによる総合的な判断により、今年の西湖龍井茶の龍井43品種は3月12日に正式に茶摘みに入り、群体種は3月下旬に茶摘みを開始する見込みです。現在、春茶の茶摘み生産などのさまざまな工程の準備に取りかかったところです。

茶は国飲であり、杭州は茶都です。西湖龍井茶は中国十大名茶の1つであり、杭州市の”重要な窓口”であり、雁の飛ぶ群れの先頭として独特の要素とブランドの標識でありました。

杭州市委員会と杭州市政府はかねてより西湖龍井茶のブランド保護を高く重視しており、昨年からさらに明確な成果を上げることができました。

デジタルによるスマート化した管理

龍井偽造防止ラベル(企業用)

 

龍井偽造防止ラベル(茶農家用)

昨年、杭州市農業農村局、市場監督管理局は『西湖龍井茶産地証明標識管理弁法』を共同で発表し、率先して新しいデジタル化した管理システムを使用し始めていて、統一した確定面積、電子アカウントを作り、購入と販売のリアルタイム振替、実物証明ラベル、統一番号による管理、販売時には必ず貼るべきラベルなどの手段を講じて、西湖龍井茶の生産経営環境における全工程でのトレーサビリティーシステムを実現しました。このシステムは昨年3月に正式に運用を開始し、6月には城市大脳(訳注:アリババの開発する都市機能のクラウドシステム)に接続し、これらの地域の茶農家と茶葉会社に全方位型のサービスを提供し、サービスの抜き取り検査の満足度は98.02%に達しました。

人による管理監督の強化

市場監督管理部門は49件を立件、公安に1件を移送し、調査によって獲得した違法な”西湖龍井”のパッケージは44万個あまりです。市公安局は2件の捜査を成功させ、11名の容疑者に対して刑事的な強制措置を適用し、6名の容疑者を立件起訴しました。組織部門は村レベルに属する監督管理部門に村ごとのスタッフの年度評価を実施し、一票否決制を実行して、産茶区の村の幹部が提出する自律的な誠実さと信用の要求に応えます。紀律検査部門は全面的に監督を展開し、”三不(不担当、不作為、不落実)”問題に対して一切容認しないようにしています。同時に杭州市西湖龍井茶管理協会は法律事務所に委託して全国を対象とした権益の維持と偽物の撲滅を展開していて、累計で170件の証拠を取得しました。中国茶葉研究所と協力して、西湖龍井茶質量鑑定センターを設立し、スムーズに問題を通報するためのチャネルとして効果を上げています。

業界の自律の強化

”西湖龍井”の商標管理の権限は杭州市西湖龍井茶管理協会に移される予定です。誠実と信用を推進する承諾を行い、市の協会と茶農家は西湖龍井茶産地証明標識使用協議書にサインし、権利付与企業との間で許可カルテルを締結し、今年は129社の茶葉会社が権利を獲得し、本物を追求し偽物を拒絶する書面による承諾書にサインしました。賞罰システムを確立し、市の協会は信用の星付け評価を実施し、累計で3792戸の誠信茶農家、星級企業10社を認定しました。”西湖龍井”公式Webサイトでは、先進的な取り組みをしている組織や団体を表彰するとともに、違法や規則違反の組織や団体を通報できるようにしています。

品質の管理とコントロールへの注力

茶園の品種を純化するとともに、歴史の原種を恢復し、最大限に品種資源の数量と品質を維持します。病虫害の統合防除とグリーンな防除を実施し、ドローンによる生物農薬の噴霧を1.6万畝に対して広めていきます。全域の茶園で菜種かすの肥料を施し、茶園の土壌の品質を持続的に高めます。西湖龍井茶の炒り手、評茶などの職業技能訓練と評価を組織して、累計で西湖龍井茶手炒りセンターを25箇所、評定製茶技師1105名を育成しました。

さらなる保護の強化

さらに、市を挙げて西湖龍井茶のブランドの総合的な保護へ力を入れていきます。

立法による保護を継続的に実現

杭州市人民代表大会常任委員会は『杭州市西湖龍井茶保護管理条例』を2021年の立法プロジェクトに正式に組み込む予定で、この条例は今年には成立するでしょう。条例は、”偽物を偽造することを規制し、本物を優れたものにする”を核心的な問題と捉え、品種資源の保護、品質向上、文化の伝承と標識管理などの面から、多次元で、システム化された保護と管理措置の信頼性を約束します。既に施行されている『杭州市西湖龍井茶基地保護条例』に加えて、杭州では西湖龍井茶の立法による保護の上では、2つの地方的な法規ができることになります。

偽物の製造を規制することに継続して力を入れます

組織部門、紀律検査部門、公安、農業農村庁、市場監督管理局、各地方政府、弁護士団などの力を連携させ、健全な賞罰システムを構築し、表彰懲罰制度を実施します。市内の茶葉市場の検査、村レベルの指導者チームの監督、茶葉企業の経営行為の監督管理を強化し、持続的に強い圧力で撲滅する体制を維持し、西湖龍井茶の品質とブランドの保護を図ります。

宣伝の継続により力を発揮する

今年から、西湖龍井茶のパッケージの識別度を高めるために、杭州市は茶農家ごとに分散して販売されていた西湖龍井茶の統一パッケージを実施することにしています。現在、鉄缶のギフト、引き出し式のギフト、クラフト紙、クラフト紙の缶など4種類のパッケージを茶農家が選択できるようにしていて、さらに磁器の缶、鉄缶のギフトも茶葉会社が使用できます。3月末には、西湖龍井春茶節のイベントを実施する予定です。市、区の農業農村主管部門が名優茶品評会、炒茶技師評価などのさまざまなスタイルのお茶のイベントを実施する予定です。杭州市委員会、市政府はアジア大会、茶葉博覧会などの重大なイベントのチャンスを捉え、西湖龍井茶の国際的な魅力とブランド影響力を拡大し続けます。

高品質な成長に力を入れ続ける

西湖龍井茶デジタル化管理システム第二期プロジェクトを継続して実施し、オンラインでの権利付与、気象予報、農業指導、以上警報、パッケージのトレーサビリティ、信用評価などの機能を増設し、より多くの茶農家、茶葉会社に便利で、素早く、スマート化されたサービスを提供します。”IoT+ブロックチェーン”プロジェクトのトライアル拠点を継続し、茶葉が1つ1つの山、1つ1つの茶園ごとに、消費者が生長、摘採、加工、包装、販売、物流の全工程を見ることができるようにし、さらに優れた西湖龍井茶製品を作りあげていきます。小規模な茶園を優良な企業に向けて流動化し、集中させていく取り組みを続け、経営規模の拡大も促していきます。

 

会場では記者の質問に回答も行われました。

例年と比較して、今年の西湖龍井茶の品質はどうですか?

一般的に言うと、西湖龍井茶の自然な品質は、主に生態環境と気候条件、茶樹品種、茶園の管理レベル、加工技術などの要素で決まります。

1.自然環境は適しています。杭州の生態環境は優れていて、植物も繁茂しており、土壌の通気性、保水性、肥料保持力もとても良く、さらに大部分の西湖龍井茶の茶園は東南の斜面でいずれも茶樹の生長に適したものです。気象条件について家場、昨年の冬の気温条件は茶樹の安全な越冬に向いていました。春節前には雨が降り続き、茶樹の根系が活躍し、養分の吸収も十分で、茶葉は栄養が豊富です。年末と年初に二回の低温があり、病虫害に会う機会も減少したことも、茶葉品質にとっては良いことでした。3月末にはもう一度低温があるようで明日が、5℃以下になることさえなければ、茶樹の生産には何ら影響も無く、むしろ品質の面では有利に働きます。緑茶のもっとも良い気候条件は、曇りと雨が続き、気温が涼しく爽やかで、雲霧が立ちこめているというもので、これが風味を作る物質の蓄積に有利に働き、茶ポリフェノールの苦渋味も下がることになります。

2.茶樹の品種も良いです。西湖龍井茶は主に群体種、龍井43などの品種があり、特徴はアミノ酸含有量が高く、茶ポリフェノールが適当だということです。ですので、西湖龍井は飲んだときに味わいが甘くて、苦渋味が軽く、群体種の手作りのものには花香まであります。

3.管理レベルは高いです。茶園の管理レベルはとても高く、冬には大量に菜種かすの肥料を施肥し、茶園もよく剪定してあり、春茶の1シーズンしか摘ます、夏秋茶は基本的に摘まないので、芽は栄養分に満ちあふれているのです。

4.加工技術も優れています。製茶コンテストや、製茶師範と弟子、訓練などの方法によって、多くの製茶技士を育成しており、西湖龍井茶の品質上昇に大きく貢献しています。

総合的に述べると、今年の西湖龍井茶の高級茶の産量は昨年よりも少し増加し、自然に品質全体は昨年を上回るでしょう。

今年の西湖龍井茶の茶摘み時期の天候はどうですか?

天候は茶葉の茶摘み、生産、販売のマネージャーたちがみな非常に注目しているもので、今年はいくつかの特徴があり、2つの良い点と2つの注意すべき点があります。

1つ目の良い点:今年の気候は比較的良くて、茶葉の品質は良くなるというのが、今年の顕著な特徴です。今年、杭州は春に入る時期が明らかに早く、平年と比べると18日早く、昨年と比べると14日早いです。今日から22日迄は、気温が持続的に上昇し、最高気温は25度にも到達する可能性があって、気温の条件は茶葉の生長が旺盛になるよう促します。降水の状況も、晴れと雨が交互にあり、茶葉の生長に適しています。同時に日照条件も適しています。このように、光、温度、水の3つの城県が非常に茶葉の生長に適しているので、品質が保証されるのです。

2つ目の良い点:27日迄、杭州市の天候は晴れと雨が交互にあり、晴れの日が雨の日よりも多く、雨量も多くなくて、にわか雨が首都なり胃、連続的な曇りや雨がないので、茶摘みに適しています。

2つの注意点:

1.23日前後に寒気の影響で、最低気温が5℃前後になるかもしれません。

2.3月27日から清明節前迄は降水量が多めで、あるいは連続して1週間雨になるかもしれません

春の天候は変わりやすく、茶葉の生産者の方におかれましては、都度杭州市気象台の天気予報の状態を注目いただき、対策を取るようにしてください。

 

かなり長い記事でしたが、現在の西湖龍井茶の状況やブランド化の進展状況が分かる記事かと思います。
いずれにしても、今年は早めの茶摘みとなりそうです。

 

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