江蘇省蘇州市の名茶、洞庭碧螺春の新茶がまもなく発売されるそうです。
蘇州市呉中区の記者会見の様子をまとめた記事をご紹介します。
毎年毎年、碧螺春は香りを漂わせます。また洞庭碧螺春茶の茶摘みのシーズンがやって来ました。3月6日、蘇州市呉中区が開催した2021蘇州呉中洞庭山碧螺春茶記者会見によると、今年の蘇州洞庭山碧螺春茶は3月10日に茶摘みを開始して発売し、3月16日以降にある程度の量が発売されるとのことです。記者会見によれば、今年の販売価格は特一級の洞庭山碧螺春茶の産地平均価格は500gあたり6,800元以上とのことです。茶師が丹念に製造し、樹齢百年以上の茶樹の新芽を用いて作られた極品洞庭山碧螺春茶の販売価格は、500gあたり20,000元前後になるとのことです。
呉中区洞庭山碧螺春茶業協会の責任者の話によると、今年は春に入ってから、洞庭山碧螺春茶の産地の気温は全体的に高く推移し、雨量も十分にあり、日照も十分だったことにより、春茶の成長に適した温度と湿度条件を満たすことができました。3月の降水量は100~120mmで、例年よりもやや多く、平均気温は10~12℃で、例年よりも高くなっています。現在、洞庭山碧螺春茶の成長は良好で、今年の洞庭山碧螺春茶の産量は昨年に比べて10%前後増産となる見込みです。
この責任者によると、洞庭山碧螺春茶の典型的な特徴は、外観は条索が繊細で、曲がっていて田螺のような形をしていて、銀緑の中に緑が隠れています。香りは清らかで高く優雅で、味わいは旨みと厚みがあって戻りの甘さがあります。湯色は若芽の緑色で明るく、茶殻は柔らかくて芽が多いです。独特の茶と果物の複合的な栽培を行っていて、雨が十分で、気温が適していて、十分に柔らかい日照があったことは、洞庭山碧螺春茶の優れた品質を形成する、独特の地理環境と気候条件によるもので、今年の洞庭碧螺春茶の品質は去年よりも優れているでしょう。洞庭山碧螺春茶は長らく国内外の市場で好評でありますが、年産はわずか100トン前後で、近年の市場の需要から見ると、洞庭山碧螺春茶は全体として需要が供給に応えられない情勢にあります。
今年は大分早く3月10日には初摘みの洞庭山碧螺春茶が生産される見込みとのことです。
特一級が1斤6,800元というのは、あまり驚くべき価格でもないのですが、樹齢が古い樹の新芽を著名な茶師が作ると1斤2万元になるというのは、ややインパクトがあります。
また、地元政府が洞庭山碧螺春茶の産量はわずか100トン前後で、需要に供給が追いついていないと認めているようなので、市場に出回るものの中には他産地産のものもかなり含まれているようです。