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お茶の消費者層の低年齢化に中国茶は脱皮できるか

喫茶人口の拡大が中国でも課題になっていますが、最近、茶葉会社が注目しているのが若者向けの市場です。
しかし、伝統的なスタイルの茶業では、彼らのニーズには合致しません。
どのようにすれば、茶業を若者にマッチした形に転換できるのか、を提言した記事をご紹介します。

茶消费日渐年轻化 古老的中国茶叶是时候蜕变了

柴米油盐酱醋茶,开门七件事之一的茶几乎成为生活中必备的饮品,中国是茶的故乡,我国的茶文化源远流长。曾几何时,喝茶只是中老年人的一种消费习惯,年轻人偏爱的则是碳酸饮料、咖啡等时尚饮料,但这种习惯正在被逐渐打破,虽然还没成为茶消费的主力,但越来越多的年轻消费群体加入了这一消费潮流。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0426/article_169616.html

柴・米・油・塩・醤・酢・茶、開門七件事(訳注:庶民の生活必需品7品目)の1つである茶は、生活必需品の飲み物で、中国は茶のふるさとであり、我が国の茶文化には長い歴史があります。
ほどなく、お茶を飲むことは中高年者の一種の消費習慣であり、若い人は炭酸飲料やコーヒーなどの流行の飲み物を好んでいました。しかし、このような習慣は徐々に崩れて行っており、まだ茶の消費の主力にはなっていませんが、より多くの若い人たちが、お茶の消費者に加わってくる流れがあります。
今では、大きな茶葉店や茶館では80年代以降に生まれた若者の姿を見かけることがあります。若い人たちは、忙しい中を縫ってお茶を飲み、味覚と嗅覚での濃厚な香りを体験し、身体への健康機能も得ています。
茶の消費者層の低年齢化は消費を牽引するだけでは無く、消費の概念と味わいに明確な変化を及ぼします。

実は茶産業は古いようで新しい産業で、必ず流行と結びついた産業です。
お茶が一般向けの市場に向かうにつれて、若者消費者層は茶葉会社が重点的に育てたい消費ターゲットになってきています。80年代以降に生まれた若者はかつてよりも経済力があり、さらにこれらの人たちの一部は、より高品位な生活を追求し、生活水準を高めたがるので、お茶を飲むのにお金を惜しみません。
多くの茶葉会社は彼らの消費者心理をどんどん研究しており、茶の消費をよりファッショナブルにしようとしています。
しかし、お茶をファッショナブルにすることは簡単そうに見えて、実はそんなに簡単ではありません。
どのようにすれば伝統的な茶葉の消費スタイルはファッショナブルになり、若い人たちにも受け入れやすくなるのでしょうか?

茶葉会社が若い人たちの消費習慣を深く研究する中で、以下のようなことが分かっています。

 

<パッケージのファッション化>

製品のパッケージは初めて買う購入者に確実に大きな影響を与えます。特に若い人は、パッケージの外観が美しいかどうかによって、購入の是非を決めてしまいます。
ファッショナブルなパッケージだったり、少なめの量の茶葉製品は、若い消費者層の注意をひきやすいのです。そのため、若者向けに売り出す製品の多くは小さなパッケージを採用しており、さらにパッケージの図案のデザインや色の選び方が重要視されます。

 

<コンセプトのファッション化>

企業が消費者に売り出す製品は単一の製品だけに限りません。製品は消費者の物質的な要求を満足させるだけで無く、消費者の精神的なニーズや文化的なメリットをも満足させる必要があり、これによって初めて彼らにレベルの高い消費満足を与えることができるのです。
たとえば「コカ・コーラ」は普通の飲料製品に過ぎませんが、なぜ百年もの間、著名ブランドであり続けられるのでしょうか?彼らは喉の渇きを潤す飲料を売っているだけでは無くて、より重要なのは顧客が飲んだときにクールな印象を与え、より多くの光と、情熱そして活力あるスピリットを感じることができるからなのです。
茶もまた、お茶を飲むというコンセプトだけでは無く、リプトンのティーバッグでも、統一、康師傳の茶飲料でも、本当に競争力のあるものならば、製品の形態に関わらず、ブランドの理念を伝えるものである必要があります。

 

<製品のファッション化>

良いブランドを作るためには、当然良い製品が必要です。ブランド文化を土壌に喩えるとするならば、製品は種であり、両者が結びついて初めて成果を生みます。
スターバックスコーヒーなどは、コーヒーの文化と雰囲気を売るだけでは無く、彼らは本当の味をも売っており、香りの高いコーヒーと美味しいスイーツを販売しています。
現代人は消費において、快適さ、便利さ、ファッション性を追究しています。
このため、便利な高品質のティーバッグ、パウダーティーやお茶を淹れる機械、そして女性たちに歓迎されるような新しい花茶などは、製品のファッション化の一つの新しい方向です。
中国の茶葉会社はこのような思考で、消費者の要求に対して製品を改良し、細かなところにも気を配り、品質を高める必要があります。

 

<淹れ方・飲み方のファッション化>

茶館のイメージは若い人とだいぶ距離があるように感じます。あるいは高級すぎる喫茶クラブや街の昔ながらの雰囲気の店もです。新しいスタイルの茶館は、中国と西洋の折衷で、新しいスタイルの喫茶設備を設け、西洋のアフタヌーンティーのコンセプトを取り入れ、伝統的なお茶を用意するだけではなく、スイーツなども備える必要があります。
これによって新しい喫茶体験が作られるでしょう。
最近、IT関連でよく使われる”ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)”という言葉があります。
物質的にどうかと言うよりも、ユーザーがそれを使ってどう感じるか、という点に着目した概念ですが、まさにお茶にもこれが求められているよ、ということを提言しているようです。
”経験経済”の時代にあわせた茶業というのが、これからは必要になるのかもしれません。

 

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