径山茶といえば、杭州市郊外の余杭区の名優緑茶です。
その産地で開発された新種の紅茶が専門家の高い評価を得たようです。
浙大茶学系审评组给予径山红茶充分好评
“花蜜香浓,口感醇厚,并略带焦糖味,完全可以跟市价万余元的红茶媲美。”近日,由余杭区供销集团主持开发的径山红茶,送浙大茶学系专家及相关人士品鉴,两个品种均得了90分的高分,并获得了以上评价。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0419/article_155733.html
「花の蜜のような香りが濃く、味わいには厚みがあり、少しカラメルのような甘い香りもある。市価で1万元ぐらいする紅茶と比べても遜色ない」
最近、余杭供給販売集団が主体となって開発した径山紅茶を、浙江大学の茶学部に送って専門家と業界関係者で鑑定したところ、2品目ともに90点という高得点をとり、上記のようなコメントを獲得しました。
径山茶と言えば、誰もがそれが有名な緑茶であると知っています。
中国の茶産業は急速に成長しており、紅茶の勢いはさらに強くなっています。ある資料によると、2011年中国の紅茶の国内販売量は既に7.84万トンに達しており、これは2005年の6倍以上です。
茶農家に対してさらなる収入の道を広げるため、余杭区は市場のニーズに対応して、径山茶に適した品種を”緑茶から紅茶に変える”計画を進め、紅茶を開発するプロジェクトを徐々に推進しています。
余杭供給販売集団は、農家のためのサービス業務を請け負う組織で、この任務を受けて地元の企業の参加を呼びかけ、径山茶の産業をさらにグレードアップし、イノベーションを進めています。2012年には、径山紅茶の開発に着手し、そのターゲットをハイエンドな紅茶に定めました。
試験栽培の茶園は500畝ほどの茶園で、元々径山茶の良い茶園であったところで、海抜は500mから725mの間にあり、緑が豊かで、生物の多様性があり、昼夜の温度差は大きく、一年を通じて十分な降水量があり、高品質の茶葉を作ることができる場所です。以前は鳩坑種、白茶種、迎霜などの品種を植えられており、紅茶を作るのに特に適合させていました。
このほか、この茶園に先進的な紅茶製作技術や装備を導入し、科学技術の力を借りて、高級紅茶の開発を進めました。今回専門家のところへ送って鑑定を依頼した紅茶は”径頂紅”と名付けられました。
径山茶の”緑茶から紅茶に変える”が成功したのち、引き続いて夏茶や秋茶の総合利用を進め、夏茶で紅茶を作り、秋茶で烏龍茶を作って、夏茶や秋茶の販路の違いや価格が低い現状を改め、径山茶の経済効果を高めます。同時に金観音や金牡丹などの新品種を導入し、お茶の品種が単一になってしまっている現象を変えていきます。
今春、杭州市で開催される一連のお茶のイベントの中で、径山紅茶はその姿を現し、皆さんに味わってもらうことになるでしょう。
中国の各緑茶産地では紅茶の開発を進めています。
成功例には信陽毛尖の産地の信陽紅があり、その味もさることながら、商品にならなかった夏茶や秋茶をどう有効活用するか、という経済的な事情も大きいようです。
まもなく市場に出回るようになると思いますので、注目したいところですね。