日本では、割とおなじみの黄金桂ですが、現地安渓では意外に知らない人も多いと言います。
今年の産地の様子を交えた、黄金桂の紹介記事をご紹介しましょう。
今年安溪黄金桂春茶产量减少1/3左右
经过清明后这段阴晴不定的“善变天”,总算迎来了晴好天气,乌龙茶的早芽种黄金桂也陆续进入采制阶段。受春旱等因素影响,今年安溪黄金桂春茶产量减少1/3左右,主要产区相关负责人纷纷表示并不担心,量减质优,好茶抢手。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0418/article_155717.html
清明節後の晴れか曇りか定まらない天候を経て、ようやく晴天がやってきました。
烏龍茶の早く芽が出る品種である黄金桂は、続々と茶摘みから製茶の段階へ入っています。
今春の乾燥などの影響を受けて、今年の安渓の黄金桂の産量は3分の1ほど減少する見込みです。
主な産地の業界関係者たちは、量は減るけれども品質はよいので、良いお茶は人気になるだろうと、あまり心配はいらないと口々に言っています。
黄金桂の春茶は今月の20日前後に大量に発売されます。
フレッシュなお茶を好む市民たちは、鉄観音はさておくとして、桂花の香りがする春の最初の烏龍茶であり、烏龍茶安渓の四大良種の一つであるこのお茶をこぞって試したがります。
<4月は黄金桂の収穫時期で、ここ数日で味わえるでしょう>
つい最近、微博(ミニブログ)上で虎邱鎮美庄村の村書記が雨のため黄金桂を摘めないと心配していましたが、ここ数日は笑みが戻っているようです。
晴天がようやくやってきて、黄金桂は4月中旬には摘めるようになり、彼は記者に対して「既にかなりの茶商が村に買い付けに来ていて、あと数日もすれば消費者は売り出されたばかりの新鮮な黄金桂を飲めるでしょう」と話しています。
いつも鉄観音を飲む福建省南部の人にとって、”黄金桂”という名前を聞くことは意外にも少なくて、記者が市内の大きな茶葉店に行ってみたところ、中には黄金桂をほかの品種の鉄観音と言って販売している人がいるほどでした。
実際には、黄金桂は烏龍茶の中でも鉄観音とはまた違った風格のある一級品であり、水色は黄金色で、渓火に似た鋭い香りがあり、古くから”透天香”の美名があります。
安渓県虎邱鎮の副鎮長は「黄金桂と鉄観音、毛蟹、本山はまとめて”安渓四大名茶”と呼ばれ、国家級の品種になっています。人をびっくりさせるような香りがあるという独特な品質と、一般的な品種よりも十数日早く発売されるということもあって、黄金桂は茶商たちからの評判がとても良いです」と話してくれました。
<様々な要素が重なって減産 良いお茶は取り合いに>
ここ数年、茶業の科学技術化が進んではいますが、茶農家たちはいまだに”天の恵みによって生活している”という面があり、今年の春の乾燥は黄金桂の産量を大きく減らしました。
虎邱鎮は黄金桂の主要な産地ですが、記者が虎邱鎮の美庄村、羅岩村、双都村などいくつかの産地を回ったところ、業界関係者たちは一様に、今年の黄金桂は3分の1前後減産になる見込みだとの見解を示していました。
春の乾燥により降水量が少なかったので、もともと三葉の黄金桂は、今年は多くが二葉でしかありません。羅岩村の村書記は、村にある数百畝の黄金桂を新品種である”金観音”に植え替えたのも減産の原因の一つだと言います。
黄金桂は減産になりましたが、茶農家や茶商たちは全く心配しておらず、むしろ「これは良いことだ」と言っています。
八馬茶業の副総経理によると、烏龍茶の産量はここ数年ひたすらに供給量を増やすことに追われていたので、茶の産量が減少するというのは、茶農家たちにとって、より良いお茶を作るための時間的余裕ができることを意味するので、茶葉の品質を維持することができるし、市場の需給バランスを調整する作用もある、と認識しています。
また、今年の黄金桂の販売量はちょうどよく、一般的に当日作ったものはその日のうちに売れ、事前に予約する茶商も多いとのこと。荒茶の価格も昨年並みで推移しているそうです。
<伝統技術への回帰 濃香型黄金桂が人気に>
鉄観音を飲むときは”韻”を重視しますが、黄金桂を飲むときは”香り”を求めます。
「私たちはかつて新しい製茶技術でお茶を作っていましたが、ここ数年は伝統的な製法で作った黄金桂が比較的歓迎されているため、茶農家たちはマーケットの支持を受けて伝統的な技法に戻しています。確かに隅で梅占した後の黄金桂は香りがさらに増し、甘みも強くなるのです」
ある茶葉会社の会長は、「炭火焙煎の黄金桂は1980年代の伝統技法で、空調での做青(発酵過程)を行わず、三回の揺青をし、常温で発酵させる。できあがった茶には蜜のような香味があり、口当たりは滑らかなので、消費者にはすこぶる受けがいいです」と話しています。
多くの業界人は、品質の良い濃香型黄金桂は、飲んでみれば鉄観音にも負けませんと話しています。
<市内で探すのは難しい 市民はネットや店での予約を>
安渓の黄金桂は一般的には省外や日本などの国家に輸出されており、輸出量は50%以上に達します。全国の烏龍茶輸出の三強である八馬茶業の話によると、「虎邱鎮は国家級の烏龍茶の品質安全模範拠点になっていて、輸出用の黄金桂は過酷な残留農薬検査などを行う必要があるので、ここの茶葉の品質は保証できると言えるでしょう。消費者も知っておくべきです」
福建省南部では鉄観音の販売が主で、記者が泉州市内の多くの茶葉店に行ってみましたが、黄金桂を見つけることは難しかったです。
ある茶葉店では試しに店頭に黄金桂を置いて販売してみましたが、効果は今ひとつで、ネット上での売れ行きの方が良かったそうです。2012年の黄金桂の売り上げは100万元あまりになったと言います。一部の茶農家たちは淘宝、天猫(注:いずれも中国のネット商店街)、微博などで、自ら販売しており、価格は一般向けになっているそうです。
ネットで買うことを除くと、泉州のように安渓の産地から比較的近い場所であれば、安渓に旅行に行った際に茶農家から直接買うか、茶葉店に予約をすれば、たいていのお茶会社は手配してくれるようです。
あまり情報が無いお茶でもある、黄金桂ですがかなりの量が日本に流れ込んでいるようです。
現地の人よりも美味しいものが入手しやすい?のかもしれません。