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過去最高レベルの農薬残留基準、発表される

中国国内でも深刻な問題と捉えられている残留農薬問題。
これについて、中国政府は新しい基準を発表し、8月1日から施行することにしたそうです。

史上最严农残限量标准出台 茶叶等出口受影响

近日,农业部与国家卫计委联合发布食品安全国家标准《食品中农药最大残留限量》(GB2763-2014)。该新标准将于8月1日起开始施行,新标准比以往更加严谨、严格,基本与国际标准接轨。这一被称为“史上最严”的农药残留国家限量标准达到3650项之多,新标为284种(类)食品农产品规定了多种农药的残留限量标准,包括12大类作物或产品,基本覆盖百姓经常消费的食品种类。新标准对泉州出口食品行业而言,影响较大的当属茶叶、芦柑、胡萝卜等农产品品类。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0505/article_169822.html

最近、農業部と国家衛生計画委員会は、食品安全の国家標準「食品における農薬の最大残留限度量」(GB2763-2014)を共同で発表しました。この新標準は8月1日から施行される予定で、新標準は以前のものよりもさらに厳しく、厳格になっており、基本的に国際標準と統合されています。
この”史上最も厳しい”と称される農薬残量の国家限度量は3650項目あまりもあり、新しい標準では284種類の食品農産品における様々な農薬の残留限度量を規定しています。これには12のジャンルの作物や製品が含まれており、基本的に庶民が日常的に消費する食品の種類をカバーしています。
この新標準は、泉州における輸出食品業界に関していえば、茶、マンダリンオレンジ、人参などの農産品に影響が大きいと言えます。

 

<新標準は常用される農薬の種類をカバー>

泉州市の担当部門への取材によると、今回発表された新標準によって、農薬の最大残留限度量の指標は現行の2293項目から3650項目に、1357項目増えます。このほか、2012年版の標準と比べると、新標準は4つの面で改訂を加えているといいます。
・元の標準のベンレート、フィプロニル、ニテンピラムの3種類の農薬残留物が定義され、MCPソーダ塩など9種類の農薬における、1日当たりの許容摂取量などの情報が改正されました。
・DA-6などの65種類の農薬の名前が追加されました。
・15項目の検査方法が増え、1項目の検査方法標準が削除されました。
・食品の類別の区分けと測定部位が細かくなり、小黒麦など66種類の食品名称が追加されました。

新標準が8月1日から施行されると、農業生産において常用される農薬品種はカバーされることになります。取材によると、農作物の生長を脅かすような様々な病虫害を守るために、我が国では、様々な地域で様々な農作物を作るのに、日常的に使われている農薬の品種はおおよそ350種類前後で、新標準は387種類の農薬の最大残留限度量基準を制定しているので、常用農薬に関してはカバーしており、今後もカバー範囲を広げていきます。

 

<茶や野菜の輸出への影響は大きい>

新標準は生鮮農産品の限度量標準に重きが置かれています。野菜、果物、茶葉などの生鮮農産品の農薬残留基準越え問題と、これが多く発生し、また発生しやすい問題に対して、新標準は生鮮農産品の農薬残留基準量を、115種の野菜と85種の果物で2495項目の残留量を制定しました。これは2012年版と比べると、904項目限度量が増えています。
新しく増やされた野菜や果物の制限量は、増えたもののうちの67%にも及び、そのうち、果物の農薬残中限度量は473項目増え、野菜(キノコ類も含む)の農薬最大残留量は431項目増えています。
「新標準は泉州の輸出食品産業にとって、伝統的な輸出商品である茶、マンダリンオレンジ、人参などで影響が大きいと言えます」
取材によると、今年の第1四半期、泉州の茶葉輸出は201.95万アメリカドル、マンダリンオレンジの輸出は2628万アメリカドル、人参の輸出は56回で、96万アメリカドルでした。このほか、晋江市は現在全国最大の人参の輸出地となっています。

新しく発表された標準からは、国際食品規格委員会が既に設定している限度量が1999項目あり、そのうち1811項目の国家標準は国際食品規格標準と同等かそれよりも厳しく、これは90.6%を占めます。
業界の専門家によると、新標準は基本的には国際標準に組み込まれており、輸出企業に食品の安全品質の責任を第一に負うべきという意識を持たせるのに有効で、さらに一歩進めて、泉州の輸出食品の安全品質を、国際競争力ある製品に高める効果もあります、と捉えています。

 

中国の基準は世界的に見て甘い、といわれ続けていましたが、ようやく基準を世界水準にまで高めているようです。
ただ、日本やEUはそれ以上の基準を敷いている面もあるので、今回で一気に解決、とはならないと思います。しかし、それでも、一歩前進、といったところでしょうか。

 

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