日本でも大きく報道された四川省での地震。
現地ではまだ混乱が続いているようですが、雅安市のお茶工場の様子が入ってきました。
地震影响雅安部分茶企被迫停止生产
在地震发生的4月20日,茶产量位居四川省第一的雅安仍处于春茶的采制期,突如其来的大地震使一些茶企的厂房受到破坏,并被迫停止加工,暂停营业。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0422/article_155823.html
地震の発生した4月20日、四川省の茶葉生産量トップの雅安市は春茶のシーズンを迎えていましたが、突然の大地震により一部の茶葉会社の建物が倒壊し、生産停止や営業停止を余儀なくされています。
政府の統計によると、昨年の雅安市のお茶生産量は6.6万トンに達しています。しかし、ある現地政府関係者によると、今年の統計は下がるだろうとみており、その原因の一つは前半の乾燥に原因があり、今回の地震もそれに続いて影響するとみられています。
調べによると、地震の前、雅安市の”蒙頂山茶”の明前茶は既に生産を完了していましたが、なお春茶の生産を継続している企業もありました。また、この地域のもう一つのブランドである”雅安蔵茶”は生産サイクルの関係から、まもなく開幕するところでした。
業界に詳しい人物は、今回の地震は販売と供給の環境に影響を与え、この地域の茶産業に損失を与えるだろうと見込んでいます。
雅安市茶葉協会の関係者は、「まだ統計には出ていなくても、一部の茶葉加工場は地震の影響を受けて、建物が危険な状態にあるほか、いくつかの設備が壊れたという知らせを聞いている」としています。
5年前の”5・12地震”は、雅安市の茶業に影響を与えました。当時あった10万畝あまりの茶園はある程度の損害を受け、100件あまりの茶葉加工会社の建物が倒壊し、一部の大企業は震災によって400万元の注文を失う被害が出ました。
雅安のある茶葉企業は、今、これと同じような問題に直面しています。
ある会社の事務員は「工場の壁面に亀裂が入り、生産を停止した。このため、納期が延期になり、おそらく注文は違約になることでしょう」と記者に明かしています。この会社は、インターネット上で「正常に商品を出荷することができない」として、既に商取引活動を停止しています。
加工会社の営業停止は茶農家の生産にも直接影響を与えています。なぜなら、震災前に摘んだお茶が加工できないからです。
さらに大事なことは、現在、春茶は飛躍的に量が増える時期に入っており、大量の新芽が出るものの、茶摘みができないために、ただ木の上で大きくなっていくだけになってしまいます。
そして震災の後、一部の交通手段が途絶えており、茶葉を摘んでもそれを適した加工センターへ送ることができませんし、茶葉の加工においても燃料や電力が送られて来ないという難問があります。
震災の後、被災地区は茶葉の販路の問題が出てきて、価格が大暴落する恐れもあります。
”5・12地震”の時を例にとると、雅安市名山区の芽茶の価格は1kgあたり44元だったものが24元に落ち、大衆茶は1kg10~12元程度だったものが、2~4元になっていました。
地震の震源地に近い四川省雅安市は、初めて茶を人工栽培した場所とされる”蒙頂山”を抱えており、蒙頂石花、蒙頂黄芽、蒙頂甘露などの名茶の他、チベットなど辺境へ向けた固形茶・雅安蔵茶の産地としても知られています。
記事中にもあるとおり、その生産量は四川省随一であり、春茶生産の時期の被災でもあるため、茶業界への影響はかなり大きいようです。
一日も早い復旧、復興が進むことを願ってやみません。