法外な値段の中国茶が話題になっていますが、やはり規制する法令は存在したようです。
しかし、ほとんど守られていない状態だとか。
茶叶过度包装将违反相关规定
http://news.t0001.com/2012/0410/article_141569.html
この記事の記者が見たのは、
・透かし彫りの彫刻がされた木製の箱。内側は絹織物が貼られており、そこに小さな金属の缶が4つ。中にはプラスチックの包装と鈴が味の包装があり、それを空けるとようやく茶葉が見えるというもの。お値段5888元也。
・大型スーパーマーケットの茶葉売り場で見かけたギフトパッケージ。ほとんどが2000元以上だが、茶葉の量は300gほど。
というようなものだったそうです。
これについては、実は過剰包装を制限する法令(食品及び化粧品)というのがあり、それに抵触していると記事は解説しています。
その基準とは、
・商品包装の空隙率(商品以外が占める割合)は55%を越えないこと。
・包装は3層以上にならないこと
・包装のコストは製品価格の20%を越えないこと
なのだそうです。
上海市当局が2011年度の規制合格率を公表したところ、合格率は僅か45%に過ぎなかったといいます。およそ半数の空隙率は60%を越えており、中には80%に達するものもあったとか。
一部の茶葉店ではこのようなギフト用のお茶が利潤を支えているとか。
このようなお茶は、買う人が自分で消費する目的で購入するのではないため、経済性や実用性の要求よりも見映えが重視される傾向があるようです。
格差や役人の腐敗が問題になっている昨今。
加熱しすぎた月餅商戦が規制されたのと同様に、そのうち当局による一掃キャンペーンが行われるかもしれません。