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茶園の生態系を取り戻す

中国では、最近”生態茶”という言葉をよく耳にするようになりました。
今まではとにかく増産ありきで片っ端から森を切り開き、茶園を造成していたのですが、周囲の環境を保護することに目覚めてきた証拠とも言えます。
そんな生態系の回復に、安吉白茶の産地が取り組んでいるようです。

 

安吉溪龙乡引导茶农实施生态修复工程

“大家看,这块山就在黄杜村,因植被破坏严重,今年高温期间一半的茶山都烤死了。再看看这张照片,茶山上墨绿一片,这里关键在山顶植树如带帽,山腰有树系玉带,山脚套种似穿鞋……”日前,安吉县溪龙乡农民田间学堂在美丽的国家级现代白茶园区开课了。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/1006/article_162253.html

「みなさん、見てください。この山は黄杜村にあって、植物の伐採が深刻なため、今年の高温の時期には茶山の半分は焼け死んでしまいました。次にこの写真を見てください。茶山は濃い緑色に覆われています。この鍵になるのは、山頂に木が植わっていることで、これが帽子のような役割を果たしました。山の中腹にも木があって、まるでベルトのようで、山の麓に植わっているのは、まるで靴を履かせているようです・・・」
先日、安吉県渓龍郷の農民は農民学校で、美しい国家級現代白茶の茶園の講義を行いました。

メイン講師は安吉白茶協会秘書長で県の農業局経済作物所の所長で、茶葉の専門家でもある賴建紅さんです。彼女が話した主なテーマは茶園の生態系の修復です。講座を聴きに来た人は、渓龍郷の幹部と白茶の大規模栽培者です。
聞くところによると、以前とは違うことに、今回の講習会の席上では、渓龍郷政府による茶園の生態系修復に関する資金援助政策も発表されたそうです。

調べてみると、1畝あたりにカヤの木25株を植え、その面積が50畝以上になり、かつ苗木の標準を接ぎ木としていれば、1畝あたり600元を補助する。また山クルミを1畝あたり20株の密度で100畝以上植えれば、1畝あたり500元を補助する、などです。

渓龍郷は中国の安吉白茶の里であり、茶畑の面積は1.8万畝を擁し、地元の重要な経済の柱になっています。この夏には、1万畝あまりの白茶が歴史的にもまれに見る高温と干ばつに遭遇しました。「80%の茶園では何かしら高温の被害を受けており、後半には雨が降って潤されたものの一部の茶畑はまだ回復しておらず、専門家の分析と予測によると、来年の安吉白茶の減産は既に避けられず、一部の茶山では回復が難しいので、植え替えるしか無いといいます」と渓龍郷の副郷長は話します。安吉白茶の対干ばつ性には差があり、これは山林を過度に開墾してしまうなど、生態条件の差によるものです。生態系を修復する作業ができるよう、郷政府は調査と研究を進め、白茶産業のレベルアップを奨励する政策として、茶農家に生態系の修復作業を行うことを奨励するような政策を発表しました。

このほかに、渓龍郷はまた1万畝の茶畑の一部500畝あまりを観光茶園区として計画し、風景を良くする樹を配置し、茶畑の土壌改良、殺虫灯、誘虫板などを一体的に配置し、観光のポイントとするとともに、生態茶園の模範区とすることを考えています。
同時に、黄杜村自然村内に水害と土砂災害を防ぐための場所として150畝の面積を確保し、ここでは豊富な植物に覆われた部分を作るだけで無く、水を通す溝や沈砂池などの水害や土砂災害防止の施設を建設する計画です。担当者によると、「私たちはこの2カ所の模範ポイントを作ることで、点を面にする作用によって、郷全体の茶農家に茶園の環境と白茶の品質のレベルアップをもたらしていくつもりです」といいます。

経済補助政策は茶農家に対して明らかな激励作用がありました。渓龍村のある茶農家は80畝あまりの白茶を育てていますしたが、先日の酷暑で5畝近くの畑が焼け死んでしまいました。
講座で彼は、「80畝の白茶の茶畑は2つの山に分かれていて、1つの山にはたくさんの松の木があり、もう1つの山には白茶の他には何も植物が無い状態でした。1つの山は酷暑になると、焼けて禿げ上がってしまいました。しかし、もう1つの樹のある方の山は依然として、濃い緑を保っていました」。
この講座の後、政府から補助があるという良い知らせを聞き、この茶農家は喜んでこう言いました。これは本当に良いチャンスです。私は家の中で相談して、今年の冬か来年の春には、弱い方の白茶の山にカヤの木を植えて、少しずつ茶園の生態環境を取り戻し、茶葉の品質を高めたいと思います。

 

無秩序に開発してしまった茶畑が、今回のような干ばつに遭って、自然と共生する茶畑の良さを見直してきているようです。
そこに地元政府が補助金策を打ち出すなど、なかなかスピーディーな対応をしているように感じます。

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