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茶業界7万社のうち上場企業は僅か11社。その理由は?

中国の茶業界では、近年、株式の上場・公開を目指す動きが進んでいました。
しかしながら、現在でも上場企業は11社に止まっているとのことです。
その理由について考察した記事がありましたので、ご紹介します。

7万茶企仅11家上市或挂牌 标准化程度低或为主因

作为具有强烈民族特色的传统产业,茶行业虽然市场容量超过3000亿元,但单体茶企的体量却非常小。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201609/00005323.html

強烈な民族の特色ある伝統産業であるがゆえに、茶業界は市場規模は3000億元を超えているものの、単体の茶葉会社の規模はとても小さいです。

『毎日経済新聞』の記者の統計によると、8月末までに、全国にはわずかに9社の茶葉会社が新三板市場に登録しており、2社は香港株式市場に上場しているだけで、規模は依然として限られています。この11社の企業のうち、営業収入が1億元を超えているのはきわめて稀です。

ある業界の専門家は、長らく茶葉製品は標準化の実現が難しく、品質の保証が欠けていたため、圧倒的多数の茶葉は地元の特産品の荒削りな加工のような状態であって、業界全体としても弱小で混乱が多くなっていると分析します。八馬茶業の董事長・王文礼氏は、全国の茶葉会社は7万社あまりあるが、ブランド茶の企業は業界の中でも10%を越えないだろうと見積もっています。

 

<業界にビッグネームが無い>

近年、我が国の茶園面積と茶の生産量は安定的に増加を続けています。Windのデータによると、2014年の精製茶業界の収入は1669億元に達し、ここ10年での平均伸び率は35.81%で、茶の産量は244万トンに達し、この10年の平均伸び率は18.62%です。

しかし、この3000億元を超える規模の業界でありながらビッグネームが誕生していません。「多くの茶葉会社は家業的なもので、大資本の投入がなく、多くの企業は1年の営業収入が2,3百万元です」と業界関係者の梁軍氏(仮名)は言います。茶の消費は地域の影響が大きく、それぞれの地方には異なった喫茶習慣があります。たとえば、北方はあまねく花茶を好んで飲み、広東、福建は烏龍茶をよく飲み、江蘇、浙江地区は緑茶をよく飲みます。全国を満足させられるような味のお茶はとても少ないです。

統計によると、現在、天福茗茶(06868、香港)、龍潤茶(02898、香港)の2社が香港証券取引所に上場しているだけで、国内のA株には1社も”お茶を飲め”ていません。ただ、少数の少し強い会社が新三板市場で広く資本の融資をするという”道をとって”いるだけです。8月9日、古樹プーアル茶を生産する企業である、中吉号(838212)が登録に成功し、11社目の資本市場に道を開いた企業となりました。

たとえ、天福茗茶であっても、規模はかなり限られています。天福茗茶の半期決算書によれば、今年の1~6月期では営業収入は7.41億元を実現しましたが、前年同期と比べて6.8%の下落となりました。当期利益は、0.82億元で、前年同期比で17.8%の下落となりました。2014年の財務年間報告書にある16.89億元の営業収入で計算すると、ランキング1位の天福茗茶は精製茶業界においても僅かに1%を占めるに過ぎません。新三板市場の茶葉会社の中で、昨年の収入が1億元を超えたのは、謝裕大(430370)と八馬茶業だけです。

専門家によると、数量が多く必要で、産業的に分散している茶業界で突き抜けるためには、ブランド化の路線に行くしか無い、と見ています。中吉号の董事長・楊世華氏は、以前多くのプーアル茶企業はブランドの建設にあまり注意を払っていなかったり、ブランドを外見だけのイメージとして捉えていて、品質の上昇についてはないがしろにしてきました。また、ブランドを開発する上でのマクロ的な見方と戦略計画に欠けていた、と話しています。

<標準化の程度が低い>

標準化の程度が低いために、多くの茶葉会社の生産能力は十分に発揮することができず、大規模化が阻害されています。王文礼氏は、標準化でもっとも難しいのは審査基準の数量化で、たとえば、茶摘みの度合い、発酵度、焙煎の程度などです。さらにお茶を味わう環境はさらに難しく、たとえば茶の香気、甘さ、水色、滋味などを固定化することです。

ユーロモニター社の統計データによれば、2010年天福茗茶と大益はそれぞれ3.72%、3.61%の市場シェアを占めていましたが、合計しても10%を越えません。

楊世華氏は、近年、茶の消費はずっと普及していて、お茶を飲む人もずっと増えてきていて、多くのお茶会社は製造技術と研究開発に力を入れています。茶の価格が理性的な水準に戻るに従い、消費型の茶葉が徐々に市場の主導権をとるようになり、業界全体は伸び続けています。

八馬茶業の董事会秘書・呉慶祥氏は、若い消費者はブランドを受け入れることがより多くて、現在、国内の茶葉会社のブランド力は不足しているため、販売業者が棚に置いても消費者を引きつけることが困難で、ブランド化の道はまだまだとても長いと話しています。

多くの会社は電子商取引のチャネルに力を入れ始めています。天福茗茶は半期決算書の中で、より多くのインターネットで茶製品を購入する顧客を引きつけるために、会社ではインターネットでの販売機会にずっと注意を払っているとしています。

梁軍氏は、電子商取引のチャネルではブランド、価格のメリットはハッキリして、しかし前提としてブランドは消費者が知っているものでなければならなくて、そうでないと価格戦争は低い方での競争になってしまい、本当に企業に利潤をもたらすことは難しくなってしまいます。鉄観音を例にとれば、100元以下の品がもっとも歓迎されていますが、送料が総価格の10%を占め、もし鉄の缶のパッケージを使うならコストはもっと高くなります。このため、茶葉会社は電子商取引をブランドの認知度の上昇のために使うのです。「業界が秩序ある発展と競争を行っていけば、将来の茶業界の見通しは明るく、もっと規模が大きくて、実力のある企業が誕生するかもしれません」

 

ある程度大きな市場規模があるのに、大企業が存在しない業界というのは、日本でも外食業界など色々なところで見られます。
嗜好品であることと地域性が強いこと、参入障壁が低いことなどから、どうしてもこのような状況になるのですが、むりやり寡占化をさせなくても、これはこれで上手くマネジメントしていく方向性もありそうです。
むしろ、あまりに寡占化してしまい、バリエーションに乏しくなってしまったら、嗜好品としての魅力が落ちてしまうので、飲み手としては喜ばしいものでは無いと思います。

 

 

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