中国ではブランド間の争いが激しくなってきており、地方の中小の茶葉会社が作っているブランドを統合して、地域の統一ブランドにする動きが進んでいます。
安徽省宣城市にある涇県では、地元産のお茶を”涇県蘭香茶”として原産地保護製品として登録したようです。
“泾县兰香茶”地理标志助力泾县茶产业
泾县讯日前,“泾县兰香茶”地理标志证明商标获得国家工商总局商标局批准,并在泾县100多家茶叶生产经营企业、合作社广泛使用,助力泾县茶产业做强做大。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1203/article_175988.html
先日、涇県によると”涇県蘭香茶”の地理標志証明商標は国家工商総局商標局の認可を得て、涇県の100社あまりの茶葉生産企業や組合などが広く使えるようになり、涇県の茶産業の強化の助けになるとしています。
茶葉のブランドが雑多で、経営規模が小さいという茶産業の現状に対し、茶産業の成長を実現するために、涇県は涇県茶葉協会を設立し、地元で育まれた茶文化を十分に発掘し、県内にある90あまりの茶葉ブランドの統合を行いました。そして国家工商総局商標局に対して”涇県蘭香茶”の地理標志証明商標の申請を行いました。
”涇県蘭香茶”の地理標志証明商標が登録された後は、涇県では地理標志証明商標のブランド保護効果を十分に活かし、商標の使用許可、管理と使用、品質監督の制度などを整えました。さらに商標登録によって人々のブランド意識や品質意識を高め、厳格に商標の許可使用を行うことで、製品の品質監督の自覚を促すことになります。「”涇県蘭香茶”地理標志証明商標使用管理規則」、「”涇県蘭香茶”地方標準」を制定し、標準化を進めると共に、製品の品質保証を行います。さらに”統一ブランド、統一標準、統一パッケージ、統一経営、統一宣伝、統一監督管理”による運営モデルで、地理標志の使用管理、生産工程、製品の品質、パッケージや商標などの全面において規範が設けられ、”涇県蘭香茶”の品質とブランドイメージの向上に努めていくことになります。
広い中国市場を開拓して行くには、小さな零細の茶葉会社が個別に頑張ってもなかなか成果が出ないということで、地元政府主導でのブランド統合と標準化を行ったようです。
こうした例はかなり増えてきており、地方の名茶の生き残り策であるとも言えますが、反面、この標準化の過程でこぼれ落ちてしまうものもあるかもしれません。