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諸説入り交じる茶王-大紅袍

中国茶には様々な伝説がつきまといますが、そのせいで話が分かりにくくなることも多々あります。
その典型的な例が武夷山の名茶・大紅袍であると思います。
これについて紹介した記事がありましたので、ご紹介します。

众说纷纭话茶王——大红袍

武夷山是世界自然与文化双遗产地之一,也是中国十大名山之一,名山产名茶—武夷岩茶,它历史悠久,也是我国主要名茶之一,当人们提到武夷岩茶时,必然会提到大红袍茶,其实大红袍茶只是武夷岩茶中之一种,由于它品质优异,又有许多民间传说,以及政府和同行的关注……等等,逐使大红袍成为武夷岩茶的杰出代表!

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1206/article_176046.html

武夷山は世界自然・文化遺産の双方に指定されている土地であり、中国十大名山の1つでもあります。名山は名茶を生み出します。武夷岩茶は歴史は古く、我が国の主要な名茶の1つであり、人々が武夷岩茶の話をしようとすると、必然的に大紅袍の話になります。実際は、大紅袍は武夷岩茶の中の1つの種類のことであり、その品質が特に優れていることと、また様々な民間の伝説があること、政府や同業者の注目を集めていること、等々のことから大紅袍は武夷岩茶の傑出した代表となっているのです。

陳徳華氏は1963年~1965年、1972年~1985年、1991年~1997年に武夷山市茶葉研究所で働いたことがあり、所長の任を務めるとともに、武夷名叢(大紅袍を含む)の発掘と整理そして繁殖作業を主に担当し、現在に至っても茶に関わる仕事に従事しており、多くの諸説がある大紅袍についても身近に担当してきた経歴があります。

多くの民間伝説がありますが、これらを実際に証明することは難しく、さらに人々がひとたび大紅袍を語ると、一つの素晴らしい神格化された物語として人に語られるのを避けようがありません。

武夷岩茶の歴史は古く、大紅袍は武夷岩茶の中でも麗しい存在で、明の末期から清の初期にはその名前が見られると伝えられており、1921年、蒋叔南(訳注:中国の旅行家)の旅行記の中には武夷山のいくつかの場所で見ることが出来たと書かれており、それは天心岩九龍窠(現在、岩に大紅袍の三文字が刻まれているところで、1927年に天心寺の僧侶が刻んだと伝えられている)、天游岩でも1つ、珠濂洞でも1つ(ある人には水濂洞と呼ばれる)あったとのことです。
しかし、大変残念なことに、この旅行記と調査は、これらの大紅袍があったという具体的な場所やどのお寺や茶荘に属していたかであったり、本当に同一種であったか、或いは同名の違う種であったかや、茶樹の特性については述べられておらず、その品質がどのようなものであったかも分かりません。
1941年、林馥泉による武夷岩茶の生産、製造販売に関する文の中には、馬頭岩の磊石盘陀も大紅袍とよばれていましたが、記録された大紅袍の摘み取りと製造の全過程は九龍窠のあの3株のものでした。
1958年、陳徳華氏が福建長楽一中にいたとき、この学校の美術教師・陳礼調氏が武夷山に行って九龍窠の大紅袍を写生していたのを見ましたが、これも3株でした。
1962年春、中国茶葉研究所は武夷山から大紅袍の枝を採取し、杭州に持ち帰って植えましたが、これも九龍窠のあの3株の大紅袍でした。
1964年春、福建茶葉研究所の謝慶梓氏ら2人が武夷山にやって来たとき、陳徳華氏が付き添って九龍窠に行き、あの3株の大紅袍の枝を切り取って、福安社口に持ち帰りました。

1970年代末~80年代の初めにかけて、陳徳華氏は武夷名叢の発掘と整理、繁殖と普及の作業を主に担当しました。この当時の岩茶の産地だった天心大隊の各村や各戸への調査を行い、関わりのある国営農場や先輩、茶人たちの多くが理解していたのは、大紅袍の茶樹は天游岩、珠濂洞や馬頭岩の磊石、盘陀などにはこの木が存在していないということでした。
武夷山の著名な五大名叢の茶樹を見てみると、大紅袍、白鶏冠、半天妖、鉄羅漢、水金亀にはそれぞれ特徴があり、茶樹の産地が最も険しかったのはおそらく半天妖であり、三花峰の第三峰の頂上にあり、普段は誰も登らず、茶園の面積は約5平方メートルほどでした。水金亀の茶樹は、大きな通りのそばで育っていて、それは訴訟を起こすことにより有名になったものです。白鶏冠の茶樹は、その特徴が唯一無二のもので、柔らかい葉で淡い黄色の色には50日あまりでなります。鉄羅漢は鬼洞で成長していて、樹高は3.3mに達していました。そして、非常に名前のある大紅袍は、九龍窠の崖の中腹付近にあって、非常に情感があり、伝説では誰も登ることが出来ないので、猿に摘ませたなどの話があります。
多くの伝説は九龍窠の中腹にある数株の大紅袍を除いては実証することが難しく、それでも他の大紅袍は存在しています。実際のところ、現在の武夷茶区には聞いたこともない違った種類の大紅袍が現れているのです。

品質による検証を行うと、大紅袍が茶王であるというのは、その名に恥じないことです。福建省茶葉研究所はかつて、武夷山の様々な名叢を品質によって篩分けし、鑑定したことがありましたが、最後に最も推すものとして選ばれたのは大紅袍でした。
ここ数年、武夷茶区で新しく摘まれた大紅袍の茶葉の品質は、大部分のお茶がずば抜けた品質を有しており、特に2005年春茶の時期は雨が多い天気であったため、各地で大紅袍を植えた茶農家たちはその品質を認識したことでしょう。その中でも、閩南型烏龍茶を専門に作ることに従事していた茶人は、初めて大紅袍を作ったときに、その品質の高さに驚嘆したそうです。

 

伝説とは別に、現在では商品名で大紅袍を名乗るものも多くあり、これらの多くはブレンドです。一方、品種の大紅袍というのも一部で流通しており、これについては品種としての優位性が高い、ということをこの記事は述べているようです。

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