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一部の茶商たちは東南アジアの古茶山に注目

高騰の続く雲南省の古樹茶ですが、一部の茶商は近隣国の古樹茶に目をつけだしているようです。

云南部分中小茶商瞄准境外收购古树茶

云南普洱茶经过2007年暴涨暴跌后,普洱茶价格在低位沉寂了5年。从2013年开始,普洱茶的价格再次抬头。除了茶园里的人工茶外,各大古茶山上野生古树茶价格也水涨船高。例如,2012年的老班章毛茶价格为2000—2500元/公斤,2014年价格已经飙升至6000元/公斤。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1208/article_176073.html

雲南のプーアル茶は2007年の暴騰と暴落を経験したあと、プーアル茶の価格は5年間低い価格に止まっていました。2013年からプーアル茶の価格は再び値上がりを始めました。茶園での人工栽培のお茶を除き、各有名古茶山の野生古樹茶の価格はどんどん値上がりしました。たとえば、2012年の老班章の毛茶の価格は1kg2000から2500元でしたが、2014年の価格は1kg6000元にまで値上がりしました。

多くの茶商たちが大量に古樹茶の買い付けを行うため、原料はどんどん少なくなり、一部の中小の茶商たちは、雲南の山と地繋がりでありがなら、知る人の少ない東南アジアの古茶山に目を向け始めました。

境外茶の価格は低い

32歳の林利斌氏は、境外の古樹茶を買い付けているメンバーの1人で、取材に訪れたとき、彼は茶荘の中で客と今年の新茶の味を見ていたところでした。新茶の原料はミャンマーからやって来たもので、淹れたお茶の水色は透き通るような透明感があって明るい紅色で、人を襲うような香りがあり、客の目から見ても非常に良いプーアル茶でした。

林利斌氏は2006年に大学を卒業したあと、雲南に留まって創業しました。当時はまさにプーアル茶の”黄金期”で、彼は家から2万元を借りて、茶葉市場に投じました。しかしすぐに市場はプーアル茶業界全体の暴落に遭遇し、元手は失われてしまいました。仕方が無いので、彼は露天を開いて再起を図ると共に、何度も茶山に入って、茶農家と共に生活をし、その誠意と勤勉さによって茶農家の信用を得て、元手を得ることに成功しました。

元手を得てから、林利斌氏は昆明に1軒の茶葉販売の実店舗を開きました。しかし、プーアル茶の価格が理性的な価格に戻り、上昇を続ける中で、資本はあっても買えるような原料がどんどん少なくなり、2011年からは原料の欠乏が店の成長のボトルネックになっていました。彼はこの間に、東南アジアの古茶山に目を向けるようになりました。

「かつてミャンマーやラオスに視察に行ったことがあり、その時、私はラオスやミャンマーのあたりにあるお茶の種類は、雲南の大葉種と完全に同じであることに気づきました。さらにあのへんの生態環境はより昔のままになっており、環境はとても良く、茶の品質も高かったのです」。特に値上がりをさせるような要素も無かったので、現地の茶の価格は比較的安く、同等の品質のお茶の価格も雲南と比べると半分ほどの安さでした。林利斌氏は持っていた蓄えを放出し、ミャンマー、ラオスから4トンの原料を輸入し、現在、雲南の春茶価格が全般的に上昇する中で、数百万元の利益を手にしました。

ラオスで茶山を請け負う

ここ数年、より多くの雲南の茶商たちがこの金儲けの道を見いだすようになって、勐海の茶商・林明棟氏は、ここ数年ずっと国外の古樹茶を買い付けています。彼によると、「昆明の私には分からないが、西双版納などで古樹茶を扱っている企業は、国外の輸入茶が60%を占めるようになっている。仕方無いのです。国内で購入できる原料があまりにも少ないのですから」

ここ数年、昆明と周辺国との交通が便利になり、より多くの茶商たちが国外の輸入茶を扱うようになってきました。林明棟氏は、「昆曼大通道(訳注:昆明からラオスを通りタイのバンコクへ抜ける高速道路)の開通後、ラオスに直接行けるようになりました。密支那公路(訳注:ミッチーナ高速。ミッチーナはミャンマー北部のカチン州の州都)、昆明からマンダレーに至る高速道路は基本的に高規格化が実現しており、茶葉の輸送スピードは3,4倍になりました。」

しかし、林明棟氏には心配もあります。東南アジアの古茶山の多くは深い山の古い林の中にあり、そこへ行く途中の交通は不便で、そのためそこへ向かう中国の茶商はさほど多くありませんでした。茶葉業界全体の状況が値上がりしている中で、より多くの茶商たちがこの金儲けの道に気づき始めているので、私の優位性は徐々に弱まってきています。”現在、地元の村人たちは古樹茶はそんなにも安いものではないと気づき始めており、それに応じて価格を上げてきています”

林明棟氏は自分のブランドを立ち上げようと考えており、同時に積極的に国外の政府部門と協力し、ラオス北部のポンサーリー県の500畝の茶山を請け負いました。”このような方法で摘み取ることにより、原料の正常な供給が保証され、商売を続けることが出来ます”

 

関連知識

雲南の60%の古茶山で減産

ここ数年、雲南省の60%の古茶山では減産の状況が出ています。業界関係者の話によると、茶葉価格の値上がりによって、多くの古茶樹が”金のなる木”と見なされるようになり、目先の利益に追われる摘み方が発生しています。”勐海一帯にある十あまりの古茶山では、茶葉会社が毎年30社ほどのスピードで増えており、茶摘みのペースがあまりにも速くなりすぎ、多くの古茶樹で栄養不良の症状が現れており、かなりの部分が既に死に絶えてしまっています。”

茶摘みの頻度が多くなるだけで無く、茶摘みの方法にも大きな問題があります。瀾滄古茶有限公司の総経理・王鴻波氏によると、茶摘みの多くは”臨時工”によって行われており、茶を摘む位置や角度、力加減などに通じておらず、誤った摘み方は次の芽の成長する余地を毀損してしまうことが多くて、次の芽を出すことが出来なくなってしまうこともあり、これが減産の重要な要因になっています。

 

雲南省とラオス、ミャンマーなどの交通が便利になったことで、近隣諸国の古樹茶の開発が進み始めているようです。ただ、ここでも摘み取り過ぎなどの被害が出る恐れもあり、”焼き畑”的な茶摘みにならないよう、地元政府の適切な対応が求められそうです。

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