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福建省南平市、”万里茶道”の世界遺産申請と茶文化交流模範区の建設を推進

武夷山市などを抱える福建省南平市では、茶文化交流を軸とした観光開発などに力を入れていくようです。

 

南平市委員会副書記である陳濤氏は、10日、記者会見の席上で、南平市は茶文化交流模範区の建設、茶文化の発掘と保護、”万里茶道”の世界遺産申請を積極的に推進し、100の茶文化関連文物保護機関を連携させ、48の無形文化遺産プロジェクトの保護を行い、中国武夷茶博物館、政和中国白茶博物館、建甌北苑貢茶茶文化センターなどの一連の茶博物館建設プロジェクトの推進を急ぐと表明しました。

福建省南平市は烏龍茶の故郷です。200年あまり前、”万里茶道”の起点都市だったのは、南平市の武夷山で、福建と対外交流と貿易の主要なチャネルでした。文献によると、武夷山から始まる万里茶道は、江西省、湖南省、湖北省、河南省、河北省、山西省、内モンゴルから北へ延び、現在のモンゴルの草原地域を抜けて、ロシア辺境の通称都市であるキャフタに達し、そこからロシア国内を通ってヨーロッパと中央アジアの各国に至り、全長は1.3万kmです。

陳濤氏によると、南平市は茶と文化と旅の融合をより深め、世界茶郷体験の旅などのテーマ路線を打ち出し、中国(武夷)”三茶”統合発展サミット、中国白茶大会、第1回中国(武夷)紅茶国際交流イベントなどの重要な茶イベントを成功させ、より良く茶のストーリーを伝え続け、茶文化の伝承と発展というサインポールを作り上げることに努力します、と述べています。

南平市は、茶科学技術イノベーション先行区の立ち上げに着手しており、これは茶科学技術を茶産業に重点的に注力し、品種のイノベーションの点では、中国茶樹品種資源園の建設、24の省級茶樹品種資源園の建設、政和白茶の宇宙船への搭載育種市県の推進、3つの茶樹新品種の農業農村部の審査通過などを展開していきます。

2021年、南平市の全茶産業チェーンの産出額は350億元に達しています。陳濤氏は南平市はさらにイノベーションの仕組みを作り、融合的は発展を子なうことで、茶葉をさらに農村振興のための”金の葉”にしようとしています。茶産業の発展集中地区を立ち上げ、グリーン生態茶園の建設に大いに力を入れ、グリーン生態管理モデルの普及に努めます。茶の全産業チェーンの発展を推進し、茶産業の龍頭企業の育成を促し、茶食品、茶飲料などの高度加工製品と茶の往々品の開発に力を入れます。茶ブランドを打ち立て、”茶園から茶杯まで”のトレーサビリティー可能なグリーン生態品質管理システムの構築も目指します、としています。

 

南平市全体としても、茶と茶文化、旅行を軸にした街づくりをしていくとのことです。
博物館などの建設も進みそうなので、お茶の旅行先としてはますます魅力が増しそうです。

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