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EU向け有機緑茶の輸出シェア60%を占める、江西省婺源県

EU向けに有機緑茶の輸出が行われていますが、その主要な産地はどこかご存じでしょうか?
日本ではあまり馴染みの無い、江西省婺源(ぶげん)県が、シェアの60%を占めているそうです。

江西婺源有机绿茶出口占欧盟市场60% 成茶叶出口第一县

受欧元持续贬值影响,很多出口企业都感叹生意难做,相关数据表明,今年一季度全省进出口同比下降幅度较大。不过,对于江西婺源茶叶出口企业来说,却实现了逆市飘红。“今年前三个月,我们一家企业出口茶叶签单就有180万至200万美金,形势很平稳。”婺源大鄣山绿色食品有限公司董事长洪鹏告诉记者,婺源有机绿茶出口占欧盟市场60%以上份额,成为名副其实的全国茶叶出口第一县。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201504/00001016.html

持続的なユーロ安の影響を受けて、多くの輸出企業のビジネスが難しくなってきています。データによると、今年の第1四半期、全ての省の輸出は昨年同時期と比べて大幅に下落しています。しかし、江西省婺源県の茶葉輸出企業についていえば、逆風の中の伸びを実現しています。「今年の過去3ヶ月で、私たちのグループ企業の茶葉の輸出契約は180万~200万米ドルとなっており、状況はとても安定しています」と婺源大鄣山緑色食品有限公司の董事長・洪鹏氏は言います。婺源野有機緑茶の輸出はEU市場の60%以上のシェアを獲得しており、名実ともに全国の茶葉輸出のナンバーワンとなっています。

「婺源の茗茶のEU向け輸出が安定しているのは”まず椅子を差し出す”からです。」江西省茶葉協会のデータによると、昨年、婺源県の茶園面積は17.63万畝で、13500トンのお茶を作っており、茶産業関連の産出額は22.3億元で、4000万米ドルの外貨を獲得しています。婺源の有機緑茶はEU市場で60%以上のシェアを獲得しています。
聞くところによると、EUは2000年7月1日から新しいお茶の残留農薬基準を実施して以降、毎年、修正を加えており、茶農農薬残留に関して最も厳格な地区になっています。特に2014年8月から、EUが築き上げた”グリーンの壁”は、市場最も厳しい茶葉の残留農薬基準でした。

「婺源のお茶に関して言えば、EUの茶の残留農薬基準は全く大きな打撃にはなりませんでした。なぜなら、婺源の良い生態環境は茶の品質を保証してくれるからです」と江西婺源緑茶連合会副会長の黄彤氏は考えています。EUの新しい茶の残留農薬基準は、全国の茶葉輸出市場に新たな顔ぶれの変化をもたらし、省内や全国の一部の中小茶葉会社はEU市場からの退出を余儀なくされました。これは市場の競争相手の減少を意味するので、婺源の茶葉が勢力を拡大するのに有利に働きました。黄彤氏は、婺源県は中国で初めて選ばれた50の生態農業県の1つで、中国で最も美しい村と言われています、と話します。

「良い生態環境は、婺源のお茶がEUのグリーンの壁を打ち破る、1つの鍵となっています」と洪鹏氏は言います。現在、婺源の有機緑茶は、江西省の外貨獲得ブランドとしてだけではなく、中国で最も美しい村を海外に広め、世界へ打って出るための名刺というべき存在になっており、さらには江西省が打ち出している、生態文明模範区の実践成果でありサンプルでもあるのです。

 

中国産=危険というようなイメージを持たれている日本の方も多いのですが、世界で最も厳格な基準であるEUでシェアの60%を占めているのは中国の緑茶であるという事実は、日本でももっと知られるべきことだろうと思います。

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