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安徽省祁門県、安茶の生産が最終段階に

安徽省で生産されている黒茶の一種・安茶の生産が大詰め段階を迎えているようです。

 

現在、安茶の生産と加工が最終段階にあり、祁門県芦渓郷にある一枝春安茶廠では、製茶師たちがまさに籠詰め、包装という、工場を出荷する前の最後の工程を行っていました。

毎年、安茶の生産時期になると、工場内で最も忙しいのは自ずと工場長の戴海中さんになります。彼は根っからの芦渓人で、小さい頃から父親にくっついて安茶の製造技術を学びました。2006年、彼は一枝春安茶廠を設立し、芦渓郷の優れた自然生態環境に、伝統の精緻な製茶技術があいまって、彼の安茶事業は繁栄しています。今年、彼は10万kgあまりの生葉を購入し、2万kgあまりの荒茶を製造し、これはここ数年とほぼ同じ程度です。

「私たちの安茶の製造と包装はとても研究されていて、伝統的な安茶の独特な風味を保っています。現在、茶葉は主に北京、上海、広東、香港などの地区に販売されています。この2年、私たちはオンライン上での販売に力を入れていて、感染症流行下での損失を極力減らすよう力を尽くしています」と戴海中さんは言います。「最近、私たちの安茶は第15回安徽国際茶産業博覧会で、”伝説の安茶を世界に”をテーマとしたブランドプロモーションを行い、安茶の世界への歩みはより速くなっています」。

安茶は紅茶と緑茶の間の半発酵緊圧茶の一種で、黒茶類に属します。とても高い薬用価値があり、東南アジア地区の消費者からは中国の”聖茶”と賞されています。安茶は芦渓郷の特色ある産業の一つで、農民の増収の主要な源泉になっています。
「現在、芦渓郷の安茶生産企業は既に10社あまりに増えました。2022年、芦渓郷では安茶を約200トン生産し、産出額は4000万元です。農民は安茶の原料を供給するだけではなく、労働力や消耗品である竹の籠などを生産しているので、毎年400万元あまりの収入が増加しています。安茶の省級地方標準が公布実施され、安茶の原産地地理保護製品の申請が成功したことで、安茶は発展の高速道路に乗り、安茶産業は芦渓郷の特色ある産業であり民衆を豊かにする産業になっています」と芦渓郷の副郷長である兪世成氏は説明します。

今の芦渓郷は、一面の緑豊かな茶園と清潔な茶葉工場が建ち並び、農民の財布を膨らませるだけではなく、農村の振興において有力な産業にもなっています。「今後、我々は茶の科学技術と茶文化の力を利用することで、安茶産業の復興と、安茶というブランドを磨き上げていきます。同時に、我々は安茶の加工技術をより進化させ、安茶の品質と技術特性をさらに深掘りし、安茶の生産の機械化、スマート化、デジタル化と現代化を推進していきます」と芦渓郷党委員会書記の葉青氏は述べました。

 

黒茶の生産・消費量が伸びていることもあり、安茶も以前よりは活気が出て来ているようですね。

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