2024年になって早々、貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州の普安県では、新年最初の茶摘みとイベントが開催されたそうです。
1月1日、”全国優質早茶核心産区”である貴州省普安県では、地元のプイ族の茶農家が民族衣装を着て茶山へ行き、新年を越した最初の早茶を摘みました。これは地元の人がこの日に幸運を求め、新しい一年の収入を増やす旅を始めたことを意味しています。
茶源街道の連盟村にある茶神谷山では、青々とした茶樹から早くも若い芽が顔を覗かせており、勤勉な茶摘み人たちが熟練した手つきで”貴重なこと金の如し”な早茶を一つ一つ丁寧に摘み取っていて、山の中には”寒い冬なのにもう春が来たかのような”賑やかな景色が現れていました。
「新年の最初の日に山へ行って新茶を摘むのは、私たち茶農家にとってはとても良い兆しで、この日に早茶を良く摘み、良く作ることで、”良い”という字で私たちの新しい一年の茶葉生産を貫き通すということになります。これは私たちにの今年一年が豊作になることを意味しています」と茶源街道の茶農家である夏休英さんは言います。
「昨年、我が家にある10畝の早茶は、私に6万元の収入をもたらし、その効果は非常に素晴らしいものです」と茶源街道の茶農家の余芳さんは言います。
独特な地理的気候的な特徴から、普安県の春茶は国内の他の産地と比べて15~20日早く、全国の春茶の茶摘みが最も早い茶区の一つとなっています。
ここでは新茶の生産と発売が早いため、地元の茶農家には素晴らしい経済的な収益をもたらしていて、毎年、新茶の茶摘みの時期になると国内の多くの茶商たちが競うように買い付けにやって来ます。
「実は私と普安の茶葉会社は十数年の付き合いがあり、普安のいくつかの茶葉会社の茶を私は購入していて、今年は茶商が例年に比べると多い見込みで、そのため前もって多くの仕事をしなければなりません」と浙江省の茶商である梁興富さんは言います。
今年の早茶の生産を秩序正しく進めるために、普安県内の茶葉会社、組合などは機械設備の試運転や更新、人員の手配などの作業を既に完了させていて、地元の政府は生葉の取引市場を茶山の上に設けることで、茶に関するサービスの需要を満たそうとしています。
今年、普安県は東西協力のチャンスを活かして、全国早茶取引センターを作り、またオンラインショップのライブ配信ブースを作って、これにより新たな新農業人を産み出そうとしています。彼らは新しい農機具ースマートフォンを持ち、その場で商品を持ちながら、インターネットを使って、全国さらには世界に向けて普安早茶の魅力をPRします。これは普安茶が村から都市へ、さらには海を越えるのに役立つことでしょう。
「私の地元は今、どんどん良い方に変化していっていて、特に茶産業は地元の庶民を豊かにしています。今はネットショップだけで無く、ライブ配信、あるいはショートムービーもあり、無限の可能性があります。私はネットを通じて地元の茶葉をより遠くまで販売して、地元の人たちの増収に繋げたいです」と普安電商直播基地創業チームのメンバーである王䔥䔥さんは言います。
近年、普安県は早茶というメリットを活かして、経営規模を大きくし、市場を深く開拓し、多形式、多角度のブランド宣伝活動を進めることで、早茶ブランドの確立を行っていて、経済的な効果はどんどん大きくなっています。2023年、普安県の春茶の生産量は3019.44トンで、産出額は11.54億元です。
「2022年1月1日から、”貴州緑茶”第一採の最初の茶摘み地に私たちの連盟村が選ばれてから、連盟村の茶葉ブランドにも良い効果がありました。農家の収入も伸びていますし、昨年の一人あたり平均収入は14000元あまりでしたが、今年の一人あたり平均収入は19000元あまりと平均収入が30~40%伸びています」と連盟村の第一書記である匡室運さんは言います。
普安県は独特な茶資源に恵まれていることを活かし、庶民に富を与えるだけでは無く、旅行業も活性化させています。地元では茶をメインに、民族の風情と結びつけて、茶と特色あるグルメと特色ある民宿を融合させることで、旅行客を引きつけて遊覧体験をしてもらうことで、産業チェーンをどんどん伸ばそうとしています。
茶産業は普安県の農村振興の支柱となる産業であり、茶園栽培面積は18.3万畝、生産面積は12.5万畝です。昨年、普安県の茶葉総合産出額は17億元で、17000あまりの農家に増収をもたらしています。
普安県の地元政府の発信記事なので、そのような文脈で書かれた記事ですが、早くも元日に茶摘みが行われたそうです。
ここまで早いと、春の新茶シーズンとは・・・という根本的な疑問も出てきそうです。