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著名ブランド普洱茶の検査報告(3)

中国の『消費者報道』という雑誌が、著名な4ブランドの普洱茶を独自に検査したそうです。
その結果が3回シリーズで掲載されていましたので、紹介します。
最終の第3回は総合的な評価についての結論です。

4品牌普洱茶检测报告:综合评价大益较高下关低

普洱熟茶经过后发酵去除或减弱了生茶的苦涩味,茶性温和,茶汤红亮清澈、甘滑柔顺、陈香浓郁,适合中老年人群和大多数人群饮用。  普洱茶价格一度疯涨疯跌,甚至刮起了一阵“收藏风”。面对具有饮用和收藏双重功能的普洱茶,众多茶友成扎成批买入、囤货,在闲暇之余品饮赏鉴。

但除了靠感官认知,如何在山头林立的茶叶品牌中买入一款好普洱?2014年10月,《消费者报道》综合了实验室数据和主观评测数据,将当前热门的大益、下关、老同志、勐库戎氏等4大品牌普洱茶经典款进行对比,一探其收藏和饮用价值高低。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1012/article_174716.html

プーアル熟茶は後発酵を通じて、生茶の苦渋味を取り去るか弱めるかし、茶の性質は温和になり、茶湯は紅く明るさがあり澄んでいて、甘みが滑らかで柔らかく、古びた香りが濃厚で馥郁として、中年から老人の人たちや多くの人々が飲用するのに適しています。
プーアル茶の価格は一度暴騰暴落し、さらには”収集ブーム”が起こりました。飲用と収集の二重の機能を備えたプーアル茶は、多くのお茶の愛好家によって大量に買い入れられ、保管されるようになり、余暇にはそれを味わって鑑賞されるようになりました。

しかし、感覚器官によって知ること以外に、どのようにして山のようにある茶葉ブランドの中から、1つの良いプーアル茶を購入したら良いのでしょうか?2014年10月、『消費者報道』は、実験室のデータと主観による鑑定データを総合して、現在人気のある大益、下関、老同志、勐庫戎氏の4大ブランドの定番プーアル茶を対比して、収集と飲用価値の高低を探ってみたいと思います。

年が経てば経つ程良い

製造技術と品質の特徴の違いにより、プーアル茶は生茶と熟茶の2つのタイプに分けられます。そのうち、生茶は苦味や渋みがありつつ甘さが合って味わい深く、熟茶は温和で味わい深くて厚みがあり、それぞれの味わいと風格はまるで異なります。それでは、収集の潜在力はどちらの方が高いのでしょうか?

陳年プーアル茶の品質を対比するために、本誌では大益、下関、老同志の3つのブランドのプーアル生茶と熟茶の701次と141次の2つのロットの製品で検査を行いました。(注:大益熟茶は本誌がサンプルを購入をした際に141次の製品が無かったため、131次の製品を購入しました。下関生茶の2007年の生産品は品切れになっていたため、今回は評価に加えませんでした)。

検査結果から見いだされるのは、保存の期間が長くなるに従い、3ブランドの7年貯蔵プーアル熟茶の水浸出物はどれも上昇し、茶ポリフェノールの含有量はどれも少なくなります。しかしカフェイン、可溶性糖類には変化はありませんでした(一番上の図の通り)。

そして、3ブランドの7年貯蔵プーアル生茶の検査結果は各指標によってどれも波があります。つまり、水浸出物の含有量は上昇し、カフェイン、茶ポリフェノール、カテキンの含有量はそれぞれ程度の差はありますが下降しています(二番目の図の通り)。

水浸出物の含有量の高低はプーアル茶の茶水の厚みや滋味の濃さや強さの程度を示しており、プーアル茶の茶水の滋味の総合的なものを反映しています。これによって、プーアル茶の品質の優劣を一定程度反映しています。

指標の変化の状況について、大益茶葉集団傘下の勐海茶廠は本誌に対し、プーアル熟茶(緊圧茶)と比べて、年代を経たプーアル生茶(緊圧茶)の影響の方が大きいです、と言います。時間の推移に伴い、プーアル生茶の茶水の苦みや渋みは段々低下していき、茶水も黄色から赤色に変わっていき、その後褐色に変わります。プーアル熟茶のペクチンの量が少し増加しているので、茶湯の滋味はより滑らかになり、厚みも増します。

かつて広東茶葉輸出入有限公司で茶葉工程師の助手をしていた龍華清氏は本誌の記者の取材に対し、3ブランド6サンプルのプーアル生茶の検査データによって分かることは、この時間の範囲内であれば、プーアル生茶の保存はプーアル茶の品質上昇に効果を上げています。つまり古くなればなるほど良くなるのです。

「また、熟茶を数十年保存してから飲むことはお勧めしません。熟茶は時間を長く置いた後の品質は下り坂になるからです」と中華全国供給販売合作総社の杭州茶葉研究院副院長の楊秀芳氏は本誌の記者に解説しました。「プーアル熟茶は既に人為的な渥堆発酵の工程を経ているので、茶の中に含まれる苦みは既に完全に転化しており、口当たりは柔らかくて、工場から出荷されたらすぐに飲むことができます。しかし、渥堆の過程において、やや不愉快な寝かせた味が発生することがあり、3~5年程度寝かせてから飲んだ方がより良いでしょう」

プーアル生茶であろうともプーアル熟茶であろうとも、どちらも古くなればなるほど香りが良くなるという特徴があります。しかし、それは一定の期間の中で言えることです。プーアル茶の品質は時間によって上昇しますが、ピークになる時があります。ただプーアル生茶がピークになる時期は熟茶よりもより長い時間が必要なのです。龍華清氏は、南方の倉で保存条件が良い場合には、プーアル生茶のピークは15~20年の間に現れ、プーアル熟茶は5~8年の間に現れる、と認識しています。

総合評価には高低があります

実験室での検査以外に、今回、『消費者報道』は専門の品茶師の指導の下、茶葉の茶殻の外観の品質によって評価を行いました。

今回の外観評価は茶のサンプルを崩して均等に混ぜ、サンプル茶を5gとり、250mlの鑑定杯の中に入れ、沸騰したお湯を杯に満たし、5分間抽出します。そして茶湯を出し切った後に、杯の中の茶殻を白い紙の上に移し、その茶殻の色沢や柔らかさ、整い具合を鑑定しました。

鑑定結果から見ると、3ブランド5サンプルのプーアル熟茶の茶殻の色沢、柔らかさ、整い具合の差はどれも極めて小さいものでした。その中で、下関の茶餅は相対的に他のブランドよりもよりしっかりと撚りが入っており、その茶葉はやや砕けていました。そして4ブランド7サンプルのプーアル生茶では、その差はかなり大きく、勐庫戎氏の有機茶(2007年)はやや良く、その茶葉の形はしっかりと締まっていて、色沢は墨緑で光沢があり、茶葉の大きさも比較的整っていました。しかし、下関の2サンプルの生茶の形はやや大きく、葉には砕けたところが多くて茎や老葉もやや多く、とても5級の原料を使っているとは思えませんでした。

茶殻の外観品質と成分指標の検査結果を総合し、本誌は製品の総合評価を出しました。勐庫戎氏有機茶(プーアル生茶)、大益プーアル熟茶とプーアル生茶の総合評価がやや高く、下関のプーアル熟茶とプーアル生茶がやや低めで、老同志の2つの製品はその二者の間でした。

しかし、製品のコストパフォーマンスから見ると、大益の4サンプルのプーアル茶は、”収集+飲用”の総合評価ではやや優れていますが、その価格はおしなべて高く、他のブランドの約1.3~3.5倍程度になります。下関の3種類のプーアル茶の価格と総合評価は正相関になっており、やや低めです。全体で見ると、老同志のコストパフォーマンスが高めという結果になりました。

 

消費者への提案

プーアル生茶とプーアル熟茶をどのように選択するかは、楊秀芳氏が提案するのは、消費者が個人の好みと個人の体質によって、プーアル生茶かプーアル熟茶のどちらを飲用するか選ぶべきということです。

「一般的にいうと、プーアル生茶は苦くて渋みがあり、味に重みがあります。茶気も強いので、若い人たちが飲むのに向いています。老人や胃に寒がある人、貧血の患者や空腹の人が飲むのには適しません。プーアル熟茶は後発酵を通じて、生茶の苦渋味を取り除くか弱めているので、茶性は温和で、茶湯は紅くて明るく澄んでおり、甘さがあって滑らかで柔らかく、古びた香りが濃くて馥郁としており、中年から老人と多くの人々が飲むのに適しています」と彼女は言います。

プーアル茶を選んで買う際は、龍華清氏は、消費者は自分のニーズに応じて選ぶべきだと考えています。もし品質が向上するのを待ってから、数年後に飲もうと思うのであれば、熟茶を選んで購入した方が良いでしょう。もし長期間の収蔵をして価値の上昇を待とうと思うのであれば、生茶を購入するのが良いでしょう。生茶の転化の時間は長いので、価値が上がる余地はより大きいのです。

その次に、購入するときはプーアル茶の生産メーカーと産地を見るべきで、もっとも良いのは生態環境の良い古い茶園が生産した有機茶製品を選ぶことでしょう。

そして、選ぶ際はプーアル茶の年代、品質などの真贋を見分けることですが、業界で良く言われる話に総括されます。つまり、飲むのは熟茶で、保存するのは生茶、味わうのならば老茶です。

 

 

プーアル茶の選び方として、参考になる内容だったのではないかと思います。
いたずらに古いものや高価なものを追えば良い訳で無く、自分自身がプーアル茶に何を求めるかを知ることが、まずは出発点になるというところでしょうか。

 

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