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機械摘みの導入が進む茶産地

茶摘み人の人件費高騰・人材難から、いよいよ機械摘みの導入は待ったなしになっているようです。
福建省三明市では4割の会社が機械摘みを導入しているとのことです。

三明四成制茶企业使用机械采茶 加快茶产业发展

10月9日,在全省山区单片面积最大的清流苏福茶业基地,一场机械采茶、机械制茶表演,让来自全市茶业界的管理者、30多家龙头茶企负责人以及多家加工机械推销员大开眼界。据市农业局茶叶站初步统计,在全市目前38万亩的茶叶生产中,已有四成制茶企业使用机械采茶,走在全省前列。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1013/article_174729.html

10月9日、省内の山間部で一つの茶畑としては面積が最大の清流蘇福茶業基地では、機械による茶摘みと、機械による製茶の実演が行われ、市内の茶業界の管理者や20社あまりの龍頭茶葉企業の責任者たちや多くの加工機械メーカーのセールスマンたちが見聞を広めていました。市の農業局茶葉所による調査では、市内で現在茶が栽培されている38万畝のうち、すでに4割の茶葉会社が機械摘みを行っており、省内でもトップクラスにあるとのことです。

蘇福茶業の茶の機械摘みの現場では、人の髪の毛を切るように、まずは推して切っていき、後で整えていきます。6台の茶摘み機械を一直線に並べ、1台ごとに4名の女性が操作し、1回往復すると、15~20kgの茶葉を摘むことができます。この他2名の女性が摘み終えた茶葉を袋に入れることを担当し、2,3回集めると、袋は茶葉で一杯になります。この2名はそれを輸送車のところへ持っていき、車が一杯になると、直接機械での製造に送られるようになっています。
茶摘みを終えると、数名の男性がそれぞれ剪定機を操り、1畝ごとの茶樹の形を”整え”ます。そして、数名の男性は機械を使って耕し、また別に植物保護設備を使って茶を養生する人もいます。
現在、蘇福茶業周辺の女性の工員の1日あたり工賃は80元で、手摘みを行うと品種によって、1日当たり25~50kgしか摘むことができません。これと比較すると、茶摘み機械を使うことだけで、労働効率を8~10倍に高めることができます。

機械による製造現場では、伝統的な石炭を燃やす代わりに、加熱した熱風による殺青機を使っており、温度は450度まで調整ができ、エネルギーの節約と環境保護にも繋がり、1台の時間当たりの殺青可能茶葉は400kgで、焦げた香りがつかないだけでなく、緑を良く保ち、香りもより濃くなります。

蘇福茶業有限公司は自社の茶園を5000畝あまり有し、昨年3000万元近くを投資して、新たに8000平方メートルの標準化クリーン化工場を建て、年間300トンの紅茶緑茶の自動化連続クリーン生産ラインを導入しました。この生産ラインは現在福建省内でも最も大きい連続生産ラインでです。毎日2班に分かれて、16時間の稼働で計算すると、緑茶は6000kg、紅茶は5000kgの生産ができます。最近、蘇福茶業有限公司は福建農林大学茶葉加工と機械の科学研究基地と”国家茶葉産業技術体系福建茶葉加工模範区”に選ばれました。

現在の茶葉の製造を行う際に、手作業で行うとなると、茶摘みはコストの35~40%を占め、製茶はコストの30~40%を占めます。蘇福茶業のような模範があるので、現地を視察した各県(市、区)の茶葉会社の責任者たちは、茶の製造で機械摘みなどの機械化を行うことにより、労働効率を高め品質を高めることが、茶産業の発展の歩みを早めるのに必要であると、口々に述べていました。

 

中国もいよいよ機械摘み、機械製茶へ舵を切る段階に来ているようです。
これまでは高級路線の茶葉が贈答需要で売れていましたが、それが無くなるとすれば、いち早く低コストのお茶を市場に投入した方が有利、ということでしょう。

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