清明節前にお茶を出荷できるかどうかは、価格を大きく左右します。
そんなことがあるからか、湖北省宜昌市五峰トゥチャ族自治県の茶園では、電力会社の協力の下、深夜にまで茶摘みを行っているようです。
湖北五峰茶农夜间挑灯采摘“明前茶”
4月2日23时,五峰针香东村茶园灯火通明,万明香和万明英等茶农正在挑灯采摘“明前茶”,明亮灯光映衬着他们洋溢丰收喜悦的笑脸。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201504/00000679.html
4月2日の23時、五峰針香東村の茶園では、灯りがともっており、万明香さんと万明英さんなどの茶農家が”明前茶”の茶摘みを行っていました。明るい光に映し出された彼らの顔には豊作の喜びの笑顔がありました。
俗に”節前は宝、節後は草”と言われます。清明節の前後半月あまりは茶の成長の旺盛な時期で、品質が高く価格も高い芽のお茶は一晩に1mm前後伸びます。一般に平均価格は1kg80元前後ですが、芽の葉が大きくなればなるほど、価格は下がります。
万明香さんは、明前の芽のお茶を摘んで、より良い値段で売るために、茶農家の半分以上は夜にも茶摘みをすると言います。このとき、皆は頭にヘッドライトを付けて茶摘みをしますが、その明るさは足りなくて、充電池を使っても2時間しか持たない上、蚊などの虫がヘッドライトの周りに集まってくるので、茶摘みの効率は良くない、と言います。
このような状況に対して、国家電網五峰県電力公司の地元の電力供給所は、”明前茶”夜間茶摘みサービスチームを4つ組織し、臨時の電灯を茶園の中に立て、茶農家が夜間に”明前茶”の茶摘みをするのを手助けしています。これまでに100軒あまりの茶農家が40回あまり電灯を立てています。茶農家は電灯の下では毎晩平均2kg前後の茶摘みが出来るそうです(夜7:30~翌日深夜2:30迄)、半月では夜に摘まれたお茶は300斤あまりとなり、収入は2万元ほども増加します。
五峰県では、茶の加工会社は”薪から電気へ”の転換を進めており、県内の100軒の中小工場では、”薪から電気へ”の技術改良プロジェクトが進んでいて、茶摘み量増加の後は、各茶葉工場の製茶設備は、フル稼働で動くことになります。五峰鎮電力供給所では、配電班の2名のメンテナンス人員を一晩、五峰銀毫茶業公司の製茶場の中に派遣し、設備問題をすぐに解決するようにしています。取材によると、この”明前茶”のピークを捉え、地元の茶葉工場では連夜にわたって新茶の製茶が行われます。茶葉会社の正常な生産を保証するため、五峰電力供給公司は、春茶の電力保安小チームを数十チーム組織し、企業の設備の修理協力や設備の故障解消を行うことで、製茶用電力を確保しています。
夜中に茶摘みをすると茶の水分量などはどうなのだろうか?という気もするのですが、摘めるだけ摘んでしまっているようです。
また、昨今の製茶は電気に頼る部分も多いことから、茶産地の電力会社は色々な形で地元のバックアップを行っているようですね。