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大陸と台湾の茶業交流で、大陸側に苛立ち

大陸と台湾の茶業での交流が進んできていますが、最近では大陸側の苛立ちが見え始めてきました。

大陆茶界呼吁台湾扩大开放茶产业合作

“今天海峡两岸茶业更为一体化,在茶园管理、产品形态、消费者趋势等整个价值链当中呈现密切合作的协同性,我们也希望台湾更为开放,促成两岸更平等全面的合作关系。”中国茶叶股份有限公司董事长、中国土产畜产进出口总公司总经理王震22日在福州一个茶业高峰论坛上如此表示。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201503/00000399.html

「今日、海峡両岸の茶業はさらに一体化するために、茶園管理、製品の形態、消費者の動向など様々な価値連鎖の中でより密接な協力を行うべきで、我々はまた台湾がより開放し、両岸の平等で全面的な協力関係を進めることを希望する」と中国茶葉股份有限公司の董事長で、中国土産畜産進出口総公司の総経理・王震氏は22日、福州のある茶業サミットの席で、このように表明しました。

王震氏は、茶園からテーブルまでの価値連鎖の中で、両岸の茶葉会社は全面的に協力し、大陸から台湾に行って学ぶ人も数多く、多くの台湾茶が大陸の茶葉会社の販路を使って大陸の市場を獲得しています。そのうち、福建省の台湾への対応策は特に優れており、目下、福建省は自由貿易区の建設や21世紀の海のシルクロードの中心地区の建設など、様々な利点があり、まさに両岸の茶葉会社が共同発展をする絶好の機会を提供している、と言います。

中茶福建公司は2007年に台湾の統一企業の茶飲料の原料供給商として納入を始め、10年足らずのうちにこの会社の最大のサプライヤーの1つになっています。統一企業と会の代表の李志涛氏は、両社の関係を「もともとは単独の茶類の業務だったものが様々な茶類や種類の業務に広がり、国内の茶葉資源から国外の茶葉資源になり、単なる売買の関係だったものが今日では共に研究開発を自然と交流するようになり、協力パートナーとして相応の関係は日に日に密接になっている」と描写します。

中国茶葉流通協会常務副会長の王慶氏は、ここ10年間の両岸の茶葉会社の協力はいわゆる”活気の溢れている状態”ですが、台湾側に存在する貿易障壁のせいで両岸の茶業の協力は”進展が緩慢”であると述べています。

王慶氏は、台湾の現在の茶の産量は毎年1.5~1.6万トンですが、需要の総量は3万トンあまりに達しており、大量の外需があります。しかし、台湾当局のある政策のせいで、両岸の茶業の双方向の交流が阻害されている、と表明しています。

中国茶葉股份有限公司の副総経理で、福建茶葉進出口有限責任公司の総経理・危賽明氏もまた、同様の観点を表明しています。彼によれば、現在、台湾茶と福建茶の協力は主に飲料業界で、台湾との協力はバランスがとれていないし、平等でもありません。台湾は当面、大陸のプーアル茶だけが台湾地区に入ることを許しており、それ以外の茶製品はまだ台湾と直接貿易ができないといいます。「翻って大陸を見てみると、台湾に対しては全面的に開放しているので、両岸の茶業貿易は対等に開放するべきで、これによって疑いなく両岸の茶業の発展は推進される」と述べています。

海峡両岸茶業交流協会常務副会長の楊祖基氏は、台湾茶が初めて上陸してきた時の印象を”驚き”と形容しています。大陸の茶葉が25kgで1箱の”大ざっぱな”包装だったとき、台湾の小さな袋の包装は人々に目新しさを与え、大陸の茶葉会社の改革を促した。現在、大陸茶は世界に出て行っており、福建のお茶は2014年の産量は37.2万トンにも達しています。「台湾へ入っていくことができないのは、本当に遺憾だ」と話しています。

楊祖基氏は、大陸の茶葉会社はまさに転換期にあり、茶の付加価値と文化の要素を高めるようにしています。「このような方面で両岸が互いに補うことができれば、共に手を携えて世界でお金を稼ぐことができるでしょう」と話しています。

 

台湾側の国内事情があるとはいえ、自分の必要量のお茶を自給できていないのに、そこに大陸のお茶を売り込むことができないので、大陸側に不満が溜まって来はじめているようです。
経済面での結びつきが互助関係になっているうちは良いのですが、今後は難しい判断が要求されることになりそうです。

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