大陸企業と台湾企業の提携というと、台湾企業が大陸の茶葉会社にノウハウを教え、大陸で茶園を持つというパターンが一般的でした。
しかし、今回、大陸の茶葉会社が台湾の茶園を手に入れるという初の提携パターンが出てきました。
大陆茶企台湾首建基地 两岸茶产业合作现新模式
在人们的印象中,只见台商到大陆投资建设茶叶基地。如今这一状况发生了变化。29日,中华海峡两岸茶业联盟台湾苗栗示范基地、福建清雅源茶业台湾苗栗示范基地在当地揭牌。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0730/article_172418.html
人々のイメージの中では、台湾の企業が大陸に投資をして茶園を作るだけだったかもしれません。しかし、今回は状況に変化が生まれたようです。
29日、中華海峡両岸茶業連盟台湾苗栗模範茶園、福建清雅源茶業台湾苗栗模範茶園という看板が現地に掲げられました。
苗栗市長の邱炳坤氏、中華海峡両岸茶業連盟執行主席の洪明楷氏と苗栗市農会の責任者が茶園で看板を取り付けました。
これは大陸の茶葉会社が初めて台湾で栽培、生産を一体にした模範茶園を設立したもので、両岸の茶業界の提携における新しいモデルとなりました。
邱炳坤氏は式典の中で、中華海峡両岸茶業連盟と清雅源茶業が苗栗に模範茶園を設立したことに関して歓迎の意を表しました。彼によれば、何度も福建に行き、清雅源茶業の視察を行い、この会社の茶の栽培、製茶経験が豊富であることを見て、苗栗の茶農家や茶商たちにも学ぶべきことが多いと思い、茶園の借り受けと設立を希望しました。これにより、大陸の良いお茶が植えられ、製造される経験が苗栗にもたらされることで、台湾の茶農家も増収と富を得ることになり、両岸の茶人の間の友好の種を蒔くことになります、と話しています。
中華海峡両岸茶業連盟執行主席であり、清雅源茶業董事長の洪明楷氏は、式典の挨拶の中で、苗栗は山も水も良く、気候も適しており、名茶を盛んに生産している。苗栗の東方美人茶の名前は国内外に知れ渡っていると話しました。
彼によると、安定的な品質と品物の供給を行うために、適切な模範茶園を探しており、中華海峡両岸茶業連盟はありとあらゆる土地に出かけ、遂に苗栗市長・邱炳坤氏の推薦のもと、苗栗にこの茶園を得ることができました。茶園が設立された後は、台湾の先進的な茶の栽培、製造技術の助けを借り、多くの大陸の消費者に清雅源茶業の販売ルートを通じて、本物の台湾の良いお茶をより多くの人と分かち合っていきたい、と話しています。
苗栗は台湾の有名な茶産地で、地元のお茶は青心烏龍が主です。大陸の消費者にとってはよくご存じの東方美人茶が苗栗と新竹一帯で生産されています。このお茶が最も特別なところは、ウンカに噛まれる必要があり、その虫の唾液と茶葉の酵素が混じり合って生まれる特別な香気があることです。ウンカの成長のためにも、茶の生産過程においては農薬を使用することはできず、そのため成長と製造は簡単ではなく、更に珍しさが際立ちます。
ECFA(両岸経済枠組協議)が発効後、台湾の茶は大陸で売られる際にゼロ関税を享受しており、特等の東方美人茶は600g当たりの市場価格は30万台湾ドルを超えており、そのうちの半数近くは大陸に売られていきます。
洪明楷氏によると、中華海峡両岸茶連盟は2013年11月に北京で設立され、両岸茶業の文化交流、科学技術加工、生態栽培、市場マーケティング、ブランドの推進や資源の活用という6つのプラットフォームがあります。
茶連盟の主要な発起企業である清雅源茶業は、昨年の海峡フォーラムの期間(連盟成立前)に台湾大中華国際集団と実質的な茶業での提携を行っています。清雅源茶業の”閩台紅”茶は、大中華国際集団を通じてフルラインで台湾の苗栗市場に展開しています。同時に、清雅源茶業は大中華国際集団の”東方美人茶”を大陸で400店あまりのチェーン店で販売しています。
取材によると、中華海峡両岸茶業連盟と福建清雅源茶業は、今後も同様の提携方式で阿里山に模範茶園を建設する計画です。
品質の良い台湾茶を得ようと、大手の会社が茶園ごと借り受けてしまったようです。
進出されることで地元も潤えば良いのですが、そこはしたたかな大陸の企業のことです。今後の展開が気になります。