”囲炉煮茶”という「七輪を囲んでお茶」が昨今ブームになっていますが、その冷茶版である”囲炉冰茶”も厦門で人気になっているようです。
”囲炉”は閩南ではよく耳にしますし、”茶卓”も厦門では長年の歴史があります。しかし、”囲炉冰茶”というのは、聞いたことがあるでしょうか?
連日、高温の天気が続く中で、”囲炉冰茶”は若者たちの”爽やかに夏を過ごす”という”新しいブーム”になっており、厦門のホテル、コーヒーショップ、茶餐庁などが”囲炉冰茶”を売り出していて、多くの若者が競うように体験をしています。
”囲炉冰茶”はその名の通り、囲むのは”氷”であって”火”ではありません。
若者たちは炉を囲むのを火から氷に替え、熱湯を水出し茶に替え、さらにケーキや蜜餞、果物などを配します。”囲炉冰茶”は伝統的ないろりと夏の季節の涼しさの要素を組み合わせたもので、全く新しい消費体験なのです。
取材によると、厦門海悦山荘、ル・メリディアン、ウェスティンなどの多くのホテルが”囲炉冰茶”セットを売り出しています。たとえば、海悦山荘の水苑コーヒーラウンジは”囲炉冰茶””水滴珈琲””浮かぶアフタヌーンティー”などの趣向を凝らしたアフタヌーンティーサービスを売り出しており、価格は299元~398元です。
ル・メリディアンでは、2~4人の”囲炉冰茶”の価格は168元~200元あまりです。
このほか、厦門Top Loungeアフタヌーンティールーム、上山珈琲などの多くの有名なインフルエンサーがやって来る店では、いずれも200元前後の”囲炉冰茶”の商品を売り出しています。
これらのセットには通常、水出し茶、果物、点心などが含まれ、消費者は店内あるいは屋外で”囲炉冰茶”を楽しむことが出来ます。
一部の人気の店では、”囲炉冰茶”をするのには数日前から予約をしないとサービスを受けられないほどです。
東坪山のある山荘で”囲炉冰茶”を体験した馮さんは、”囲炉冰茶”の流行は、主には若者たちの新しいもの、面白いもの、時流に乗ったものを消費したいという需要を満足させるもので、スタイルが独特で、雰囲気が十分あり、若者も忙しい中でゆっくりとした時間を過ごすことが出来るので受けているのだと思います。”囲炉冰茶”には一定の社交性があり、友人たちが炉を囲んでテーブルに座ってお茶を飲み、おしゃべりをします。ファッショナブルな”囲炉冰茶”の消費の様子は、若者たちが新しい体験をしたことを写真に撮ってSNSに採りあげて注目されるというニーズも満たしています。多くの若者たちが”囲炉冰茶”の独特の魅力に引き寄せられて、オンライン上で”炉を囲む約束”をし、一緒に参加するなどして、”囲炉氷茶”は厦門の夏の茶飲料市場での新しい光景となっています。
SNS映えということもあるのですが、新しいアフタヌーンティーのスタイルとしてホテルなども積極的に売り込んでいるようです。
自分たちでお茶を入れるという手間は少なそうなので、日本でも流行りそうな気はします。