台湾の高山烏龍茶は、中国の各地で台湾系の企業などによって製造されています。
意外なことに、江蘇省蘇州市でも同じような取り組みがされているそうです。
「どんなに難しくても、私は粘り強く頑張ります。10年以上、地元政府は母の家族のように私を助けてくれました。次はもっと努力して、蘇州の農村活性化に参加し、支援していきたいと思います」
最近、台湾の実業家・葉素珍さんは、茶園の高山茶が茶園保険によって生き返るのを見て感慨深そうに語りました。
葉素珍さんは2012年に海峡両岸農業交流団に参加して大陸のビジネスチャンスを見いだし、蘇州市呉江区にやってきて台湾高山茶を植え始め、30畝あまりの水郷麗人茶園を築き上げ、”水郷麗人”茶ブランドを育成しています。
”水郷麗人”茶が蘇州に定着するまでには紆余曲折があり、茶樹が呉江区に到着したばかりの時は、土壌、気候などの”水や土地が合わない”という問題に直面し、さらに台風、大雪などの劣悪な天候のため、20万株余りの茶苗が相次いで倒れてしまいました。様々な試験を行い、茶の専門家の指導を受けることで、”水郷麗人”は2017年についに植え付けに成功しました。
しかし、試練はまだ終わっていませんでした。2018年1月の大雪は茶園のハウス設備を押しつぶし、2022年夏の極端な高温と干ばつは茶樹に深刻な被害をもたらし、今年も茶園では柔らかい葉が枯れ焦げてしまうなどの現象が発生し、葉素珍さんは不安な気持ちになりながら、蘇州市農業農村部に連絡して助けを求めました。
支援要請を受け、蘇州市農業農村部門はこれを重視し、蘇州市、呉江区農業技術スタッフをすぐに派遣して茶園の問題を解決する手助けを行いました。
まず一つ目に、晴天で暑く高温であるという気候条件では、茶園のスプリンクラー設備を有効に利用し、毎日朝と夕方に茶園への噴霧を行い、茶樹の芽葉の部分の気温と地表の温度を下げることで、高温が茶樹に与える熱害の作用を軽減させました。
二つ目には、遮蔽ネットを設置して茶樹に対して適切な遮蔽措置をおこない、太陽の直射によって茶樹の柔らかい芽葉が日焼けするというリスクを軽減し、現在、茶園では既に30畝の遮蔽ネット設備を設置し終えました。
三つ目に、江蘇省の地方財政補助型茶葉栽培保険を茶園に対して政策性保健の補償を適用し、茶園の母体の自然災害に対する能力を確実に高めました。
8月3日、中国太平洋財産保険股份有限公司は葉素珍さんと保険の契約を行い、32.8畝の茶園を保険対象として、そのうち個人で10%の保険費用を負担し、財政の方で90%の保険費用を負担することとしました。
取材によると、今後、蘇州市、呉江区の関連部門は水郷麗人茶園の生産状況を引き続き注視し、栽培農家の指導と減災措置を引き続き行って、様々な面で茶農家や生産主体の経営が順調にいくように対応して、台湾高山茶が蘇州の地に根を張ることを支援していくとのことです。
記事を読む限り、元々、茶業に詳しい方ではなかったように思えます。
呉江区は太湖の周辺にあり、平地が多いようですから、暑さに強い品種でないとなかなか難しい地域かと思われます。
いずれにしても、「地元政府はこのような人でもしっかり支援していますよ」という宣伝に上手に使われている印象です。