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安渓鉄観音の秋茶、品質は良好。価格は値上がり傾向

安渓鉄観音が秋茶のシーズンを迎えています。
今年の茶葉の傾向はどうでしょうか。

 

北風が起こり、寒露が降り、秋茶は香ります。連日の北方からの冷たい空気が南へ下がったことの影響で、気温が下がっていますが、天気は依然として晴れていて、良好な気候は製品の品質を秋茶を作る必要条件に上乗せします。先日、感徳、祥華、龍涓などの主要な茶産地を取材したところ、今年の秋茶の品質は高品質な状態を維持しており、価格が顕著に上昇していて、全体的に供給が需要に追いつかない状況です。

茶園管理の強化で、品質は持続的に上昇

感徳鎮槐川村の高山の一角で、茶農家の陳建同さんは、十数名の茶摘み人たちを率いて生葉を摘んでいました。陳建同さんによると、彼の家には全部で100畝あまりの茶園があり、普段の茶園管理では、枯れ葉特に茶園の土壌改良、生態茶園の建設などの面を重視しており、今年摘んだ生葉は分厚くてツヤツヤしており、品質はとても良いです。

「15名の茶摘み人を雇って、この良い天気を活かして生葉を摘んでいるところです」と陳建同さんは、茶摘みの期間が良い天気であることは品質の良いお茶を作る上での良い条件だと言います。陳建同さんは10月1日から秋茶の茶摘みと製造を始め、1日平均130斤あまりの荒茶を製造し、あと半月ぐらいは続く見込みです。高品質な安渓鉄観音がどんどんできあがっており、現在のところ、1斤の荒茶が最高で1000元で売れました。

感徳鎮槐川村の老固茶葉専業合作社に取材に行くと、合作社の責任者であり、安渓鉄観音製造工芸大師の陳両固さんが、ちょうど茶葉の鑑定をしているところでした。「国慶節の前は、秋茶の茶摘みと製造は比較的少なく、毎日の購入量も多くありませんでした」と彼は購入した荒茶を指さしながら話してくれました。今年の品質が良い秋茶の荒茶の単価は100元以上にはなり、これは茶摘みと製造期間の天気が良かったことによるものだそうです。陳両固さんは、おもむろにいくつかの茎を取った秋茶を審評杯の中に入れました。お湯を注ぎ始めると、蘭の花の香りが鼻をくすぐります。

「例年の習慣では、秋茶を茶摘みして製造する場合は、一般に頂葉が”半開面”で茶摘みをします。今年は気温が比較的高く、茶葉のしなやかさがやや劣るため、”小開面”での茶摘みを提案しています。つまり、頂葉がまだ駐芽の段階で、このようなものだと品質は良くなります」と安渓鉄観音製造工芸大師の劉金龍さんは提案します。晒青は軽い晒青にするべきで、失水率を6%前後に留めるべきだそうです。「適切な柔らかさを摘み、水を保って做青する」は製茶大師たちの一致する共通認識です。安渓鉄観音大師の李金登さんは、お茶を作ることは「天の時、地の利、人の和」を追求するべきで、地域、土壌の差異や、ある茶産地では茶の角質層がやや厚くなるなどがあるので、製茶をする上では”殺青”の工程に特に注意をしなければならないと言います。

安渓で秋茶を購入する茶商

安渓鉄観音の茶摘みの時期は雨をおそれて、晴天をおそれませんが、全体的に言うと、今年の秋茶の品質は持続的に上昇しています。「秋茶の品質が良くなっている方に向かっているのはいくつかの面で原因があり、たとえば茶葉のコンテスト制度の改革が茶農家に適度な柔らかさで摘むことの積極性をもたらしていること、茶葉の集中製造期間の天気が良かったことなどで、これらは良いお茶を作るための必要条件です」と安渓県茶管理委員弁主任の陳志明さんは分析しています。品質が上昇したのは、同時に我が県が生態の修復、土壌改良、茶樹の高さのコントロール、適度に距離を取って植えるなどの茶園管理の効果が継続的に表れているということで、茶農家のみなさんも茶葉の製造において、緻密な製造を古琴崖手炒ることもあり、今年の秋茶では中高級茶の比率が著しく上昇しています。

 茶市場での取引に熱気、価格も大幅上昇

「ここ数年、安渓鉄観音茶葉市場、とりわけ高級茶市場は人気が上がっていて、安渓まで直接買い付けに来る外地の茶商が例年よりもかなり増えています」と安渓県農業農村局局長の王小鵬さんは言います。今年の秋茶は「良いお茶は良い価格で良く売れる」というムードが高まっているそうです。

取材をしてみると、ここのところ、2022年泉州市中国農民豊収節と京東農特産ショッピング節安渓鉄観音会場イベント、2022年安渓鉄観音ショートムービー大賞などのイベントがブームの下地をつくり、2022年秋季安渓鉄観音茶王賽、第二回”厦門市安渓商会杯”安渓鉄観音茶王賽、第二回”観音鉄韵 王者帰来”杯安渓鉄観音茶王賽などのハイエンドなコンテストの情報が流され、持続的にWeChat、Tiktokなどのプラットフォームで秋茶の発売の宣伝攻勢がかかっており、茶農家は良いお茶は売れ行きを心配する必要が無く、茶商たちはお茶を”奪うように買っていく”のが通常の姿になっています。

製茶に励む茶農家

茶農家により良いお茶を作ってもらうために、主要な茶産地の郷鎮と関連部門は積極的にコンテストや訓練の計画をしています。祥華郷新寨村では、10月2日から、”天天賽”と名付けられた茶王賽が毎日夜に開催され、茶農家たちができあがったばかりの茶葉を持ち寄って、コンテストに参加しています。コンテストの会場では、毎回開催が終わると、茶葉はすぐに購入予約が入ります。会場では、観衆である茶農家、茶商の前で品評が行われています。

「1つのサンプルを持って参加することで、秋茶の製造の経験を相互に交流でき、相互に高め合うことが出来ます」と祥華郷白玉村の茶農家である詹朝建さんは言います。会場での評価委員からの評価を通じて、自分の製茶の得意な点と及ばない点が把握でき、次の製茶過程ですぐに改善が出来るので、さらに茶葉の品質が上昇すると言います。南安からやってきた茶商の林俊傑さんは、”天天賽”を素晴らしいと評しており、彼によると、天天賽を通じて、会場で評価がなされた良いお茶を購入できるだけでなく、審評知識の学びや交流の場にもなり、より良い品茶と価格を決めることができる、と言っています。

「”天天賽”はコンテストの茶王だけでは無くて、主にコンテストというプラットフォームを通じて、お茶のシーズンの状況を把握し、茶農家により真剣に製茶を行うことを触発するもので、製茶技術が高まり、飲む人にはより良いお茶を飲むことができ、茶商にはより良いお茶を買うことが出来、市場全体にとってとても良いものです」と祥華郷新寨村の委員会副主任の詹偉清さんは言います。

感徳鉄観音研究会では、秋茶の荒茶コンテストが研究会会員と付近の茶農家たちの参加を集めています。コンテストが終わった後、コンテスト参加者は荒茶を研究会の審評に送り、「”茶王”を評価するだけでなく、”茶孫”をも評価するのです」と感徳鉄観音研究会会長の陳清元さんは言います。このような方法を何年にも渡って行っているので、初製技術の向上には大きな貢献をしています。

安渓烏龍茶審評拼配と烘焙コンテスト、安渓県茶葉無形技芸師帯徒”長青計画”などのコンテストとイベントも、伝統製茶技術の伝承と専門スタッフの技能の向上に役立っています。主力茶産地の郷鎮では様々なお茶のイベントを行っていて、茶農家間の交流を促進するだけでは無く、これによって製茶技術の絶え間ない向上や、買い付けにやって来た茶商たちに、安渓の濃厚な闘茶文化の雰囲気を味わってもらうことになります。

購入した秋茶を車に積み込む茶商

取材によると、今年の安渓の秋茶の価格上昇は明確で、生葉の価格は昨年比で30%以上上昇し、市場での秋茶の荒茶価格も大幅に上昇し、茶葉市場の取引も熱気を増し、茶農家の多くは作ればすぐ売れる状態で、家の中には茶葉の在庫が無い状態です。

 

今年は天候が良かったようで、安渓鉄観音は好調のようです。
産地でのコンテストの取り組みなども紹介していますが、農家間の交流や製茶技術の確認、各地の茶商へのPRという意味でも、色々な形で活かしているようです。

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