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西湖龍井茶の茶畑に日除けが登場

今年は世界的に熱波が問題となっていますが、中国も例外ではありません。
西湖龍井茶の産地、浙江省杭州市では、茶が灼熱の太陽で傷むことを回避するために日除けが登場しているそうです。

 

ここ数日、浙江省杭州市の西湖風景名勝区にある龍井茶の茶園では、ちょっと珍しい風景が現れています。一部の茶農家は日除けのネットを張り、強い日射しによって西湖龍井茶の茶樹が痛まないようにしています。またある茶農家は施工チームを率いて急いで水を運ぶパイプや、スプリンクラーなどを設置し、茶園の干ばつ防止のための準備をしています。

7月13日、杭州市西湖風景名勝区の西湖街道に取材へ行くと、杭州は持続的に晴天と高温が続き、現在、西湖龍井茶は高温試験に直面していて、極めて限られた地域の龍井茶樹には葉が紅くなる現象が生じていますが、全体的な状況はまだ良い方です。

ご存知のように、西湖龍井茶は”色緑、香郁、味甘、形美”の四絶と賞され、”緑茶の皇后”と呼ばれ、中国十大名茶のトップに位置し、千年あまりの歴史があり、杭州という都市を最もよく表す”金の名刺”です。

亜熱帯高気圧の影響で、最近、杭州は持続的に晴れた高温の日が続いていて、一部の地域の気温は40℃以上にも達します。7月12日、杭州市は今年最初の高温紅色警報を出しましたが、この日の最高気温は40.3℃にも達しました。

理に適った保護をしてこそ、来年の龍井茶はきちんと育ちます。現在、灼熱の太陽が照らし、連続した高温の日々が多くなっていますが、これは杭州の”金の名刺”ー西湖龍井茶にどのような影響をもたらすのでしょうか?

この日、西湖街道総合サービスセンターの副主任・林晨氏は、各村の植物保護員から集まるここ数日の状況を反映して総合してみたところ、現在、双峰村の茶葉博物館の付近、霊隠北高峰付近の平地の茶園で道路に近く、土の層が薄い茶樹では、少し紅葉現象が出ています。これらの土地の茶樹の樹齢は比較的若く、地表の土の層が比較的薄いので、猛烈な日射しに晒されると、茶樹は比較的容易に焼け焦げてしまいます、と言います。

現在の状況について、林晨氏は茶樹の上に日除けネットを設置するのがおそらく最も有効な方法ではないかと考えています。「人が日除けネットの下に立つとかなり涼しい感覚を受けますが、茶樹にとってもこれは同じです」。

取材をしてみると、去年、西湖街道の双峰村では統一して折りたたみ式の日除け用のラックが装備されました。ここ数日は、この村ではこの日除けラックが定位置に設置されていました。

「この日除けラックがあると、みんなかなり安心します。村民たちはもはや暑い日でも何度も外に出て来て様子を見に来るという必要がありません」と双峰村の党委員会副書記で、村委員会副主任の陳濤氏は言います。

また、彼は、今年の秋の閉園前には、西湖龍井の茶樹は最後の剪定を行うので、生長がよくない部分は剪定して捨ててしまい、来年の春茶の生長には影響が出ないようにする、と述べています。

 

かなりの熱波が茶園を襲っているようですが、条件の整った茶畑は大きな問題にはなっていないようです。
とはいえ、最近、中国四大かまどの一つに数えられるようになった杭州ですから、防霜ファンならぬ日除けネットが夏の必需品、ということになってしまうのかもしれません。

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