中国茶ファンのためのデータベース&ニュース

  1. 産地情報
  2. 102 view

安渓の秋茶、産量は昨年と同程度の見込み

安渓鉄観音の収穫の時期が間もなく始まりますが、今年の産量の予測が出たようです。

安溪秋茶总产量预计1.8万吨 与去年同期基本持平

据安溪县农业与茶果局25日发布的《2016年安溪县秋茶产销分析》,预计今年安溪县秋茶总产量1.8万吨,与去年同期基本持平,质量继续提升。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201609/00005453.html

安渓県農業と茶果局が25日に発表した『2016年安渓県秋茶生産販売分析』によると、今年の安渓県の秋茶の総産量は1.8万トンと予測され、昨年の同時期と基本的には横ばいで、品質は引き続き上昇するとのことです。

分析によると、安渓の秋茶の品質は引き続き高まっているとのことです。ここ数年、安渓県が改良を行った低産量の茶園は、既に産量の多い時期に入ってきていて、さらに夏茶、暑茶は基本的に摘まなくなり、茶樹の成長の勢いはすこぶるよくなっています。適度に柔らかい芽を摘み、異なった個性の製品を作ろうという掛け声もあり、今年の安渓の秋茶の増収の基礎は既にできあがっています。一方、”ムーランティ”の影響を受け、安渓県全体では81530畝の茶園が被災し、約3000トンの減産となりそうです。内安渓の一部の急傾斜の茶園と内、外安渓の”農地茶”は茶の生産を止めて、林に戻したり、野菜の栽培に切り替えたり、果物の栽培に切り替えたりしているので、これもある程度の減産に繋がります。

秋茶の品質は引き続き高まっています。秋茶の品質を高める為に、安渓県は茶園の土壌改良、茶樹の高さの調整、草を残すなどの基礎管理措置が有効に働いています。このほか、茶業1万人訓練プロジェクトが実施され、茶農家の製茶技術もあまねく高まっています。注目するべきは、今回の秋茶は重揺青重発酵の伝統製茶の理念、製茶技術への回帰が強まっていることです。

本紙記者の取材によれば、今年の安渓県の秋茶市場は健康、体験、安全、個性化の4大消費ブームがあります。

1.陳香型鉄観音が健康消費ブームをもたらします。国家植物機能成分利用工程技術センター、清華大学中薬現代化研究センター、北京大学中薬現代化研究センター、国家教育部茶学重点実験室など4つの国家の県にある機関が、共同で陳香型安渓鉄観音の保健機能の研究を進めていて、その成果は茶博会の間に発表されます。

2.荘園経済が体験消費ブームをもたらします。”大荘園、大旅行、大レジャー”の理念により、今年の秋茶市場では様々な茶の体験を媒介にして、より多くの茶商、消費者が体験を”売り”、”買う”ことになります。

3.品質管理が安全消費ブームをもたらします。分析によると、ここ数年、安渓県は茶の安全監督管理システム、病虫害の専門的な防除トライアルなどの一連の具体的な施策を通じて、茶の品質の安全化を促進しています。

4.市場の細分化が個性的な消費ブームをもたらします。日に日に多元化する茶の消費需要に合わせる為に、安渓鉄観音の”一茶三香(清香型、濃香型、陳香型)”の多様性をベースに、今年の秋茶市場では本山、黄旦、毛蟹、大葉烏龍、梅占、肉桂、奇蘭などの特色ある品種を積極的に開発し、製品のラインナップを広げています。
今年の産量予測は、台風の影響も軽微だったようで、昨年から横ばいになりそうだとのことです(現在、新しい台風が近づいていますが・・・)。
品質の改善も進んでいて、価格的に魅力のない夏茶を摘まず、春と秋にかける農家も出てきているようで、その好影響が期待されそうとのこと。
なによりも、伝統的な鉄観音への回帰が進みそうということと、これまでであれば色種で一括りにされてしまいそうな、様々な品種にスポットライトが当たるようになるなど、なかなかよい方向に成長している気がします。

 

産地情報の最近記事

  1. 潮州市鳳凰鎮の600年古茶樹、大庵”宋種”の茶摘み

  2. 金駿眉の新茶、4月20日より発売開始

  3. 安渓鉄観音の春茶の茶摘み始まる

  4. 福鼎白茶、EUの農薬基準に適合

  5. 普洱市瀾滄ラフ族自治県、邦崴千年古茶王の茶摘み

関連記事

PAGE TOP