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万里茶道、世界遺産申請へ向けてのラストスパート段階へ

中国からロシアへのお茶の交易路であった万里茶道の世界遺産申請が大詰めの段階へ来ているようです。

 

国家文物局の指導で、湖北省文旅庁、咸寧市政府が主催する、万里茶道『赤壁宣言』発表十周年座談会と世界遺産申請作業現場会議が、6月30日から7月1日まで赤壁で開催され、これは万里茶道の世界遺産申請がラストスパートの段階へ入ったことを意味しています。

湖北省、福建省、内モンゴルなど9つの省(区)からやって来た、文化文物部門および”万里茶道”中国地区沿線節点都市の世界遺産担当の責任者は、世界遺産の申請作業について十分な交流を行いました。皆の一致した認識は、遺産の保護管理をしっかりと行い、遺産申請保護管理計画を編制し、世界遺産申請作業機関の設立をしっかりと行うことで、”万里茶道”を近いうちに世界文化遺産リスト登録させることです。

17世紀に興った万里茶道は、シルクロードの後に、茶葉をバルク貨物とした国際貿易路線で、”一帯一路”構想の重要な構成要素です。”万里茶道”は南は我が国の福建省武夷山から始まり、福建、江西、安徽、湖南、湖北、河南、河北、山西、内モンゴルの9つの省区を経て、モンゴルのウランバートルを経由し、最終的にはロシアのサンクトペテルブルクに到達する全長約1.4万kmの、世界的に有名な1つの文化路線で、沿線には多くの文物があり、アジアとヨーロッパの文明が相互に交流していたことを示す重要な物証であり、世界の文化遺産の中でも突出した普遍的価値を備えています。

国家文物局副局長の関強氏:「国を跨いだ連携のチャネルを協力して開拓し、内部の調整システムを完璧に整え、世界遺産申請作業に向けた正確さをより高め、遺産保護の社会的な効益を十分に発揮していくことが必要です。資源を確保することが建設の能力を支えてくれるので、9つの省区には共同の目標を協力して立て、困難に立ち向かい、さらに万里茶道文化遺産の保護と管理を高度化し、速やかに国を跨いだ共同での世界遺産という戦略目標を実現するのです」

2012年6月、万里茶道の沿線省の文物部門は赤壁に集まり『赤壁宣言』を発表しました。文化路線の遺産保護を理念とし、シルクロードや大運河の遺産保護措置と方法を参考に、共同で万里茶道の遺産調査、研究、評価、保護計画の制定、保護措置を行うともに、法律の保護の範疇にそれらを収めようとしています。

この十年間、万里茶道の共同での世界遺産申請メカニズムは絶えず進歩し、万里茶道の資源も系統的に整理され、遺産の価値も深く研究され、万里茶道の遺産保護の基盤は絶えず強化されています。世界遺産申請の路線は既にだいぶ延びて、中国、モンゴル、ロシアの3カ国に達し、国内だけでも30の節点都市で50の世界遺産申請重点推薦ポイントがあり、2019年、万里茶道は正式に『中国世界文化遺産予備リスト』に登録されました。

まず30の節点都市の中で、22の優先遺産ポイントと8つの準備ポイントを確定しました。これには赤壁の羊楼洞古鎮、河口鎮明清古街、安化茶廠早期建築群、下梅村、張家口堡、得勝口古堡群、浮梁県江村郷厳台村などがあり、湖北省、江西省、湖南省、福建省、河北省、山西省、河南省、安徽省、内モンゴルの9つの省(区)に分布しています。

 

万里茶道を世界遺産に、という声が挙がってから、早くも10年が経過していますが、かなり具体化してきたようです。
3つの国に跨がる交易路としての申請になるので、まだまだ越えるべきハードルはありそうですが、”一帯一路”構想とも結びついているので、国としても是非実現させようという気合いを感じます。

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