安渓といえば、鉄観音の産地として近年、増産に次ぐ増産を進めてきました。
しかし、無秩序な開発によって、様々な痛みが発生しているようです。
その対応に、県政府が真剣に取り組み始めたという記事です。
“产茶第一县”安溪念起生态经
http://news.t0001.com/2012/0410/article_141579.html
2002年の衛星写真によるデータは、安渓に衝撃を与えたそうです。
安渓県の土壌流出面積は、814平方キロメートルで県の総面積の28%を占めます。そのうち、崖崩れは12828カ所で、福建省の約半分を占めます。安渓県は福建省及び中国南部のもっとも著名な崖崩れの県となっていました。
茶園の開発のみならず、工場の無秩序の拡大なども原因にあったようです。
これに対して政府では、工業地区の整備、自然を保護した観光地区への投資、植物の保全による水質保護管理区域の設定、経済作物栽培地域の指定、新しい農村の模範的モデルの設置など5つの政策で対応していくとのこと。
急速に勢力を伸ばした安渓鉄観音の産地の苦悩は、他の中国茶産地の明日の姿かもしれません:-(