中国では宇宙船に植物の種子などを搭載して宇宙線を浴びさせ、新しい品種を作る試みがなされています。
今回、福鼎白茶のサンプルが神舟十四号に搭載され、無事打ち上げられたそうです。
福鼎白茶の公式WeChatアカウントによると、昨日(6月5日)午前10時44分、酒泉衛星発射センターで有人宇宙船・神舟十四号を搭載した長征2号ロケットの打ち上げが無事に成功し、福鼎白茶などの2つの実験サンプルが宇宙での試験の旅に出ました。
有人宇宙船・神舟十四号に搭載されたプロジェクトには、”福建省裕栄香り茶業有限公司”が搭載した福鼎白茶原料品種には”福鼎大白茶””裕栄香1号””奶香白茶”など3つの実験サンプルが含まれ、これは中国有人宇宙船プロジェクト弁公室による統一組織の下で、航空宇宙育種産業イノベーション連盟が集め、有人宇宙船プロジェクト弁公室に申請し、航空宇宙プロジェクト弁公室が専門家を組織して、評価、選抜を行って、専門家の審査意見を根拠に、有人宇宙船プロジェクト弁公室によって認定された後に実施されたものです。
今回搭載された福鼎白茶原料品種は宇宙を180日あまり飛行し、宇宙の強度の高い放射線によって変異を促し、白茶品種の適性に対する科学試験を実施する予定です。一面では福鼎白茶の種子資源を豊富にすることもできるでしょうし、またもう一つの面では福鼎白茶の品種選抜と育成に役に立つことでしょう。
有人宇宙船の帰還後は、航空宇宙育種連盟の指導の下で、播種試験を行い、専門の育成チームを組織し、関連する茶葉研究と教育機関と合同で栽培試験を行い、品質に優れ、産量が高く、抗性も良い、茶農家の栽培、収穫、収入の増加をもたらすような新品種を生み出し、農村の新興に貢献することでしょう。
福建省裕栄香茶業有限公司は、生産、加工と科学研究を一体化させた企業で、1560畝の茶葉生産基地を持ち、中国農業科学院茶葉研究所、福建省農林大学、福建省農業科学院茶葉研究所、浙江大学茶学系、麗水農業科学院茶葉研究所などと提携関係を結び、福建省知識産業権優勢企業、農業産業化龍頭企業、国家ハイテク技術企業などの称号を相次いで獲得しています。
今後は、こうした”宇宙帰り”の品種というのもデビューしていくかもしれません。