中国茶ファンのためのデータベース&ニュース

  1. 市場環境
  2. 143 view

過熱化する武夷岩茶の”大師”、”山場”競争に当局のメスが

最近、武夷岩茶では、有名茶師を意味する”大師”や、牛欄坑、馬頭岩など正岩地区の中の特定地域の産地を称する”山場”を記載した、高額な茶葉が多数存在します。
しかし、その多くは紛い物で、値段を不当に吊り上げているだけであり、一部の役人が加担しており、市場を壊す行為だという記事がありました。

近年来武夷岩茶价格持续攀升,各种贴着“大师”“山场”标签的岩茶充斥市场,价格从1斤几千元到数十万元不等。“新华视点”记者近日在福建福州、泉州、武夷山等地调查发现,五花八门的“山场茶”“大师茶”,其实不少是外地茶、普通茶包装而成。

ここ数年、武夷岩茶の価格は持続的に上がり続けており、様々な”大師”、”山場”の標章が付いた岩茶は市場に溢れていて、価格は1斤数千元から数十万元までさまざまです。”新華視点”の記者が先日福建省福州、泉州、武夷山などで調査したところ、様々な”山場茶”、”大師茶”には、実際のところ多くの他の地域の親や、一般のお茶を包装しただけのものであることが分かりました。

価格は1斤数千元から数十万元までさまざまで、このような高価格のお茶であっても、市場の需要があります。しかし、このようなお茶は”飲む”というお茶の本質からは既に外れています。記者が福州にある複数の高級岩茶専門店を隠密取材したところ、あるスタッフはこのような1斤数万元から数十万元以上になるような岩茶の知名度はいずれもとても高く、お客さんは基本的にはみな贈り物用として購入し、特に中秋、春節の前後には販売量が急に伸びます、と話していました。これは天価茶(訳注:法外な値段のお茶)の背後には贅沢なものになびく風潮があり、見過ごすことは出来ません。

地元の風紀取り締まりの幹部が指摘しているのは、一部の少数の領導幹部は茶商による”雲山霧”によって、”大師茶”、”山場茶”を消費することが今まさに風雅で、文化のあることだと惑わされています。さらに一部の官僚の中には、茶葉業界をサポートするという名目で、天価茶を平然と受け取り、消費し、これによって価格を吊り上げ、偽の効果を生み出すものもいます。ここにおいても、天価茶が官界に与える負の影響が見てとれます。いかなる形式であれ、”吊り上げ”が存在することは、茶葉市場の破壊に繋がることは疑う余地もありません。

吊り上げによってできた天価茶の市場に対しては、静かに見守ることや市場が理性的に戻るのを待つのではなく、政府による”有形の手”を必要に応じてすぐに伸ばして管理を行うことがよく、このために持続的に市場の整理を行う必要があります。幸運なことに、1つには、昨年から武夷山では、虚偽の宣伝や偽造した品質標章で販売をしたものを16件検挙しています。また、茶葉の価格がいたずらに高いことを専門に取り締まり、茶葉の価格の指導を行う活動も展開しています。これは疑いなく市場を規範あるものに戻す作用があり、このような措置をすぐに執ることによって、常態に戻すことが出来ます。

同様に、技術的な手段を用いて天価茶の現象を無くすことも推奨されます。たとえば、茶葉の品質トレーサビリティ制度を作り、企業に地理的表示製品の専門標章を使うように促すことです。さらには、関連知識の普及を強め、伝統的な媒体と新媒体の力を借り、武夷山の特定の山場やでたらめな”花名”を貼ることは誇大宣伝であり、消費者に対してこれを高値で無作為に販売することを戒めるように宣伝します。そして、通報制度などの方法を使って、市場の浄化と優良化を図ります。

購買の源流から介入して整理を行うことも執りうる措置です。報道によれば、福建の部署は領導幹部が著名な特産品類の特殊資源を私利のために掠め取っていた問題に取り組んで厳粛に整理しましたが、それには天価茶も含まれていました。これは一つの面では正しく綱紀を粛正するという作用があります。もう一つの面では天価茶の熱を冷ます効果があります。もっとも、さらに力を入れるべきは、中秋、春節前などの重要な節気で、天価茶によって引き起こされる腐敗や利益の連鎖を断ち切ることです。

まさに業界の関係者も話していたように、このような吊り上げは武夷岩茶の素晴らしい看板を毀損し、業界の持続的で健全な成長を害するとしています。的確にこれをいうならば、理性によらず市場のルールから背を向けて”吊り上げる”ことは、茶葉の価格をいたずらに高くするだけです。市場の形を歪めてしまうだけで無く、さらには一つの業界や地方の成長イメージを傷つけ、さらには破壊することになり、最終的に災難を被るのは、市場の末端の消費者と多くの茶農家です。このために、絶対に価格を吊り上げて茶葉市場を壊すことは許されないのです。

 

この記事が出ていたのは、国営の新華社系のメディアです。
つまり、この記事が出るということは、役人に対して「天価茶を貰うこと・それらの流通を許容することは、悪とみなす」という政府の意思表明です。
中国では、どこでも「悪を打倒する」というキャンペーンが張られているので、今後この手のお茶の流通は厳しくなるかもしれません。
一般的な消費者の方も、最近はいきなり牛欄坑と馬頭岩の違いなどに関心を持ってしまうケースもあるのですが・・・
そこよりも前に、烏龍茶なのですから品種の違いや発酵、焙煎の違いなどの、予算的にも、もっと取り組みやすく分かりやすいところから入っていくように業界として情報発信をして、仕向けていくことも必要になるだろうと思われます。

市場環境の最近記事

  1. 上海黔茶センターが設立

  2. 武夷山市政府、”茶青カード”を導入

  3. 過熱化する武夷岩茶の”大師”、”山場”競争に当局のメスが

  4. 今年の春茶価格は、おおむね平年並みの見込み

  5. 貴州省の茶、安全検査の合格率100%

関連記事

PAGE TOP