中国の調査会社が、茶葉の消費に関する調査を実施したそうです。
茶葉情報の入手ルートについての結果は、どのようになったのでしょうか?
消費者の健康・養生への関心の高まりと新式茶(訳注:タピオカやフルーツティーなどの新スタイルの茶飲料店)飲料業界の成長などもあり、中国の茶葉市場は良好な成長の勢いを示しています。iiMediaesearchのデータによると、2020年の中国の茶葉市場の規模は2626.6億元に達し、増加率は9.6%で、市場規模の成長率は2019年に比べると少し鈍化しましたが、中国の茶葉市場規模は持続的に伸びていく勢いであり、それは変わりません。
2021年中国の消費者の茶葉情報の入手ルートを見ると、中国の52.1%の消費者は茶葉の情報を主に親しい友人のクチコミで得ており、44.0%の消費者は茶葉の情報をインターネットで送られる情報から、38.9%の消費者がチラシ、実店舗の宣伝によるとしています。このほか、ネットで自分で検索する(37.3%)、自分で店に行って調べる(35.2%)、新聞、書籍などの紙媒体(32.1%)、テレビ広告(23.9%)となっています。
この結果から分かることは、消費者の茶葉の情報の主な出元は、良く知っている人たちの間での情報で、クチコミをどう広げるかが茶葉のマーケティング戦略の鍵になります。茶葉ブランドが膨大な茶葉市場の中で市場シェアを高めようとするならば、茶葉のパッケージに磨きを掛けるだけでなく、茶葉の品質、味わいなどをより良くし、より良いクチコミによって消費者の中に入って行き、市場を獲得するといのが、”量を増やすための秘訣”になりそうです。
見ず知らずの人をあまり信用しない、という中国人の一般的な意識もあると思いますが、クチコミがいちばんに上がっていたそうです。
日本も実際はこれに近しい結果になると思うのですが、そもそもクチコミの中に茶が登場することはごく稀であり、日本で調査をしたら、案外ペットボトルのテレビコマーシャルという結果になるかもしれません。