福建省安渓県では秋茶の時期を迎えています。
鉄観音の秋茶が、なぜ品質が良いのか?について解説した記事がありましたので、ご紹介します。
みなさんご存じのように、清明節の前の緑茶は最も美味しいです。これもまたみなさんご存じのように、鉄観音の秋茶が最も美味しいのです(高海抜の産地は10月1日~10月16日)。
季節が茶葉に与える重要性はよく見かけます。しかし、鉄観音にとっての寒露の重要性をご存じでしょうか?産地では寒露前後の3日間ほどで、茶農家は最良の生葉を摘み、これを最高の鉄観音としています。10月8日は寒露です。
寒露は茶王が”生まれる”季節です。寒露というこの1日は、気候変化の転換点です。気温が低くなり、北風が吹き始め、空気が乾燥し、朝晩の温度差がハッキリしてきます。この北風があり、この天然の気候、天の時、地の利、人の和が全て揃うのです。この時に良いお茶が生産され、このコピーすることのできない条件が揃うときに、人を魅了するような秋の香りがだんだんとやって来ます。
最良の季節の安渓鉄観音は、安渓人の巧みで完璧な技術によって、人を魅了するような天然の香りを湛えます。深い観音韻、人を魅惑する秋の香りが息づきます。蘭花香を纏いながら、花果香も有し、濃郁な桂花香も備え、これらが融合したものはまさに王者のような味わいです・・・
異常なほどに豊かで、人が恋しがるようなこのような秋の香りの鉄観音を飲むと、私たちは感嘆を禁じ得ず、作り手の偉大さと、大自然の不思議さに感嘆し、鉄観音の神秘と安渓の製茶師の優れた技術にびっくりさせられます!そうです、様々な茶産地を見渡しても、安渓というのは不思議な土地で、安渓の優れた技術は、この不思議な鉄観音というものを創造するのです。作り手の創意工夫は私たちに尊敬の念を抱かせます。
なぜ寒露の季節には茶王ができやすいのでしょうか?
秋は空気も爽やかで、天気も乾燥し、茶葉の生長速度も比較的ゆっくりで、葉脈中の含水量も比較的低く、さらに”做青”に適しています。鉄観音の製造においては、きちんと作成できるかどうかが、品質の良し悪しに直接関係し、秋は、まさに”天の時”(雨が降らず、天気が晴れているだけで良い)なのです。
そして”寒露”の時期は、”天の時”の中のゴールデンタイムなのです。寒露の時期になると、朝晩の温度差がとてもハッキリし、夜になると茶山の気温は18℃前後になり、日中の最高気温は30℃前後になるので、地元のことわざでは、”寒露寒露、遍地冷露”と呼ばれ、気温差が大きくなるのです。
さらに、この季節になると、北風がようやく吹き始めます。東西、西南の風ではダメなのです。なぜなら、地元では北風が吹く季節はその日の空が晴れ渡り、翌日も雨が降らないということを意味するからです。まさに北風が福爾木は、朝晩の温度差がさらに大きくなり(最も合理的な温度差は10℃~15℃の間)、空気の湿度も低くなり、神様がよりよく做青ができるような環境を整えてくれるので、これが茶師たちが北風が吹くことを好む原因なのです。
農作物は季節に対して非常に敏感で、北の方に住む人たちは皆知っているように、麦がいよいよ成熟する時期で、もし天気がまだ高温に達していない状態であれば、収穫量は大いに減少してしまいます。このような現象は枚挙に暇がありません。実際、茶葉もこのような道理で、春は水、秋は香りと呼ばれ、寒露のお茶はさらに香るのです。
このような理由で寒露の時期には茶王が出るのです。この豊作の秋は、全ての茶農家が収穫が良いことを祈ります。このようにして蘭花香が醸し出される季節になり、秋の風が爽やかな香りを送り、苦労を重ねてきた茶農家たちが鉄観音の香りをあちこちに香らせることでしょう。
安渓鉄観音の秋茶は、当地の独特な環境が生み出しているということが、良く分かる記事だと思います。
お茶も農作物なので、気候から大きな影響を受けるので、秋の鉄観音が好まれるのにはきちんと理由があるわけです。