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西湖龍井茶の平均価格、昨年よりも1kgあたり600元前後の上昇に

近年、ブランド保護にかなり注力している西湖龍井茶。
その試みは、販売価格の上昇という形で成果を上げているようです。

 

先日、杭州市市場監管局が発表した統計データによると、今年、西湖龍井茶の販売価格は前年比で1kgあたり600元前後上昇し、これはここ数年の西湖龍井茶の茶葉価格の値上がり幅が最も大きいものとなりました。龍井の茶農家はこれにより、一畝あたりの収入が1万元程度増収となりました。

茶農家の増収は、杭州市が力を入れ続けている西湖龍井茶のブランド保護管理と密接に繋がっていて切り分けることはできません。取材によると、西湖龍井茶の現在の茶園面積は2万畝あまりで、今年の総生産量は538トンと見込まれています。しかし、かつて市場ではこれ以上の茶葉の量が流通しており、見込まれる産量を遥かに越えている状況でした。

「偽物の龍井は茶農家だけでなく、茶葉会社と消費者の利益も損ねていて、さらに西湖龍井のブランドイメージも毀損しています」と杭州市農業農村局の担当者は言います。近年、杭州市はデジタル化、立法による保護、標準の制定などの”連続技”で、偽物の製造や販売という状況を抑制し、西湖龍井茶の品質を確実なものとしました。

デジタル化管理を突破口に、西湖龍井茶のブランド保護を強めています。昨年1月、杭州市農業農村局、市場監督管理局は共同で『西湖龍井茶産地証明標識管理弁法』を提出し、新しいデジタル化管理システムを始動させ、168㎢の保護エリア内にある茶農家と茶葉会社に統一的なデジタル化管理を行う計画で、デジタルアカウントを設け、購入と販売のリアルタイムの記録、実物証明標識の交換などを通じて、西湖龍井茶の生産経営環境を全工程において追跡可能にし管理監督ができるようにしようとしています。

今年5月に審議を通過した『杭州市西湖龍井茶保護管理条例(草案)』では、さらに西湖龍井文化の保護と伝承から、品質保護と向上などの面についての規定も設けていて、特に西湖龍井専用標識管理制度については明確にしています。

さらに品質区分のレベルを向上させるために、杭州市西湖龍井茶管理協会は西湖龍井茶団体標準を制定しており、西湖龍井茶の官能品質、理化学指標の定量化を行っています。

 

西湖龍井茶の市場の平均価格が、1年で1kgあたり600元(約1万円)前後、値上がりしたという報道です。
さまざまな管理システムを動かすためには、システム開発などで非常に多くのコストがかかり、それは標識ラベルの販売などで茶農家に負担として回ってくるのですが、増収分でペイ出来そうな勢いです。
偽物を防止するための施策を行うことが、今の西湖龍井茶にとっては最も効果的な増収策であるようです。

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