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雲南の白化茶樹品種-勐海黄葉

安吉白茶・黄金葉など、白化・黄化した品種はアミノ酸の含有量が多いなどで、注目を集めています。
雲南省の大葉種でも白化品種が見つかってきているようです。

 

茶樹の原産地は中国南西部で、中国では既に2000年あまりの栽培の歴史があり、その柔らかい芽から製造される茶は、世界で最も広く飲まれているノンアルコール飲料の1つです。茶葉は人体に有益な二次代謝物を豊富に含み、主要なものには、カテキン、アルカロイド、テアニンと芳香物質などがあります。

白化茶樹は一定の条件の下で見られる葉緑素が欠乏した茶樹の突然変異体で、全国各地で見られ、浙江省の”黄金芽”、”安吉白茶”、福建省の”白鶏冠”、江西省の”黄錦菊”などがあります。白化茶樹はたいていテアニンの含有量が高く、カテキンの含有量がやや低くて、緑茶に製造すると、柔らかい緑色の茶葉になり、味わいには旨みと爽やかさがあって、特に経済価値が高く、2019年末までに、安吉白茶の原産地である安吉白茶は17万畝の茶園を擁し、年間産量は1830トンで、産出額は26.92億元になり、県の農民の一人あたり増収額は7400元あまりとなっていて、全国でも約300万畝も栽培されています。

雲南省は茶樹の原産地でもあり、豊富な茶樹品種資源を有しており、ここで発見された多くの茶ポリフェノール含有量の高い品種、アントシアン類の多い品種(紫娟など)、低カフェイン品種などの、特色ある優れた茶樹品種がありますが、これまで白化茶樹に関する報道は見られませんでした。

最近、雲南省農業科学院茶葉研究所は、雲南省由来の白化茶樹品種である--勐海黄葉(Menghai Huangye)について報道されました。その白化期の新梢の葉片は黄色(主葉脈は浅緑色)を呈し、かつ比較的高いテアニンを有するものです。黄化初期は4.29mg/g(3月度、雲抗10号は1.79mg/g)、緑に戻った初期でも3.05mg/g(6月上旬、雲抗10号は1.38mg/g)あり、カテキンの含有量が相対的に低く(110~160mg/g、雲抗10号は148~201mg/g)、高級緑茶製品を製造する上では大きな潜在力を持っています。

雲南省は低緯度高海抜の特徴があり、かつ亜熱帯モンスーン気候、熱帯モンスーン気候に属していて、平均温度が比較的高く、温度敏感型の白化茶樹”安吉白茶”は、雲南省の多くの地域で白化期間が短すぎて、あまり栽培には適しません。しかし勐海黄葉は、雲南省で発見された天然の黄化茶樹の突然変異体で、低緯度高海抜での緑茶茶樹品種として開発するのに適しているとみられます。

このほか、勐海黄葉にはより高いカテキン指数(紅茶の製造適性を表す指標で、カテキン指数が高いことはテアフラビンの形成と紅茶の品質を高めるのに向きます)を有しており、勐海黄葉は紅茶の品質を高めることもできる優秀で特異な品種資源なのです。

「一粒の種子が世界を変えるように、一つの品種が一つの産業を作るかもしれません」

 

白化・黄化品種に関しては、音沙汰のなかった雲南省で待望の品種のようです。
現在は、台地茶の多くは冒頭の写真と本文中にも出ている雲抗10号を使用することがほとんどですが、今後、この品種を使ったお茶が出てくる可能性があります。

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