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紅茶がたくさん売り出される背景

中国各地で紅茶ブームが起きています。
これは需要側(消費者側)の要望というよりは、むしろ生産側の都合のようで。

 

夏秋茶“变身”红茶助丽水茶农增收

日前,在大港头镇丽水富港茶叶专业合作社拥有一个350亩左右的茶叶基地,却看到一派忙碌的生产景象,茶场场主魏雪萍讲:茶叶产量与占全年6成产量的春茶相比,夏秋茶的产量占到4成。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0808/article_160347.html
現在、浙江省麗水市蓮都区大港頭鎮にある麗水富港茶葉専業組合で所有している350畝あまりの茶園では、忙しそうにお茶を生産している様子が見られます。お茶工場の責任者の話によると、茶葉の生産量の6割は春茶に対して、夏、秋茶の産量は4割になると言います。

夏や秋は植物の生長が旺盛な季節であり、茶葉も例外ではありません。浙江省麗水市蓮都区大港頭鎮にある1.8万畝あまりの茶園では成長が旺盛で、葉っぱがたくさん茂っていますが、それに反して景色は寒々しく、忙しく茶摘みをする人の姿が見られません。
これはひとえに、春茶の生葉の購入価格は1kgあたりの平均が60元以上であるのに対し、夏秋茶の生葉の買い上げ価格が1kgあたりたったの2~4元にしかならないからです。
コストが高い割に、利益が薄いので、”誰も摘み取らず、枝の上で老葉になる”のが伝統的な夏秋茶の運命で、例年は荒れ果てた状態になっています。どのようにしたら、夏秋茶の資源を活かして、茶農家の増収に繋げられるのでしょうか?大港頭鎮の麗水富港茶葉専業組合が選択したのは、紅茶に”変身”させる試みです。

大港頭鎮の農業技術所の技術者の指導の下、伝統的な緑茶から紅茶を作る方法を使うことが、麗水富港組合の成功に繋がりました。1年前、市の農業科学院と区の農業局茶葉所の連携で、紅茶の製造技法を研究し、茶葉の加工度合いを高めることで、技術的な難題を克服することに成功し、紅茶の製造技術を掌握しました。
今年、組合では夏秋茶の生葉を5000kgあまり買い上げて、中・低級の紅茶を製造することを計画しており、現在の市場価格で行くと、50kgの茶葉あたり1200元あまりの経済効果が見込まれています。
現在紅茶を作っているのは、技術上の問題を解決したことだけでは無くて、もともと夏秋茶のコストは非常に低く、要らない茶葉をいわば”ゴミを宝に変える”ことにつながり、夏秋茶の付加価値を大きく高めることになります。今後、大港頭産茶区では、夏秋茶を優良な紅茶に加工する技術を人目定期、茶園の畝ごとの収入金額を増やし、農家が豊になるための増収の道を開拓しようとしています。

 

売値が春茶の15分の1~30分の1ぐらいにしかならなかった、今まで捨てていた夏秋茶。
これを商品として少しでも高く売れるように、紅茶に加工しようというのが、今の紅茶ブームの生産側の都合です。
消費者としては美味しければ、それで良いのですが、紅茶ブームが生まれる背景には農家の増収を何としても実現させたいという、政府の思惑も透けて見えます。

 

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