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四川省の春茶の生産・取引状況

比較的茶摘みの早い四川省ではほぼ全域で茶摘みが始まってきており、それに伴って、今年の相場動向なども見えてきたようです。

 

春になってから、四川省の主要茶産地は続々と春茶の茶摘みシーズンに入りました。宜賓と瀘州の早春茶が2月中下旬から摘み始まったのに加え、最近、成都、雅安、広元、広安、巴中、眉山、達州などの茶産地の春茶が相次いで茶摘みと販売のピークを迎えています。

四川省は茶産の歴史が古く、中国の主要な茶の生産省で重要な原料基地です。2021年、四川省全省の茶園総面積は598万畝、荒茶生産量は35万トンに達し、その総合産出額は初めて1000億元の大台を突破し、販売額で全国第3位となりました。

「四川省雅安市蒙頂山茶区は2月末に茶摘みが始まり、今年の生葉の価格は1斤(500g)120元前後で、品質が良いものならば1斤150元くらいです。例年、1斤あたりの生葉の価格は100元前後ぐらいです」と雅安市林輝茶業有限公司の総経理・詹茂壘氏は言います。

四川省茶葉業界協会のデータによると、今年、四川峨眉山春茶の生葉価格は1斤80元~130元で、乾茶の価格は1斤300元~800元で、昨年の同時期と比べて約30%高くなっています。雅安の生葉価格は1斤120元で、昨年比で約50%高くなっています。洪雅の生葉の取引価格は1斤あたり120元で、史上最高値を更新しました。洪雅県中山鎮早茶市場では、開場初日に茶葉の販売額が3万斤、取引額が1500万元に達し、昨年比で大幅な伸びとなりました。

「四川省各地の春茶の発売時期は例年よりも10日あまり遅くなり、加えて市場の需要量が増えていて、茶葉の品質が上昇したなどの理由から、今年の四川の春茶価格は例年よりも高くなっています。しかし産量は昨年と同じ水準と見込まれ、これまでの各地の茶葉の販売価格を見るに、四川省の年間での茶葉産出額はかなり増加すると見込まれます」と四川省茶葉業界協会会長の覃中顕氏は分析しています。

四川省農業科学院茶葉研究所所長の羅凡氏は取材を受け、市場の反応から見るに、今年の四川省の春茶の品質はやや上昇し、新茶の供給が追いつかない状態だと言います。「今年の春の四川は雨の量も適切で、気候条件が茶葉の成長に適していました。消費者の茶葉に求める品質を満たせるよう、近年、四川省の茶葉栽培管理レベルは著しく進歩しています」。

春茶の茶摘みシーズンが続々とスタートしていくにつれ、四川省の”茶山ツアー”も徐々に盛り上がってきています。峨眉山市茶業協会秘書長の賈思瑶氏によると、現在、多くの茶葉企業が継続的に茶に関連する研修イベントを実施し、これらには親子の茶摘み体験や、製茶などの自然体験イベントも含まれ、さらに成人向けの禅茶イベントなどもあります。新型コロナウイルスの流行以降、”茶山ツアー”は一時打撃を受けましたが、今年峨眉山一帯での”茶山ツアー”は再び復活の気配を見せています。賈思瑶氏は、”茶山ツアー”は地元の文化旅行資源を上手く融合させ、このような旅行客を長く留めることができると言います。

現在、四川省の茶の”川字ブランド”の優れた特色ある農業を四川省は非常に重視しています。つい最近、成都で開幕した”2020年省領導連係指導精製川茶産業機構と川茶産業第一次テーマ会議”では、2022年末に四川省の全省の茶園面積は590万畝前後で安定させ、総合産出額も1000億元以上を目指すことが提出されました。

「去年、四川茶の総合産出額は千億元の大台を突破したのは、四川の茶産業がアップグレードしたことによるものです。標準化基地を建設し、製品の構造をより良くし、健全なマーケティングシステムと、人材の育成の強化、ブランド戦略を実施し、地方文化の特徴を発掘し、特色ある製品を開発し、茶科学技術の応用を進めるなどが、四川省の茶葉品質、ブランド影響力を高め続けたのです」と覃中顕氏は言います。

「茶産業は郷村振興を実現するのに重要な過程であり、そのため今後の成長の先行きにはとても楽観的です」と羅凡氏は考えています。四川省の茶葉はブランドを作り上げるだけでは無く、さらに品質をよりよく、特色を明確に、識別度の高い茶葉製品を作り出す必要があります。「ブランドは代表的な製品によって、人の心に深く入りこみます。代表的な茶葉製品を作りだすことが四川省茶のブランド影響力にとって大いに役立つと思います」

 

どうやら今年は茶葉の価格が、かなり高騰気味のようです。
生産コストが上がっているところに、茶摘みの遅れがあったことが影響していると思われます。
また、四川省の茶業という点で考えると、看板ブランドになるような圧倒的な代表製品が無いというのが、泣き所のようです。

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