安渓鉄観音の産地、福建省安渓県で清香型鉄観音のコンテストが開催されたそうです。
”禹洲·渓山墅”杯安渓鉄観音(清香型)茶王授与式が6日午後、安渓県官橋鎮で開催されました。このコンテストでは、金賞1名、銀賞2名、銅賞3名、優秀賞4名が設けられました。大会評価委員チームの度重なる選定により、慶蕓茶業が金賞を獲得し、陳金燕氏と陳秀欽氏が銀賞を獲得、天香魂茶行、黄聡明氏、翁麗氏が銅賞を獲得、黄培林氏、李育輝氏、王月梅氏が優秀賞を獲得しました。
慶蕓茶業の代表の詹碧花氏は、今回コンテストに参加したサンプルは、慶蕓茶業の今年の春茶だと言います。「尖子茶は良い原料茶の中から厳選して、作ったもので、今回コンテストに応募したお茶のサンプルは、特にきめ細やかに選んで作りました」。彼女の話によると、安全を確保するために、組合に参加したいという農家の申請があれば、必ずその茶園の土壌と茶樹は検査を行い、基準をクリアした農家だけが参加をすることが出来ます。さらに、組合の社員は、それぞれの加工場で必ず清潔化基準に基づく検査を受ける必要があり、荒茶のサンプルを保存し、高密度な抜き取り検査を実施しなければなりません。組合が購入する肥料や薬剤は、必ず国の緑色安全基準に達しているかの検査が必要で、組合が統一して社員に配るようにしており、さらに科学的な比率で投与することにしていて、これによって茶葉の安全性を担保しています。
今回の茶王賽の評価委員で、安渓県茶業発展促進会副会長兼秘書長であり、国家一級評茶師の林松洲氏は、安渓の今年の春茶の品質は全体的にとても良く、今回のコンテストに応募された茶葉の品質はいずれも良好で、香りと韻がハッキリしており、味わいはフレッシュで、茶湯は金黄色で、茶殻は明るく艶があります。審査過程はとても厳格で、50あまりの評価を行って、それぞれの賞を選びました、と話しています。
禹洲不動産の福建地区マネージャーであり、顧客サービスマネージャーである李玫氏は、生活のリズムがどんどん速くなっている現代の生活において、それぞれの人には田園の夢として、スローライフを送れるようになりたいというものがあり、同時に高い生活品質を維持したいと考えるものです。今回の茶王賽は安渓の茶文化を高揚し、街全体の健康的な生活スタイルをリードするものです、と述べました。
取材によると、今回のイベントは泉州晩報社、安渓県農業農村局が主催し、禹洲·渓山墅(訳注:別荘地を分譲する不動産会社)が開催を受託し、農業銀行安渓支店が共催し、官橋鎮党委員会、政府が指導したものだそうです。
今年の安渓鉄観音の春茶の品質は良好であったようです。
なお、金賞を受賞した慶蕓茶業(庆芸茶业)の「蕓」の字はアブラナ科の植物(蕓臺・うんだい)を指す言葉で、簡体字で書くと「芸」という字になります。
※いわゆる「茶藝」は、中国語で「茶艺」と書き、「芸」の字は日中で全く違う字を指します。