中国のお茶のコンテスト”茶王賽”が今年の10月に開催されるようで、既にサンプルの募集が始まっているようです。
中国世界遺産テーマ文化博覧会組織委員会、福建省東南文化発展促進会、福建省茶産業技術創新連盟、福建省商業連合会、福建省海峡企業サービスセンターおよび中国無形文化遺産茶王賽組織委員会などの機関が連合で主催する第2回中国無形文化遺産”茶王賽”が既に始動し、茶のサンプル募集期間は5月1日から9月30日で終了するそうです。
今回の”茶王賽”は、第4回中国(福州)世界遺産テーマ文化博覧会をきっかけに開催され、新時代の中国茶文化発展の新しい成果を展示し、中国茶文化の交流と発展をさらに一歩推し進めるものです。イベントは10月22日から25日に開催されます。
茶王賽の起源は献上茶の生産で名高い福建省建州の茶産地にあるとされており、唐の末に茗戦として興りました。これは茶農家の間で、春茶のシーズンにお互いに比較するもので、良いものから順に順番をつけていくという一種のコンテストイベントで、技巧を比較し、勝ち負けを論ずるという特徴があり、趣味性と挑戦性に富んだものでした。それ以後、それぞれの王朝や時代によって、様々に変化しながら、地域を跨いで実施された社会的な活動でした。
1990年代から、茶王賽は活況を呈し、国際茶文化節を開催する地区は日増しに多くなり、安渓、上海、広州、杭州、厦門、済南などの土地で規模や名声はかつて無いほどになっています。茶文化節は各茶産地の連携を強化し、福建と台湾の協力を促進し、国際間の交流を拡大しました。茶王賽は茶文化の核心部分として、茶王賽はどこでも開かれるようになり、名茶はどこでも売られるようになり、茶葉専門市場の建設を加速させ、広州、蕪湖、北京、上海、済南、安渓、横県などの地で専門市場を掘り起こし、また闘茶における大舞台を提供してきました。
取材によると、今回の茶王賽はそれぞれの茶類で、茶王1名、金賞2名、銀賞3名、銅賞5名、優秀賞10~15名が設けられるそうです。茶王賽組織委員会は海峡両岸茶業交流協会、福建省農業科学院茶葉科学研究所、福建省茶産業技術創新連盟などの機関から茶葉の鑑定の専門家を招いて鑑定委員会を組織する計画で、GB/T23766-2018『茶葉官能審査方法』に則って、匿名による官能審査を実施する予定です。その中で、7月11日から12日に第1次の専門家によるサンプルの匿名審評を行い、10月8日から10日にかけて第二次の専門家によるサンプルの匿名審評を行います。
茶王賽は生産者、経営者、消費者の取引プラットフォームを構築し、茶産地にとっては知名度を高め、名茶の名を一気に高めることができます。また、茶の歴史を伝承し、茶の知識を広め、茶文化を交流させ、茶の消費をもたらし、茶葉の科学技術を推進し、茶の品質を高め、茶のブランドをつくり、茶の旅行を開発し、茶某駅を開き、茶市場を繁栄させ、茶の経済を発展させ、より大きな茶産業をつくり、より良い茶の文章を作るなどの面でいずれも積極的な作用があります。また、もう一面としては、中華文化を高揚し、人類の文明を発展させ、様々な貢献を産み出すのです。
福建省で開催されるということで、台湾などからの出品もあるのかもしれませんね。