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2020年中国茶生産販売状況レポートを中国茶葉流通協会が公表

毎年恒例となっている、中国茶葉流通協会のレポートが出たようです。
大まかな内容を紹介している記事がありましたので、ご紹介します。

 

中国茶葉流通協会が先日発表した『2020年中国茶葉生産販売状況レポート』(以下『レポート』と略す)によると、2020年の中国茶葉市場は引き続き上昇し、史上最高を再び更新しました。これと同時に、電子商取引をはじめとする流通チャネルと新式茶をはじめとする消費の伸びている部分について、頻繁に述べられていました。

『レポート』では、栽培生産の面では、茶葉の産量の増加傾向は変わっていないことが指摘されています。2020年、全国の荒茶の生産量は298.60万トンで、前年と比べて19.26万トン増加しました。しかし、茶類の構造は少し調整が行われています。2020年、六大茶類の中で、緑茶、烏龍茶の生産量は引き続き緩やかに増加していますが、総産量に占める割合は僅かに減少しています。紅茶、白茶、黄茶の産量は激増しており、総産量に占める比率も上昇しています。黒茶は少し減産となり、総産量に占める割合も少し減少しました。紅茶が黒茶に変わって、中国の第二位の生産量の茶類となりました。

国内販売市場では、2020年、中国の茶葉の国内販売平均価格は、1kgあたり131.21元で、販売総額は2888.84億元で、昨年比で149.34億元の増加、増加幅は5.45%でした。各茶類のうち、緑茶の平均価格は1kgあたり132.85元、紅茶は1kgあたり159.09元、烏龍茶は1kgあたり128.06元、黒茶は1kgあたり96.11元、白茶は1kgあたり143.35元、黄茶は1kgあたり138.06元でした。
『レポート』では、国内市場が依然として中国茶業の経済成長の主要な動力源となっていると述べています。2020年、中国の伝統茶類の販売状況は基本的に安定しています。名優茶は茶産業の価値創造の主力であり、国内販売額への貢献率は70%以上を維持しています。
販路の側面から見ると、感染症流行の影響を受けて、チェーン店、卸売市場、スーパーの売り場、伝統茶館、さらには新式茶店にまで、成長が停滞する減少がありました。しかし、天猫、京東などの電子商取引プラットフォームの販売量は大幅に増加し、販売に占めるシェアは拡大し続けています。
消費市場の成長という点から見ると、感染症の流行が人々に健康に対しての注意をより深めたために、飲茶人口の数と消費の需要量が持続的に増加し、将来、さらに拡大することが予測されています。

『レポート』は同時に、国内販売市場では、新式茶店が近年よりブームになっていると指摘しています。業界の角度から見ると、新式茶は製品と業態の融合体です。消費者の角度から見ると、サービスと製品が統一されていることです。都市の分布の面から見ると、2020年の新式茶の専門店は一線、二線都市での成長速度は鈍化し、三線、四線市場に向かっている状況が表れています。消費の選択の面で言うと、”品質安全”が”味わい”よりも、もっとも重要な要素として考えられているとのことです。新式茶の業界の成長と変化は将来の中国茶の生産販売状況の局面において、参考とするべき価値があるものと思われます。

 

この記事では大ざっぱな内容だけですが、

・2020年の茶葉産量は298.60万トン(前年比19.26万トン増)
・茶類別の生産量では、黒茶が後退して、紅茶が緑茶に次ぐ生産量に。紅茶、白茶、黄茶の生産量が激増。
・販売チャネル別では。感染症流行の影響を受けて、実店舗の成長が停滞。ネット販売のシェアが増加。
・新式茶は、大都市の成長が飽和し、中小都市への展開局面に。

ということのようです。

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