紅茶発祥の地とされ、正山小種、金駿眉など有力な紅茶を要する武夷山市。
武夷紅茶の地方標準が改訂され、まもなく施行されるようです。
《地理标志产品 武夷红茶》省地方标准将实施
为进一步促进武夷红茶技术水平和产品质量的提升,更有利于规范武夷红茶产业健康、有序发展,切实保障武夷山红茶生产者和消费者的合法权益,通过审订的《地理标志产品 武夷红茶》省地方标准9月26日起正式实施。10日,武夷山市市场监督管理局局长周紫烽介绍。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201508/00002230.html
武夷紅茶の技術水準と製品の品質をより高め、武夷紅茶産業の健全で秩序ある発展をすすめ、武夷山の紅茶生産者と消費者の法的な権利を守るため、省の地方標準『地理標志製品 武夷紅茶』が9月26日より正式に施行されます。10日、武夷山市市場監督管理局の局長・周紫烽氏が紹介しました。
武夷山は世界自然文化遺産の土地で、世界の紅茶のふるさとでもあります。現在、世界の茶葉貿易のうち、紅茶は貿易量の80%以上を占め、紅茶はまさに今日の世界において年間消費量の最も多い茶類となっています。
2011年7月、国家品質検査総局は武夷山市の武夷紅茶に地理標志産品の保護を実施し、これは武夷岩茶に続いて、武夷山市がまた1つの地理標志保護製品を持ったことになり、さらには福建省で51番目の国家地理標志産品保護の製品となりました。同年の12月31日、『地理標志産品 武夷紅茶』(DB35/T 1228-2011)が公布され施行されました。
福建省の地方標準『地理標志産品 武夷紅茶』は、武夷紅茶の地理標志産品の保護範囲、用語や定義、製品の分類、基準、試験方法、検査ルールと標識、ラベル、包装、輸送、保存などを規定する主要な標準で、国家品質監督検査検疫総局による『地理標志産品保護規定』に則って武夷紅茶を保護しています。
<2年あまりが過ぎ、『地理標志産品 武夷紅茶』も改訂が必要に>
『地理標志産品 武夷紅茶』が施行されてから、武夷紅茶の産業発展はとても良い標準に則って進められ、武夷紅茶産業の発展を後押ししました。しかし、武夷紅茶産業の早く猛烈な発展に伴い、この標準では、現在の武夷紅茶の発展に必要とされる項目を一部満足させられない点が出て来ており、調整を行う必要が出てきていました。
1つには、金駿眉などの一部の新しい種類がこの標準には書かれておらず、新しい種類である金駿眉は市場で高い認知度を有しており、既に武夷紅茶の典型的な代表の1つになっています。しかし、標準の中では金駿眉などの新しい種類には触れられておらず、企業が金駿眉などの新しい製品を標準に沿って生産・表示することは盲点になっていて、このため、武夷紅茶の金駿眉など一部の新製品について、企業を標準化のために監督管理と指導をすることには大変大きな困惑がありました。
もう1つは、国内の紅茶市場が盛り上がっていくに従い、市場では一部で不法な販売によって利益をむさぼったり、偽物をつくって販売したり、桐木関の紅茶になりすましたりするなど、武夷山紅茶ブランドの建設と産業の健全な発展に深刻な影響をもたらしていました。
2014年8月8日、武夷山市品質技術監督局(武夷山市市場監督管理局)と武夷星茶業有限公司などの組織は、地方標準修正の改正を申請し、福建省品質技術監督局が下達した2014年度第3回福建省地方標準制定改修プロジェクトの計画において、『地理標志産品 武夷紅茶』DB35/T 1228-2011地方標準の改訂が認められました。
<新しい改訂標準は、”紅茶の貴族”金駿眉にも>
任務が下達されてから、武夷山市市場監督管理局と武夷星茶業有限公司などの組織は共同で、標準改訂チームを立ち上げるとともに、プロジェクトの基本思想を明確にし、作業原則を定め、改訂チームのメンバーと役割分担を確定しました。
プロジェクトの期間中、主な幹部に率いられ、地元で大きな影響力のある12社の紅茶生産企業を訪問し、会社の責任者や紅茶の専門家から、省の地方標準『地理標志産品 武夷紅茶』の改訂に関する意見や提案を幅広く聞き取り、どのような条項を改訂すれば良いかについて、顔と顔を突き合わせて深く検討し、研究しました。
改訂チームは、専門家への諮問や、座談会を開くなどして、改訂標準が触れるべき内容、範囲、適用性、展望性などの内容について検討を重ねました。十分な調査検討と分析の結果を基にして、改訂チームは2015年2月に標準案を起草しました。そして、標準についてのパブリックコメントを募集し、幅広い検査機関、関連部門、企業および専門家の意見を求めました。フィードバックされた意見をもとに、標準の改訂は完了しました。2015年4月21日に標準案を提出しました。
今年5月、福州において、福建省農業庁、福建省農林大学、福建省農業科学院などの機関の専門家が専門家チームを組織し、標準起草チームの標準改訂状況の説明を聞き取ったのちに、標準案の真偽についての比較、討論、審査を行い、専門家の意見は以下のように一致しました。この標準改訂案は、武夷紅茶の現在の状況と需要により適合しており、武夷紅茶の長年にわたる生産の伝統と特色、経験も包括しており、さらには関連する商品の新技術も加わっていて、資料も完璧に整っていて、根拠も十分で、内容も整っています。伝統の特色と技術の先進性、経済的な合理性などいずれも標準を制定する原則に従っており、審査の通過に同意する、というものです。
”紅茶の貴族”金駿眉は今回の主要な改訂項目です。2011年版では、”奇紅とは適切な茶樹の品種の芽と葉を用い、独特の加工技法によって生産された紅茶を指す”とされていました。改訂後の文章では、”奇紅とは適切な茶樹の品種の芽と葉を用い、独特の加工技法によって生産された紅茶で金駿眉などの紅茶とされる”となっています。2011年版では、”武夷紅茶の製品の分類は:正山小種、小種、煙小種、奇紅。”とされていましたが、改訂後の条文では、”武夷紅茶の製品分類は:正山小種、小種、煙小種、奇紅(金駿眉など)。”となっています。
9月26日、省の地方標準『地理標志産品 武夷紅茶』は正式に施行されます。武夷山市市場監督管理局の局長・周紫烽氏は、改訂後の標準はより使いやすく、紅茶製品における地域のメリットを発揮し、地域経済の発展を促進するとともに、武夷紅茶の市場での核心的競争力を高めるのに大変大きな効果がある、と話しています。
標準が制定されるということは、すなわち政府によって、そのお茶の定義がなされるということです。
金駿眉という文字が標準に書かれることで、きちんとした定義がなされたことになります。
来年以降の金駿眉の生産・販売には何らかの影響が出てくる可能性もありますね。